転生したら、レイヴン、リンクスだらけの街に住むことになった…   作:とある組織の生体兵器

6 / 7
もうそろそろ夏か…。


六話

…………

インテリオルグループ社

 

「おはようございます。」

 

レジーナ、入社。

 

「ふむ…そうか…。」

 

「どうですか?」

 

「ま、良いんじゃないのどうでも。」

 

先輩方が相談している。

 

「何しているの?」

 

可愛い仕草で輪の中に入った。

 

「む。いや、別に。仕事だ仕事。」

 

「そうですね。」

 

「じゃ、頑張って〜。」

 

各々が解散する。

 

……もしかして…ハブられてる…!?いや、でも入社して数週間で馴染むのには時間がかかるよね…。…よし!輪の中に入れるように頑張る!

 

レジーナは健気でへこたれない。

 

「先輩!お茶です!」

 

「そうか。そこに置いておいてくれ。」

 

「はい。…ところで、さっき何を話して…。」

 

レジーナが聞こうとしたが…。

 

「さてと。ソルディオス、出張へ行ってくる。」

 

「あっ、はい。行ってらっしゃい。」

 

ジャック・Oがお茶をグビリと飲んだあと、部署から出た。

 

「……。」

 

レジーナは突っ立ったままだ。

 

……明らかに避けて…。…いや、多分、タイミングが悪かったんだよね。

 

レジーナは少し頭を振り、そうだと決め付ける。

 

「主任さん!お手拭きです!」

 

「ありがとね〜。おじさんになると、意外と欲しいんだよこういうの。」

 

「そうなんですか。」

 

主任が良い、レジーナが微笑む。

 

「…ところで主任…。」

 

「ちょっとトイレに行ってくるよ。ソルディオス、頼んだよっ!」

 

「あっ、はい。がんばります。」

 

主任がパソコンを持っていった。明らかにトイレではないだろう。

 

……やっぱり…。いや!でも、まだ一人いる…!

 

レジーナがソルディオスの所へ行く。

 

「先輩。」

 

「どうかした?わからないところでもあった?」

 

ソルディオスは指を動かし、パソコンから目を離さずに言う。

 

「さっき、何を話して…。」

 

「べべべ別に…!?な、なんでもないよ。あはははは…。」

 

「先輩…。キーボードを打ち間違えて大変なことになってますよ…?」

 

「おっと、いけないいけない…。」

 

すぐに修正できるのだから、有能なのだろう。

 

「ところで、先ほど…。」

 

「おっと、他の場所に用事ができた。この部屋にいてくれる?あと、あそこに溜まっている仕事全部片付けちゃって。」

 

「えっ。あっ、はい…。」

 

「ごめんね。」

 

ソルディオスが大急ぎで出る。

 

……嫌われてるのかな…?やっぱり…。…ううん。でも、この前の時でそんなことをする人じゃないって分かってる。…分かってるけど…。

 

「お父さん…。」

 

レジーナが呟く。そして、仕事を片付けようと椅子に座ってパソコンを開いた。

 

…………

定時

 

カァー…カァー…

 

外でAC3のオープニングに出てきたカラスが鳴く。

 

「定時…。結局、誰も帰って来なかったなぁ…。」

 

レジーナが悲しそうに呟く。

 

「仕事…終わったし、帰ろうかな…。」

 

あの量を終わらせたのだから、新人にしては優秀な方だ。少しションボリした感じで立ち歩き、タイムカードを押した。

 

「はぁ…。」

 

ため息をつきながらエレベーターへ向かうが…。

 

「故障中…。」

 

そんな彼女に畳み掛けるような不運が起こる。

 

「…階段…。」

 

エレベーターの隣にある階段を見る。

 

「……。」

 

灰色のコンクリートの壁、錆びた鉄の手すりや床、電灯などもチカチカしている。風も入り、少し怖い感じだ。現在21階。

 

……でも、行かなくちゃ…。

 

少し怖いが、健気にも階段を使って降りる。

 

……他の階ってどうなっているんだろう…。先輩たちが言うには、他の部署の人たちがいるみたいだけど…。…いるよね…?

 

レジーナが階段を降りながら思う。すると…。

 

バッ!

 

「むぐ!」

 

何者かに猿轡をはめられ、袋の中に入れられる。そして、どこか運ばれる。

 

……怖い…!助けて…!ジャック先輩…!ソルディオス先輩…!主任…!…お父さん…!

 

そんなことを考えていたら…。

 

バッ!

 

「!?」

 

袋から出され、猿轡も取れた。

 

「歓迎会だ。」

 

「もう少し手荒じゃないことが出来ないんですか…?」

 

「この方が楽しいだろ!ギャハハ!」

 

「主任、何故私がここに呼ばれたのか意味が不明です。社内での飲酒は禁じておりますので、飲酒した場合は厳罰を下します。」

 

そこにいたのは、ジャック・O、ソルディオス、主任、キャロル・ドーリーだ。小さな部屋だが一応歓迎ムード、各々の席にはケーキなどが置いてある。

 

「歓迎…?」

 

「ソルディオスの案だ。まぁ、ソルディオスも歓迎を一応されたから、君にもしてあげたいそうでな。」

 

「ドヤァ。」

 

「ま!いつかする予定だったけどね!ギャハハ!」

 

「新人を歓迎する心意気は立派です。」

 

「あれ?キャロリンが褒めるの珍しいねぇ。」

 

各々が騒ぐ。

 

「歓迎をする暇がなかったから、会社でやることになっちゃいましたけど…。ほら、ここブラックですから…。」

 

「ソルディオスさん。次会社を非難することを言いましたら、謹慎処分を下します。」

 

「……。」

 

キャロル・ドーリーが言い、ソルディオスが“ほら”と肩をすくめる。

 

「まぁ、新人の歓迎を兼ねて…乾杯!」

 

主任が言い、水やらお茶やらジュースやらを掲げる面々。

 

「…先輩…。」

 

レジーナは心が温まるのを感じた。

 

「明日からも頑張ろう!」

 

「…!ソルディオス…。」

 

「はい。なんでしょう?」

 

「明日は会議だぞ…。…書類、終わっていたか…?私は今回忘れていた…。ソルディオスや主任に手伝ってもらいたい…。」

 

「……。」

 

シーン…

 

ジャック・Oの一言で静まり返る。キャロル・ドーリーは黙々とケーキを食していた。

 

…………

翌朝

 

「やっと…。終わった…。」

 

三人がやっと終わらせる。

 

「新人は返したけど…。俺たちがこれじゃぁ本末転倒だね。ギャハハ…はぁ…。」

 

「徹夜ですね…。ちなみに、これで2日目ですね…。」

 

「ブラックだな…。」

 

三人は徹夜で終わらせたのだ。

 

「主任さん、少し仮眠を…。」

 

「Zzz…。」

 

「…ジャック・O先輩…。」

 

「先に寝ていろ。私が起きている。」

 

主任は既に机の下で寝いた。ソルディオスも床で仮眠する。

 

「……。」

 

ジャック・Oも寝てしまった。

 

…………

 

「おはようございます!」

 

レジーナ、出社。歓迎会もあって嬉しかったのか、元気が良い。

 

「もう出社時間か…。」

 

「むぅ…。」

 

「……。」

 

ジャック・O達が起き出した。

 

「徹夜でやったんですか?」

 

レジーナが書類を見る。

 

「ああ…。あとは会議だけだ…。」

 

「会議…。」

 

「新人も参加させるみたいなので、これ、覚えておいてくださいね…。」

 

ソルディオスがレジーナにずっしりとした書類を渡す。

 

「こんな量…!そんなの聞いてない…!」

 

「あぁ…。それは今日の朝1時ごろだけど、キャロル・ドーリーさんが伝えてきた…。社長の無理難題らしい…。」

 

「そんな…。」

 

レジーナが無茶のような顔をする。

 

「かつてクリス・ミウラ先輩もそのようなことを言って、覚えずに会議に出ましたが…。変わり果てた姿で帰ってきました…。」

 

「薄汚い…清掃カートに運ばれて…。」

 

「何があったんですか!?誰ですか!?その先輩!?今いないですよね!?怖いです!」

 

「まぁ、そんなことは良いとして、覚えないと恐ろしい目に会うのは確かですので、覚えておいてくださいね。」

 

「わ、分かりました…。」

 

レジーナは死ぬ気で覚えるのだった。




遅れました…。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。