転生したら、レイヴン、リンクスだらけの街に住むことになった… 作:とある組織の生体兵器
…………
「新しい年を迎えましたね。ジャック・O先輩。」
「そうだな。」
「やっぱり家で過ごすのが一番ですよね?」
「その通りだな。」
ジャック・Oとソルディオスが話す。
「家が一番…。」
「……。」
「なのに、まさか会社で年を越すなんて思っても見ませんでしたよ!」
「残業だからな。」
現在、ソルディオスとジャック・Oはインテリオルグループ社にいる。残業だ。
「くそっ!総務の奴らめぇぇぇ!」
ソルディオスは叫ぶ。
「叫んだところで何も状況は進展しないぞ。さっさと仕事を片付けろ。」
「…はい…。その通りですね…。」
ジャック・Oがソルディオスに言い、手を動かす。
「総務の連中、なんであんなポンコツしかいないんですかね〜…。」
「悪態ずくな。あいつらもあいつら並に頑張っているのだろう。」
「だって、この前も…。」
…………
この前
「消える…消えてしまう…。これは面倒なことになった…。」
「保存容量がイカれただと!?ダメだ!保存できん!狙ったか!?古いパソコン…。」
「クソが!ウイルスだらけか!ここは!どうなんだこのパソコンは!?」
「……。」
…………
「あんな連中集めて、苦労するのは自分たちですからね…。」
「…その話、随分前だな。何人か転職したらしいぞ。」
「マジですか…。じゃぁ、今はどうなっているんですか…?」
「…確か、何人か入ったらしいな。」
「でも、ミスしすぎじゃないですか?かれこれもう4時間くらい残業してますし…。」
「ほかのブラックはもっとらしいぞ。」
「やばいですね…。」
ソルディオスとジャック・Oは手を動かしながら話す。
「…そう思ってみれば、主任は?」
「…あそこで寝ているのがそうじゃないか?」
「Zzz…。」
「随分と余裕ですね。会社で寝泊りタイプですか…。」
「仕事をしてほしいものだ。」
ジャック・Oとソルディオスが話していると…。
「残業の皆様お疲れ様です。この会社の人事部を担当しております。キャロル・ドーリーと申します。」
「じ、人事部さんがなぜここに…?」
ソルディオスが驚いていると…。
ガバッ
「キャロリ〜ン。聞こえる〜?」
主任が瞬時に起き出す。
「はい、なんでしょう。」
「このノートパソコン壊れちゃってさ〜。10年くらい前の。地下にあるパソコン。その新品のやつ。持ってきて。今すぐ。」
「社長にバレたら危険かと…。」
「あ、そうなんだ〜…。で、それが何か問題?」
「…わかりました。」
キャロル・ドーリーは部屋から出て行った。
「…主任、今の人と知り合いですか?」
「ん〜?昔の仲ってやつかな。」
「そ、そうですか…。随分と仲のよろしいご関係なんですね。」
「?」
「だって、『キャロリン』と呼んでいましたし…。」
「?」
「…もういいです。」
ソルディオスは仕事を始める。
「…ところで、なんのようだったんでしょうか…?」
…………
「お持ちいたしました。」
「いーじゃん!」
主任がそう話した後…。
「…それでは皆さん。集まりいただけますか?」
キャロル・ドーリーが話す。今気づいたが、その後ろに何やら明るめの女性がついている。
「仕事がのってきたのに…。」
「眠いな…。」
「う〜ん…。新しいパソコンでやるのが楽しみだ。」
集まる。
「皆さんお集まりいただいたようですね。…紹介します。明日からここに配属される『レジ…。」
「ちょちょちょ…、ちょっと待ってください。そんな話聞いてませんよ!?」
「…このことは社長から直前でそのことを明かせと命じられました。」
「な、何故!?」
ソルディオスが問い詰めると…。
「…確か理由は、“面白いから”です。」
「……。」
「……。」
「……。」
キャロル・ドーリーの言葉に、全員が黙った。そして、沈黙の5秒後…。
「…改めて紹介します。明日から…。」
「いやいやいや、ちょっと待ってください。整理させてください。」
ソルディオスはどう考えてもおかしいので、どうやったら辻褄が合うのか考えている。すると…。
「ソルディオス。わかりやすく説明しよう。」
「先輩…。」
「まず、新しい新人が来るのはわかるな?」
「はい。」
「そして、ここに配属されるのはわかるな?」
「はい。」
「明日から配属するんだ。」
「そこから一気に分からなーい!」
10分後…
「そういうことだと。そういうことにしておけ。」
「…わかりました。」
ソルディオスは半ば麻痺している。
「では、紹介いたします。明日から配属される『レジーナ』と言います。」
「よろしくお願いします!」
新人は頭を下げる。
……可愛いな〜。
……男ではないのか。
……眠い。
残業で寝ていないため、少し脳が麻痺している。
「では、明日から配属されますので、自己紹介は明日行っていただきます。仕事内容は、そちらの場所からお聞きください。それでは。」
キャロル・ドーリーはきびきびと歩いて行った。
「…では、仕事するか。」
「そうですね…。」
「夜は長いね〜。ギャハハハハ!」
ジャック・Oたちはそれぞれ仕事の机につく。
「…なんだ?」
ジャック・Oのパソコンをレジーナがジッと見ている。
「先輩たちはどんな仕事をしているのかなって。」
「…あっちの主任の様子を見てこい。」
ジャック・Oは主任を指さす。
「…主任は…。!?」
「ん〜♪」
主任は新しいパソコンでゲームしていた。
「……。」
レジーナはたらい回しされた気分になる。
「……。」
最後の希望のソルディオスのパソコンを覗く。
「…どうかしましたか?」
「ソルディオス先輩は何をしているの?」
「先輩…。先輩…。つまり、君が自分の後輩?」
「えっ?うん。そうだけど…。」
「自分にも後輩が出来たんすか…。アハ、アハハ…。アハハハハ…。」
「……。」
わかると思うが、ここの場所の人たちは残業のしすぎで仕事以外に脳を活用させていないのだ。ちなみに、残業10日連続だ。
……変な場所に配属されちゃったなぁ…。
レジーナは苦笑いしながら一人思う。
…………
「仕事…終わりました…。」
「お疲れだな…。」
「Zzz…。」
ソルディオスたちはくたくただ。そこに…。
「先輩方!おしぼりとお茶です!」
レジーナが持ってきてくれる。
「助かる…。」
「どーもー…。」
「ありがとうございます…。」
ジャック・Oたちはもらう。
「何かあればいつでも呼んで。」
レジーナは太陽のような笑顔を見せる。
……かわいい。
……ふむ。人間性としては悪くない。
……いーじゃん。
ソルディオスたちはそう思った。
「…明日教えてあげましょう?」
「…そうだな…。」
「じゃ、今日はもう帰宅ってことで…。じゃ!」
「あっ!主任!それはないですよ!」
「騒がしいな。」
「あっ!先輩!待って!」
レジーナは次々と瞬時にタイムカードを入れていく先輩の後を追い、急いで入れた。
……明日から、この先輩たちと仕事するのね。
レジーナは気持ちよく考えていた。
…………
「あれ?東の空が明るい…。朝か…。」
ソルディオスは帰宅している最中見る。すると…。
「ドミナントの力…こんなはずでは…。オエーーー…。」
道路の脇道で飲み過ぎたのか、キラキラを出しているスーツ姿の男が…。
「大丈夫ですか?」
ソルディオスは駆け寄り、背中をさする。
「礼を言う…。助か…オエーーー…。」
「……。」
…………
しばらくして、キラキラを出し終わり…。
「感謝する。私はアライアンス株式会社の部長、『エヴァンジェ』だ。」
エヴァンジェは名刺を慣れた手つきで渡してくる。
「あっ、こちらインテリオルグループ社員の、『ソルディオス』です。」
ソルディオスも名刺を渡す。
「む。インテリオルグループ社だと?」
「知っているんですか?」
「ジャックが働いている場所だろう。」
「知り合いなんですか?」
「ああ。昔、ジャックが社長の『バーテックス』という会社に勤めたことがある。今も私がドミナントであることを証明しようとしているのに、全く相手にしてくれない。弱者扱いしてくる。」
「弱者?」
「…小さいと…。」
「?」
「…あそこが…。」
「…脚部の射突型ブレード…?」
「……。」
「……。」
ソルディオスは何と言っていいか分からなくなった。
「…まぁ、大丈夫ですよ。そのうち大きくなるかも知れませんし…。」
「…うむ…。」
「……。」
「……。いや、今は違う。契約件数のことだ。」
「あっ、なんだ…。そうなんですか。」
「そうだ。今はさすがに敵わないからな。かなうものの勝負をしている。」
「そうですか。…お名前は…?」
「エヴァンジェだ。」
「わかりました。今度会社で伝えておきます。」
「うむ。あとは頼んだぞ…。」
そして、ソルディオスは帰って行った。
……すっごいへんな人だったな…。
ソルディオスは帰宅中、考えていた。
平均一ヶ月一回投稿でしょうか?
誤字報告ありがとうございます!本当に助かります!