ダシマ式ラブライブ!「転生者・一丈字飛鳥」   作:ダシマ

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第40話「リターン」

 

 

 次から次へと救助活動を行っていた飛鳥の評判は最高潮になっていた。

 

「ねえ、あの人じゃない?」

「え?」

「違うわよ」

「どんな人なんだろう…。一丈字飛鳥くん」

 

「……」

 

 飛鳥は超能力で存在感を消していて、女子生徒達の前を素通りしていた。

 

 だが、飛鳥が所属する1組の教室の前は飛鳥を一目見ようと女子生徒達が集まっていた。だが、飛鳥は存在感を消している為、気づかれる事はない。

 

『早急に元に戻してください』

『今回だけじゃ』

 

 神様と会話をしながら、飛鳥は教室で静かに過ごしていた。

 

 勿論μ’sも例外ではない。

 

「あ、飛鳥くん! おはよー!!」

「おはようございます」

 穂乃果が急にじゃれてきたりした。

 

「穂乃果。一丈字さんが困ってるでしょう」

「ごめんねー」

 海未とことりも普通に話しかけてきた。

 

 他のメンバーも同じで、飛鳥に好意的に話しかけてくる。気難しい真姫やにこですら、飛鳥の事はある程度認めている。おまけに教師たちの評価も高い為、飛鳥はすっかり音ノ木坂学院でハーレムを手にしたのだった。

 

 勿論本意ではないが…。

 

(本位だったらこの世界から出ていこうなんて思わないからなぁ…)

 

 とにかく穂乃果達が無事なのと、フォーをあぶりだせばそれで良いと考えていた。

 

 当然、面白くないのはフォー達である。

 

「……!!」

 陰から飛鳥の事を睨みつけている。

 

 そう、本来そこにいるのは自分である筈だったと言わんばかりに睨みつけている。これまでいろんな世界で無茶苦茶な事をやってハーレムだの天下だのを満喫してきた3人。転生しては女を犯し、転生してはハーレムを作り上げるなどと、まさに本能のままに生きてきた。

 

 しかし、この世界では今までの自分達は通用しないどころか、チート能力もある程度取り上げられて、王様から転落してすっかり負け犬となり下がっていた。これでは最初に転生する前の元の冴えない自分ではないか。死んで尚こんな負け犬の人生など送りたくない。とうか何故送らなければならないのだと彼らは思っていた。

 

 自分達は勇者だ。世界を何度も救って祭り上げられる筈のヒーローなのだと目で訴えているが、もう彼らの時代は終わったのである。

 

 たとえヒーローであろうと、悪い事をすれば普通の人間と同じように裁かれなければならないのが道理であり、神様ではない。ましてや見返りを求めるなどヒーローとしてあり得ないのである。しかもヒーローになれたのは自分の力ではなく神様がこのゲームの世界で遊ぶために与えたものであり、決して彼らが思い描いているヒーローにする為ではない。

 

 教師からも同級生からも、ましてや肝心のμ’sメンバーからも嫌われて、現実をつきつけられているにも関わらず、未だに現実が見えておらず、過去の栄光に縋ろうとしている彼らは哀れでしかない。

 

 幸い、μ’s以外のメンバーに強姦しなかったが、それももう時間の問題だろう。μ’sメンバーに触れないともなれば、もうモブで妥協する可能性もある。しかし、モブにももう触れられることはない。神様に目をつけられたからである。彼らが本当の意味で処刑されるまで、そんなに遠くも無かった…。

 

 ところかわって、ある日の放課後。

 

「ねえねえ飛鳥くん」

「何です?」

「今日一緒に帰ろ!」

 と、穂乃果が話しかけてきた。ことりと海未も一緒である。

 

「そりゃあ構いませんけど…何かあったんですか?」

「いや、何かあったわけじゃないけど、飛鳥くん頑張ってるからさ! ファミレスとかでどう?」

「構いませんよ」

「穂乃果。それはいいですけど、お金は持ってるんですか?」

 ファミレスに行こうと張り切る穂乃果に対して、海未が待ったをかけた。

 

「持ってるよ。お店の手伝いをしたんだけど、凄く売れたからお小遣い沢山貰っちゃった!!」

「お、おう…」

 海未とことりが驚いた。

 

「だから大丈夫だよ! 行こっ!!」

「あ、はい…」

 と、穂乃果が飛鳥にくっついたが、穂乃果のおっぱいが飛鳥の腕に当たっていた。

 

「ほ、穂乃果ちゃん!!//////」

 ことりが頬を染めた。

「え?」

「え、じゃありません!!////// 殿方に何をしてるのですか!!/////」

 海未も顔を真っ赤にした。

 

「何もしてないよー。ただちょっと腕を絡めてるだけじゃん」

「その…えっと…は、破廉恥です!!/////」

「破廉恥ってなにが?」

 穂乃果は全然分かっていなかった。

「飛鳥くん。何で破廉恥かわかる?」

「私の口からは言えません」

 飛鳥は困惑していた。

「と、とにかく離れなさいっ!!//////」

 と、海未が穂乃果と飛鳥を引き離した。

「何海未ちゃん…あっ」

 穂乃果が気づいた。

「分かった! もしかしておっぱ」

「ワ――――――――――――――――――――!!!!////////」

 海未が穂乃果の口をふさいだ。それを見て飛鳥は困惑していた。

「ご、ごめんね…」

「あ、はい…」

 ことりに謝られて、飛鳥は困惑しながら頭をかいた。

 

 そんなこんなで4人はファミレスに移動しようとしたが、

 

「あ、穂乃果ちゃん達にゃ!」

 と、りん、花陽、真姫たちと合流した。

 

「あ、凛ちゃん達」

「飛鳥くんも一緒なの?」

「あ、はい」

「凛たちこれからラーメン食べに行くんだけど、穂乃果ちゃん達もどうにゃ?」

 凛たちから誘われたが…。

 

「あ、ごめん。私達ファミレスに行こうと思ってるの」

「ファミレス? うーん…ファミレスでもいいにゃ」

「ちょ、あんたついて行く気?」

「ダメかにゃ?」

 凛が穂乃果達を見た。

「別にいいよー。ねえ」

「あ、はい…」

 飛鳥も承諾した。

 

「あ、それやったらうちらもいい?」

 にこ、希、絵里が現れた。

 

「勿論いいよー」

 と、穂乃果達がOKした。

 

「勿論オレもいいよね」

「オレも行きたいな」

「僕も行くのは当然の原理です」

 フォー達も現れた。

 

「……」

 飛鳥とμ’sは困惑した。

 

「そんなつれない顔しないでよー」

「そうそう」

「独り占めなんてさせませんよ」

「いや、そうじゃなくて後ろ…」

「え?」

 飛鳥に言われた通りにフォー達が後ろを向くと、山田が仁王立ちしていた。

 

「こっち来い!!(怒)」

「ババア~~~~~~~~~~~~!!!!!」

 

 と、3人は連行された。

 

「じゃ、ファミレスにいこっか!」

「えっ」

 穂乃果のテンションに飛鳥はちょっと驚いた。

「さんせー」

「……(汗)」

 他のメンバーもいつも通りにしていた為、飛鳥は驚いた。

 

『やっぱり女って怖いのう』

『そうですね…(汗)』

 

 

つづく

 

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