転生したら、レイヴン、リンクスだらけの街に住むことになった… 作:とある組織の生体兵器
…………
朝 10時頃
「ふぁ〜…。」
ソルディオス起床
「今日は会社休みだな。明日は新人に色々教えてあげなきゃ…。」
そう言いながら二度寝をしようとするが…。
『なんか火が出てるっすよ!?』
『ちょっとちょっとちょっと!あんた何やってんの!?』
『姉さんが目を離してるからっすよ!』
『あーもう材料も何もないわよ。RD、買ってきなさい。』
『俺、パシリじゃないんすけど…。」
ドカッ
『痛っ痛いって〜、行けばいいんすよね!行けば!』
リビングから声が聞こえてくる。
「うん。寝れないな。起きよう。」
ソルディオスはリビングに向かう。
ガチャ
「二人とも、何をやって…。」
「「あ…。」」
ソルディオスは扉を開けて固まり、言葉を失った。そこにある光景は酷いものだったからだ。キッチンのフライパンからは火が出ており、小麦粉やら砂糖やら粉物が床に全てこぼれ、卵も床で割れ、醤油などが白い壁に跳ねていた。さらにいうならば皿も割れていたくらいか…。
「……。」
「「…ごめんなさい。」」
二人は素直に謝った。
…………
「で、何で君たちがここにいるの?」
ソルディオスは、RDたちを叱り、全て片付けたあと麦茶を出して聞く。
「お風呂場の窓が空いていたから…。」
「そんなところから侵入…。不法侵入だよ?俺だから良かったものの…。他のところでやったら刑務所行きだから。」
「ソルディオスおじさんが許すくらい計算の内だから。」
「流石姉さんだよ…。」
「うん。ふざけんな。」
「「ごめんなさい…。」」
二人は調子に乗っていたことを謝る。
「まぁ、家が燃えないだけ良かったかな…。で、何しようとしてたの?人の家で。」
「家に何もなかったから、食べに来たんすよ。」
「お金払わないわよ?」
二人は当然のように言う。
「……。…ロザリィちゃんはお姉さんいるでしょ…。」
「あんな奴に頼るなんて、タダ働きと同じで死んでも嫌。」
「めっちゃ仲悪いな…。…まぁ、二人の親は見たことないけど。」
ソルディオスが冷蔵庫の中を漁る。
「…買い置きしてた材料もなくなってる…。…本当の非常用のキサラギ産の安くてまずい食材まで…。」
冷蔵庫の中は空だった。何もない。氷すら無かった。
「こりゃ買い物だな。…買ってきてから食べるけど、二人はどうする?」
ソルディアス冷蔵庫の扉を閉めて振り向いて聞く。
「お昼食べれるんならどうでも良いわよ。」
「行くんすか?」
RDが少し嫌な顔をしている。
「何?ビビってんの?」
「何か、俺…嫌な予感が…。」
「まぁ、RD君の予感は大体当たるけど…。何もない状況からは進展しないから、買いに行こう。」
「マジっすか!?」
こうして、ソルディオスたちは買い物へ出かけた。
…………
道中
「何もないじゃない。」
「おかしいっすね…。」
まだ何も起きていないソルディオスたちが、住宅街を歩いていると…。
ブォォォ…!
どこからか車の音が聞こえる。
「…あ、まずい。二人とも、この家の塀の裏に隠れるよ。」
「え?不法侵入じゃ…。」
「それに、犬がいるじゃないすか…。」
「バウバウ!(マッハで蜂の巣にしてやんよ。)」
「時間ないから急ぐよ。」
ソルディオスは二人の意見を無視して連れて隠れる。すると…。
ドガァァァァン!
「ギャァァァァァァァァ…!」
車が近くに突っ込み、逆流したような声が聞こえる。
「…なんでわかったんすか…?」
「人には色々事情があるんだよ…。」
「「?」」
ソルディオスが重々しく言い、警察に連絡した。
…………
数分後
ウ〜ウ〜。
パトカーが到着し、警官が降りてくる。だが、この前の人とは違い、若々しい感じだ。そして、車を見るなり、すぐにどこかに連絡した。
「署長、こちらで所属不明の車を発見しました。運転手はおりません。」
すると…。
ウ〜ウ〜。
もう一台パトカーが来る。そして、前と同じ人が出てきた。
「穴タクシーのことか…。秩序を乱す汚物は消去されるべき。それが、我々警察の役目だ。」
警察署長が言っていると…。
キキィ…
またもパトカーが…。
「どれだけ暇なんだよ…。」
ソルディオスは呟く。だが…。
「秩序を破壊する者…プログラムには不要だ…。」
少し違う感じの人が出てきた。
「け、警視総監…。何故にここへ…?」
署長は敬礼しながら言う。
「…近頃犯罪者を捕らえられていないと聞いてな…。」
「は…、はい…。」
警察の方が話している。
「…うわー…。ここで見たくは無かったな。てか、早く事情聴取してくれ。ロザリィちゃんたちが犬と遊んでいる間に。」
RDとロザリィは犬と遊んでいた。ソルディオスは警察の二人の会話を聞いていた。そして、警視総監が署長を睨む。すると…。
ポンッ
「この頃この件について悩んで寝ていないのではないか?ゆっくり休め。我々がしっかりしてなくては、誰が犯罪者を捕まえるんだ。何度でも失敗しても良い。国民を守るのが我々の使命だ。だが忘れるな。その中に我々も含まれているのだから。」
「け、警視総監…。」
警視総監が署長の肩に手をやり、優しい感じで言う。睨んでいたわけではなく、ただ目つきが怖いだけだった。平和な世界だ。
「…すっげー平和な世界だな…。よくよく考えてみたら、犯罪件数も異常なくらい少ないんだよな…。こんな世界だから、犯罪する人も少ないのか。」
ソルディオスは暖かい目で見守っていた。だが、本当は警視総監が闇で…。すると…。
「おじさん、お腹空いたんすけど…。」
「私たちのこと忘れてない?」
二人がソルディオスの服を引っ張る。
「あぁ。ごめんよ。すぐ行くから。おーい…。」
ソルディオスたちは簡単な事情聴取を終えて、買い物へ行った。
…………
スーパー
ソルディオスたちは色々物色しながら歩いている。
『来たぜー、おい。ホントに買っていいんだな?』
『今日は特売だって話だぜ。買いまくれ!』
二人のヒャッハー系な会話を耳にするソルディオス。
「…なんか、バーゲンやっているらしいぞ。」
ソルディオスが2人を見る。
「らしいっすね。」
だが、そこにはRDしかいなかった。
「…あれ?ロザリィちゃんは?」
「なんか、どこかに走ってったっすけど…。」
「…もしかして…。」
ソルディオスたちは特売の場所へ行く。そこには、人混みをかき分けて進んでいるロザリィがいた。
「…ロザリィちゃんって、お金に関してあれだと思ってたけど…。…悪く言えば守銭奴なの?」
「さすが姉さんだよ…。」
しばらくして…。
「お肉を手に入れたわ。これで、少しはマシね。」
勝ち誇ったような感じでロザリィが来る。
「それ、キサラギ産だ…。だからこんなに安いのか…。」
300g20円の表示を見て、輝いた目をしているロザリィ以外が”騙して悪いが"された気分になった。もちろん、食品安全省認可のマークがどこにも書いてなかった…。まぁ、あったほうが余計に不安だが…。
…………
帰り道
「…それ、本当に食べるんすか…?」
「仕方ないでしょ…。ロザリィちゃんがあんなに輝いているんだから…。」
買い物袋の中にはあの肉が入っており、RDが信じられないような顔をする。ロザリィは軽いスキップじみたことをしていた。
「…もしかして、嫌な予感って…。」
「おそらく、これっすね…。」
ソルディオス達が歩いていると…。
「あっ!先輩!」
後ろから、可愛い声がする。
「…ん?レジーナさんですか。」
先日、ソルディオスと同じ場所に配属された、新人のレジーナだ。
「買い物帰りですか?」
袋を見るなり言ってくる。
「はい。…そちらは?」
「私は、散歩です。」
「そうですか。…お一人で?」
「はい。家を飛び出して、一人暮らしを始めたばかりで…。」
「そうなんですか。…家を飛び出して?」
「はい…。少し父ともめてしまって…。」
「人には色々事情がありますからね…。」
ソルディオスとレジーナが話す。すると…。
「お腹空いたんすけど…。あれからもう2時間くらい経過してないすか?」
「いーえ。もう3時間よ。」
RDたちが急かす。ロザリィはレジーナを見るなり、眉間に少ししわを寄せていた。
「…お子さんですか?」
「いえ、違います。お子さんだとしたら、何歳で子供作ったんですか…。」
ソルディオスは微妙な顔つきになる。
「…明日、色々アシストするのでゆっくり休んでください。」
「はい。」
「…本当に休んでくださいね?…じゃないと終わらないので…。」
「…そこまでハードなんですか…。」
レジーナは覚悟する。
「それでは、自分たちは帰るので…。さようなら。」
「さようなら。」
ソルディオスたちは帰る。…が。
「…家、こちらの方向なんですか?」
「…先輩もですか?」
4人で同じ道を歩き、しばらくして家の前に着く。
「ここ自分の家なので。それでは、レジーナさん。」
ソルディオスが挨拶する。RDたちはおぼつかない足取りで勝手にお邪魔する。
「えっ?ここが先輩の家なんですか!?」
「えっ?まぁ、そうですが…。まさか、隣ですか…?」
「隣のアパートの一室です。うるさいと思いますが、よろしくお願いします…。」
「いえ、こちらこそ…。…世間は狭いですね…。」
「そうですね…。」
二人は互いに挨拶した後、帰宅した。
…………
「で、こんな短時間で作ったんすか!?」
「野菜炒めだよ。ロザリィちゃんのお肉たっぷりの…。」
ソルディオスがテーブルの上に、二人のお皿の用意もする。
「「「いただきます。」」」
三人で食事をする…。が。
「ゴフッ…。」
しばらくしてRDが倒れる。
「RD!大丈夫!?」
ロザリィが床で倒れているRDを支えた。
「姉さん…。この肉…。やばいっす…。噛めないくらい固いし…食感がおかしいっす…。死ぬのだけは…死んでも…ごめん…で…す…。」
RDが遺言を残し、昇天した。
「RD…。あんたのこと忘れないわ…。」
「いや、まだ生きてるよ。」
そのあと、ソルディオスから胃腸の薬をもらい、治った。
次回は3月頃か、2月中旬です。