真・女神転生 D.D.D. -Digital Devil Desire-   作:J.D.(旧名:年老いた青年)

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 メガテニストさん達、そしてメガテニストではない方々もこんにちわ。今回もご愛読ありがとうございます。
 アンケートにはちゃんと目を通してくれましたでしょうか?


 選択肢だけだと分かり難いという方もいらっしゃると思いましたので、今回の後書きに各選択肢の例を挙げておきます。



 では、本編をお楽しみ下さい……


≫003 Fake Dream, No Desire.(3)

 

 

 

 

 

 「っあ……けほ、げほっごほっ!」

 

 ……次に意識を取り戻した時、薄暗くなった講堂に居るのは俺だけだった。

 

 

 

 いや、よく生きてたな俺。

 

 死にはしなくても手足の骨折・麻痺くらいは覚悟するレベルの落ち方だったのに、身体自体は何とも……あぁ。頭に特大のコブは出来てるな、メチャクチャ痛い。

 

 

 ——それにしても、一体何が起こった?

 

 

 改めて講堂を見渡すと、床や壁には生々しい血痕や砕けた蛍光灯、散乱するノートやら上着やら鞄やらが残されており、あのイカれた出来事が夢でない事を伝える。

 しかし、俺の様な負傷者や……その、死体とか……がないのが、とても気に掛かった。

 もう、救助の手が入ったのだろうか。

 なら、何で俺は病院にでも運ばれていない?

 

 俺が気絶している間に、まるで大学が廃校になった様な静けさもそうだ。とても人が居るとは思えない。

 

 

 ——人、そうだヒトだ!窓の外はどうだろう。あれだけの地震(?)が起こったんだ、避難した人が外に出ている筈だろう!

 

 

 俺は急いで窓に飛び付いた。

 普段ならビルの立ち並ぶ街並みを一望出来る景色が待っている筈のそこには、しかし現在は全体を磨り硝子にでも入れ替えた様に白い靄に霞んだ景色しか見る事は叶わなかった。

 眼でダメなら次は音だ。続いて窓を開けようと鍵を外したが、固定されているのか押しても引いても動かない。仕方なく硝子に耳を当てて探ってみるも……返ってくるのは無音だけだった。

 

 『……お掛けになった電話をお呼び出し致しましたが、お繋ぎ出来ませんでした』

 頼みの綱のスマホは何事もなく起動こそしたものの、家族どころか警察・消防にも一切繋がらない。

 

 

 ……大丈夫、きっと下の階に誰か居る筈だ。

 

 

 痛みと肌寒さと孤独感に震える身体を摩り、立ち上がる。

 兎にも角にも、ここから出てみるしか調べる方法はない。俺は床に落ちていた自分のジャケットを着込むと、スマホのライトを点けて光の差し込まない校内を降り始めた。

 

 

<鵬聖大学 7F? 図書館前>  

 

 

 「誰か……誰か居ないのか!おぉーい!」

 

 

 一体この建物はどうなっちまったんだ!

 

 ウチの学校は何処の階段も一階まで直通で繋がっていたのに、七階から下が初めから存在しなかったみたいに塞がってやがる。

 お陰で別の階段を探すハメになったし実際まだ探しているが、彷徨っているこの七階もフロア全体がメチャクチャだ。

 

 だいたい、今俺の目の前にあるこの図書館は元々三階にあった筈だろう!慌てて来た道を戻っても大講堂はそのままだったのに……それに、図書館の上へ続く様に繋がった吹き抜け階段は、確か五階の就活支援センター前にあった物とそっくり同じ——まるで初めからこうなっていた様に……継ぎ目も壁の塗装も違和感一つない事が、逆に不気味さを煽った。

 

 

 「外に出れば、外に出れば判る筈だ……」

 

 

 

<鵬聖大学 5F? 中央廊下>  

 

 

 目覚めてから一時間ほど経っただろうか。

 

 あれから二フロアを降りてみて分かった事は、この場所はとんでもなく居心地が悪いという個人的意見だけだった。

 標高の高い山みたいに空気は薄いし、厚手のジャケットを着込んでる状態でも身体が震えてくるし、窓から入ってくる光が上階よりも弱くて灯りで照らしてる所以外は全くと言って差し支えないほど視界が通らない。

 おまけにいつもの大学と部屋や通路の配置が異なるから、気を抜くとすぐに現在地が分からなくなってしまう。

 スマホだってバッテリーが潤沢にある訳じゃない。このままライトを使い続けていればその内真っ暗闇の中を延々と彷徨う事になるかもしれないと思うと、背筋がゾッとする。

 

 「俺は大丈夫、俺は大丈夫、俺は大丈夫……」

 自分で自分を慰めるのは虚しい気もするが、この暗闇の中ではこうして喋ってでもいないと不安でどうにかなってしまいそうだった。

 

 

 

 

 

   ◇  ◆  ◇  ◆  ◇   

 

 

 

 

 

 ……や……、来な…………

 

 

 「!誰か居るのか!」

 暫く階段を探して五階のあちこちを探し回っていた時、遠くから僅かに聞こえて来たのは人の声。

 地獄に仏とはまさにこの事だろうと俺は先ほどとは打って変わって軽い足取りで声の主の下へと走り出した。

 

 

 ……早……、こっ……だ!……

 

 ……待っ……嫌、置い……いで!……

 

 ……死…なら一…で……でくれ!……

 

 ……ふざ……な!……野郎、ここ……けろ!……

 

 

 ……しかし、声の主——いや、声の主達の下へと近づいて行くにつれてだんだんとその言葉の端々に不穏な空気が漂い始める。

 何故言い争ってるんだ?それにバタバタと、走り回っている様な足音……暗くて危ないのに、何でわざわざ……?

 

 

 

 「ひっ、ひいいぃやああぁっ!!」

 「待って、待ってよユウヤぁっ!」

 

 十メートルは離れているだろう廊下の先で男女の二人組が横から飛び出して来るのを見て、俺は咄嗟に近くにあった背の高い観葉植物の陰へ飛び込んだ。

 

 尋常ならざる怯えを見せた彼ら……その原因はすぐ後ろから追って来ている者達だった。

 

 

 「7・〆、_9-!」

 「$0#_-!」

 「+$4"、+$4"!」

 見た目としては、欠食児童達の全身に墨を塗って額に角を生やしたらそっくりだと言えば判りやすいだろうか。

 浅黒い肌に暗闇でも爛々と光る赤い眼、ぼこりと膨れた腹に針金の様な細い手足、おまけに腰蓑姿の怪物集団ときた。そりゃ俺だって逃げ出すわ……

 

 

 

 だがこの時、俺は気付いていなかった。彼らの怯え様は、その見た目からにしても明らかに異常であった事に。

 

 

 「『="=』!」

 「ぎっ、あっ!お、俺の腕、でで、で……!」

 「なっ……!」

 俺は、生まれて初めて自分の目を疑った。

 あのよく分からない小人の集団が変な礫を飛ばしたかと思うと、それを受けた男の腕をまるで魔法みたいにポンと氷漬けにしてしまったのだ。

 腕を押さえて暴れる男。女は床にへたり込んで目の前の光景を否定しようとただ頭を振るばかり。そして、その様を見て三匹の怪物は嗤う。

 

 「ひっ!」

 「いいい、嫌だ、止め……あが、おごっ」

 そして怯え竦む女の目の前で、再び礫の集中砲火を食らった男の身体をあっという間に氷が覆い尽くし、そして出来上がった氷像が床に倒れると……先程まで息をしていたその身体は、呆気なく砕け散った。

 

 

 「いや、嫌……やだ、止めて、嫌……!」

 「_☆*_"-°|?」

 「$♪+¥7*・.*"_、6"22」

 「+$!+$!」

 怪物達は残された女学生を取り囲むと、何語かも分からない言葉で囃し立てる。

 

 まるでネズミを甚振る猫の様な光景に、俺は隠れてみることしか出来なかった。出て行けばそれこそあそこでバラバラになって転がっている男の二の舞になるしかないからだ。

 

 

 

 「「「☆44"¥7-°!!」」」

 

 「嫌、嫌っ、止めっ離してっ、誰か……誰か、助けてええ゛ああ゛あ゛ぁっ!!」

 

 

 

 そして大合唱と共に、無数に集る怪物達が目の前の女学生をグチャグチャに引き裂いた。

 

 遠目には駄々を捏ねる子供のぐるぐるパンチにも劣る様な動きで、それを受けた人間が瞬く間に大量の血と挽肉のミート・パティへと変わっていく。目の前で人間二人が命を落とした光景に俺は今にもおかしくなりそうな頭を必死に抱えながら息を潜める事しか出来ない。

 怪物達はその間にもバラバラにした二人の周りでべちゃべちゃがりごりと音を立てている。考えたくはないが——奴ら、人間を食っている……!

 

 

 

 何だあの化け物は……何なんだよ、この状況は!

 

 

 

 巨大地震で気絶して、目が覚めたら化け物だらけで迷路になった大学から脱出だ!?巫山戯んな、どこの三文小説の世界だっつの!

 

 

 俺は嫌だ……氷漬けにされるのも、バラバラにされて喰われるのも嫌だ!

 死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない!

 

 「5@4"!?」

 「(ヒッ!?)」

 食事中だった怪物の内の一体が突然声を上げて頭を持ち上げる。俺は慌てて頭を引っ込めて、鉢植えから体がはみ出さない様に縮こまった。

 

 「_"♪%4?」

 「7$"÷4☆__+_☆4"」

 「+$!149%☆+$4"!」

 「(頼む頼む頼む、気付くな気付くな気付くな気付くな……!)」

 その縋る様な祈りとは逆に、怪物達は食事を止めると一斉に俺の方へ向かって駆け出してきた!

 

 

 

 「……畜生、これでも食らえ!」

 駄目だ、もう逃げられない——そう判断した俺は、身を隠していた観葉植物の鉢植えを怪物目掛けて蹴り出した。

 それ自体は重さのせいか思ったよりも床の上を滑っていく事こそなかったが、怪物達は突如目の前にデカデカと飛び込んで来た置き物に面食らって大きく体勢を崩してくれた。

 

 

 

 その隙を見逃す事なく転げ回っている怪物達にも、幾らか欠けてしまった二人分の死体にも目もくれず……縺れそうな脚に鞭打つと床を蹴って走り出す。

 俺は生き残るぞ!絶対に死んでたまるか!化け物がなんだ、迷路がなんだ、意地でもここから脱出してやる!

 

 

 

 

 




 こちらがアンケート各項目の例文です、参考程度にどうぞ。



①次回予告

 複雑怪奇な迷宮と化し無数の魑魅魍魎が跋扈する大学内を、駆け抜けるのは一人の影。

 彼の者の願いは唯一つ、生き延びる事。

 この世界で嘗て最も手近に在りながら今や手の届かぬ代物となったそれを追い求め、男は手を伸ばし抗う術を掴む。

 たとえその先に待ち受けるのが、己の望みを彼方へと遠ざけてしまう修羅の道であろうと。


 次回
Run Devil Summoner, Run the Program.



※この予告は事前の説明なく変更となる場合もございます、ご了承下さい



◇  ◆  ◇  ◆  ◇



②登場人物紹介
[忠野 護仁]ただの・もりひと
所属:鵬聖大学 経営学部3年生
身長:168cm 体重:64kg
好きなもの:娯楽全般
嫌いなもの:退屈、義務感
 本作の主人公。
 今までの人生を事なかれ主義によって様々な困難から逃げ続けた結果、特定の何かに対する情熱や将来への明確な展望がイマイチ欠けてしまった青年。
 そんな自分へ焦りを覚える程度に常識はあるが、生来の怠け癖が強い為に追い詰められないと仕事が出来ない駄目人間。一方、追い詰められた時には予想以上の爆発力を秘めている……かもしれない、とは本人談。


◇  ◆  ◇  ◆  ◇



③登場悪魔のアナライズ図鑑
----------------------------------------
Lv4 幽鬼 ガキ
<ステータス>
HP:33 SP:19
力6 知5 魔3 耐6 速4 運3
<耐性>
剣打技銃火氷衝電核水風重光闇神精
????????????????
<性格・口調>愚鈍・??
<忠誠タイプ>???型
<習得スキル>
[引っ掻き]……敵単体に技属性のダメージ(小)
[ブフ]……敵単体に氷結属性のダメージ(小)
----------------------------------------


◇  ◆  ◇  ◆  ◇



④主人公パーティのステータス

Day.1 05:26 p.m.

?/? MOON 

0ħ 0(+295)MAG  

Party Member:1/6

----------------------------------------
Lv1 人間 モリヒト
HP:25/25 SP:17/17
力5 知6 魔4 耐5 速6 運4
物理攻撃:5  銃弾攻撃:6  物理防御:8
魔法攻撃:14 魔法防御:13
 命中 :19  回避 :23
 会心 :2.5%
<耐性>
剣打技銃火氷衝電核水風重光闇神精
---弱弱耐------耐耐--
<アライメント>
 Law or Chaos:11/50
 Good or Dark:-20/50
  中庸にして悪 (Neutral - Dark)
<装備>
 武器:なし
 銃:なし
 弾:なし
 頭:なし
 胴:フライトジャケット(物防+3 氷耐性・火弱点)
 足:スニーカー(回避+4)
 装飾:なし
<習得スキル>
 なし
----------------------------------------
D-COMP Stock:0/5

 Activated Program:None
----------------------------------------
1.No Data
2.No Data
3.No Data
4.No Data
5.No Data
----------------------------------------

後書きスペースの活用法について

  • 次回予告
  • 登場人物の紹介
  • 登場悪魔のアナライズ図鑑
  • 主人公パーティのステータス
  • 特になしorその他(要望は感想欄かメッセージBOXへ)
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