50話はやりたいです。
<飛鳥side>
皆さんこんにちは。一丈字飛鳥です。38話の投稿から大分時間が空いていましたが、ずっとpixivの方で働いてました。申し訳ございません。
さて、A-RISEをつけ狙っていた転生者Dをやっつけた私。その事をUTX学院に報告すると大変感謝されました。
「本当にありがとう!!」
「あの生徒には困っていたんだ!!」
「これでこの学校の体裁は守られた!!」
「君は英雄だ!!」
と、褒めちぎられました。神様、これも仕様ですか?
『いや、ガチじゃ。変質者に学校の名誉を傷つけられそうになったのを救われたのじゃ。嫌でもそう言いたくなる』
転生者生活をしてみて、思った事は多々あります。フォー達を見ても分かるように、この世界ではとにかく転生者を神様のように祭り上げます。で、何でもかんでも自分の思い通りになります。その結果、何をしても自分は許されるという『勘違い』が発生して、彼らのような人間が出来上がってしまいます。
少しでも自分には向かおうとすれば、神様たちから貰ったチートでものを言わせようとします。彼らの場合だと男は無条件で殺すか追放したりして、女性は食い散らかしていく。まるで獣のように成り下がっていきます。
しかし、皆さんにももう分かっていると思いますが、アニメの世界とはいえ、登場人物には登場人物の人生があります。そして私達と同じように生きています。
だからこそ、あのような暴挙が果たして許されるだろうか?
アニメの世界だからいい。ましてやここはゲームセンターだから色々やらかしてもすぐにリセットされてなかった事になる。それでいいのだろうか?
もしこれが自分達がやられる立場ならどうだろう。どこからかやってきた訳の分からない男達に理不尽に殺されて、奥さんや彼女がいようものなら、好み次第では寝取られてしまう。たまったものじゃない。
そんな事を言ってしまえばゲームなんて出来ないだろ。と思うかもしれない。だけど、少なくとも私が今いる世界はゲームのようでゲームではない。負けてもリセットで済まされない所まで来ているのだ。ここの世界じゃないにしろ、実際に被害は出ている。
過ごしていく上で、生き方について日々自分に問い続けるようになった。
確かに皆甘やかしてくれたり、思い通りになる方が良いかもしれない。だけど答えが分かってる人生なんて面白いのか。悪い事を肯定したい訳じゃない。だけど何かがおかしいんだ。
「……」
私はもう少しこの世界にいて、答えを探してみようと思います。そして決して彼らのようにはならないと改めて誓います。
<飛鳥side 終わり>
そして、登校日がやってきた。飛鳥はいつも通り通学路を歩いていた。
「……」
答えは見つからず、ずっと悩んでいた。
「…い。一丈字先輩!!」
「!!」
飛鳥が振り向くと、真姫がいた。
「あ、西木野さんでしたか。おはようございます…」
「おはよう。何ぼーっとしてたんですか?」
「人生について悩んでました」
「はぁ? イミワカンナイ」
「ですよね」
真姫が悪態をついたが、気になったのか飛鳥の方を見た。
「人生について悩んでたって…進路の事で?」
「そんな感じですかね」
「そんな感じですかねって…またあいつらに何か言われたの?」
「あの人達には何も言われませんでしたけど…そうですね」
「……」
その時だった。
「一丈字飛鳥…。またしても僕の真姫とくっつくなんて…」
と、Cは指をかんで睨みつけていた。そして周りにいた女子生徒は気持ち悪がっていた。
「あの邪魔者を追い払った所で僕は認めないぞ…。真姫は僕のものになるんだから」
「……」
そしてCの気配に気づいた飛鳥。
「ねえ、聞いてるの?」
「あ、はい。聞いてます」
真姫の返事にも上の空だったが、
「…見られてますよ」
「!!」
と、ぼそっと教えてあげると真姫が後ろを振り向き、Cを見た。
「!!」
「行きましょ。先輩」
真姫が飛鳥を急かすと、Cも追いかけてきた。
「しつこいわね!」
真姫が苛立つが、Cは真姫の都合を気にせず追いかけ続ける。
「……」
飛鳥は口角を下げて、真姫の手を引っ張ってその場で止めた。
「何!!?」
飛鳥がCを見つめる。
「何ですか?」
「止めて頂けませんか」
飛鳥が言い放った。
「何故あなたにそんな事を言われなくてはいけないんですか」
「西木野さんが嫌がっているのが分かりませんか?」
「そんな筈はありません。あなたが彼女を洗脳しているんでしょう」
飛鳥が口角を下げた。
「分かりました」
「ちょ、ちょっと先輩!!」
「ほら。分かったらさっさと洗脳を解いて彼女を…」
「行きましょう。西木野さん」
飛鳥が真姫の背中を押した。
「ひゃっ…//////」
「話を聞いてなかったのですか? 真姫を渡せと言ってるんですよ」
と、Cが飛鳥に近寄ろうとしたが、飛鳥が金縛りを使った。
「!!」
「私の事はどう思ってくれたって構いません。ですが…あなた達の望み通りにはならない。そう思っていてください」
飛鳥はそう言って今度は真姫の手を引っ張った。
「くっ…!! や、やっぱり…彼は能力者だったのか…!!」
と、Cは歯ぎしりしたが女子生徒に囲まれた。
「!!」
「ちょっといい加減にしなさいよ」
「どういうつもり!!?」
「これ以上変な事するんだったら…」
と、女子生徒が囲んだがCが激昂した。
「うるさい!! 黙れ黙れ黙れ―――――――――――――っ!!!!」
と、チート能力を使って女子生徒を殺そうとしたが、チート能力が出なかった。
「な、何故だ!! 何故でない!!」
Cは狼狽えた。
「……」
飛鳥は女子生徒達にもみくちゃにされていくCを遠くから見つめながら、真姫をエスコートしていった。
「……/////」
真姫は背中や手を握られて、少しときめていた。
「あ、すみませんね」
「…それだけ?」
「はい。殴りたいのならどうぞ殴ってくれても構いません」
「いいわよ。そこまでしなくても」
真姫はそっぽを向いた。
「ただ…」
「?」
真姫がまたほほをそめた。
「…あまり他の女の子にやらない方が良いわよ」ゴニョ
「……」
真姫の様子を見て、飛鳥は口角を下げた。
「そうですね。私が軽率でした」
「もうちょっと嬉しそうにしなさいよバカァ!!!」
と、真姫が飛鳥の頭を叩こうとしたが、飛鳥は受け止めた。
「男らしく殴られなさいよ!!」
「嫌ですよ。痛いものは痛いんです」
と、小競り合いをしていると花陽と凛もやってきて、じゃれあった。
「どうしてあいつばっかり!!」
「オレも女とじゃれあいてぇよぉ~~~~!!! 性的な意味で!!(泣)」
と、陰からAとBが見つめていた。
つづく