転生したら、レイヴン、リンクスだらけの街に住むことになった…   作:とある組織の生体兵器

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初めてではありませんが、二作目です。筆者が、ACの新作が出なくて、活力を失い、諦観のうちに壊死した結果です。


一話

 

 

 

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ブゥゥゥゥゥゥゥン!!!

 

「プランD、所謂ピンチですね。」

 

「こんなにスピード出しすぎるからだろ!120km超えてんじゃねぇか!」

 

ウ〜!ウ〜!

 

後ろからパトカーが…。

 

「待てー!そこの車!脇に寄せて停車しろ!法律を守らないクズどもが!」

 

現在、主人公は追われている。何故こうなったかというと、話は随分と前に遡る。

 

……………

一年前

 

「ヤヴァイ!遅刻だー!」

 

ブラック企業に勤めて5年未満、主人公(男)が急いで家を出る。

 

「俺!20代!サラリーマン!今日も元気に、残業付きの会社に出社するよ!今日も元気に頑張るぞい!」

 

主人公が走っていると…。

 

キキィィ!!

 

「えっ?」

 

ドガァ!

 

「グフゥ!グフゥ。グフゥ…。……。

 

トラックにはねられる。

 

「ちょ、君!大丈夫!?君…!」

 

主人公は、第一話で死んだ。

 

…………

 

……ん?ここは…?

 

主人公が思う。青い空、白い雲。緑の丘が広がっている。

 

……確か…、俺は…、バスに轢かれて…。

 

間違ったことを思い出していると、目の前に女の子が現れる。

 

「や!私はこの世界の神様だよ!」

 

明るい笑顔で挨拶してきた。

 

「どこかで聞いたことがあるようなセリフ…。」

 

「…死んでからの第一声がそれとは…。まぁいいや。暇つぶしに生き返らせにきたよ!」

 

「暇なのか…。」

 

「暇だよ〜。」

 

「そうか…。て、生き返らせるの?社畜人生も、やっとこれで終わったと思えたのに。」

 

「生き返らせるって言って、そんな言い方する人初めてだよ…。」

 

神様は苦笑いをする。

 

「でも、私が暇だから強制的に生き返らせる。ただの人間に拒否権なんてない。」

 

「わ〜い、差別かんじる〜。」

 

「じゃ、この世界とは別の世界に転生させるから。君の名前と、荷物は私が送るよ。あとは頑張って〜。」

 

「すっげーアバウトだな。神様とはこんななのか?」

 

そう言いながら、主人公はどこかの世界へ飛ばされた。

 

……………

 

「……。」

 

「う〜ん…。」

 

「おい、お前、聞いてんのか?」

 

「ハッ!ここは…?」

 

「ボケッとしやがって、何なんだお前は?」

 

「……。」

 

主人公は困惑した。なぜか、公園のベンチで目を覚まし、目の前に老人がいたからだ。主人公の荷物は隣にあった。いい天気だ。

 

「おい、頭でも打ったか?」

 

「…あっ、いえ…。私、こういうものでして…。」

 

主人公は荷物をあさり、名刺を渡す。

 

「…ソルディオス…か…。」

 

「へっ?」

 

主人公は慌てて、名刺を見る。

 

…………

 

インテリオルグループ会社員 ソルディオス

 

…………

 

……えーっと…。ナニコレ?

 

そして、主人公は思い出す。

 

……“名前と荷物は私が送るから。”から…、から……。

 

思い出した。そのうちに…。

 

「俺はファットマンだ。前は引っ越し業者をして、晴れた日に引退した。よろしくな。」

 

「えっ?あっ。はい。」

 

「君は新しくこの街に引っ越してきたんだな。顔を見りゃわかる。俺は、この街の人間、全ての人の荷物を運んだんだ。知っているかいないかなんて、すぐにわかる。」

 

「えーっと…。」

 

……。…これはYESで答えるのかな?

 

ソルディオスは、考えた。

 

「は、はい。引っ越してきました。」

 

「どこだかわかるか?荷物の中に地図か何かあるか?」

 

「えーっと…。」

 

ソルディオスが荷物を漁る。

 

「ありました。」

 

「どれ。」

 

ファットマンが見る。

 

「ほう、あの家か。最近できたばかりの…。」

 

「えっ?あ、はい。」

 

「暇だからな、俺が案内しよう。」

 

「あ、ありがとうございます…。」

 

「そんな固くなるなって、これからは同じ街に住む仲間だ。」

 

ファットマンは笑いながら言う。

 

……いい人だな〜。

 

ソルディオスは気楽に思った。そこに…。

 

「何?何が起きてるの?」

 

青い髪の女性が近づいてくる。

 

「ああ、こいつがこの街に引っ越して来たらしいからな。案内してやろうと思ってな。」

 

「もう引退したでしょう?私はあなたのことが心配なの。」

 

「なんだお前、すねてんのか?マギー。」

 

ファットマンは、笑いながら話す。

 

「それに、あなたもよ。」

 

「俺?」

 

マギーは、ソルディオスを見る。

 

「自分の家も知らなくてどうするの。それくらい、自分でやりなさい。」

 

「はい…。その通りです…。すみません…。」

 

「…まぁ、最初は土地勘がわからない人もいるから、案内するけど。」

 

「おっ、出たな。マギーのちょいツンデレ。」

 

「はぁ…。」

 

こうして、ファットマンとマギーに、案内してもらう。

 

…………

道中

 

「あの…、彼女は一体…?」

 

ソルディオスはファットマンにこそこそ話す。

 

「あぁ、あいつはマギー。マグノリア・カーチスだ。ブルーマグノリアと呼ばれていたりするがな。俺が引退する前、荷物を運ぶのによく手伝ってくれていた。今も、たまに俺のところに来て、世話をしてくれる。」

 

「そうなんですか。」

 

「少しは静かにして、ファットマン。」

 

どうやら、マギーに聞かれていたようだ。

 

…………

 

「ここよ。ここがあなたの家の場所よ。」

 

「…だ、そうだ。」

 

マギーとファットマンは、案内してくれた。

 

「ありがとうございます。」

 

「次からは、ちゃんと地図を見るのよ。」

 

「そうだぞ。いつまでも甘えてちゃ、話にならねーからな。」

 

「はい、頑張ります。」

 

二人は、そう言い残したあと、歩いて行った。

 

「…ここが…、この家が、俺の魂の場所だ!」

 

そして、ソルディオスは家に入り、荷物を出し、色々し、地図を見たりしながら、会社へ出勤したりした。

 

…………

現在、朝

 

「ヤヴァイ!遅刻だー!」

 

ソルディオスは家から飛び出す。

 

「へい!タクシー!」

 

手をあげると…。

 

キキィ!

 

「はい、そのためのフラジールです。」

 

「インテリオルグループまで。」

 

「はい。」

 

「あっ!遅刻しそうなので、なるべく急いでください!」

 

「お任せください。」

 

そして、ドアを閉じた途端…。

 

ブゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!

 

「ちょ、加速…。」

 

「いい傾向です。」

 

「どこがだ!」

 

ウ〜!ウ〜!

 

「なんか後ろからパトカー来てない!?」

 

「プランD、所謂ピンチですね。」

 

「こんなにスピード出しすぎているからだろ!120km超えてんじゃねーか!!」

 

ウ〜!ウ〜!

 

「待てー!そこの車!脇に寄せて停車しろ!法律を守らないクズどもが!」

 

「今の声、署長ですね。構わずに走ります。」

 

「ちょ、おま…。」

 

ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!

 

「奴の車では追いつけません。」

 

「加速しやがった!これで事故なんて起きたら…。」

 

「その心配はご無用です。なぜなら…。」

 

ドガァァァァァン!!!

 

「光が逆流する…ギャァァァァァァァァァァ!!!

 

「言わんこっちゃねーー!」

 

壁に激突、ソルディオスは奇跡的に無傷。なんとか出社できました。




はい。終わりました。この小説は、のんびりです。一ヶ月先になるかもしれませんが、なるべく早く投稿します。

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