転生したら、レイヴン、リンクスだらけの街に住むことになった… 作:とある組織の生体兵器
…………
インテリオルグループ社
「おはようございます。」
レジーナ、入社。
「ふむ…そうか…。」
「どうですか?」
「ま、良いんじゃないのどうでも。」
先輩方が相談している。
「何しているの?」
可愛い仕草で輪の中に入った。
「む。いや、別に。仕事だ仕事。」
「そうですね。」
「じゃ、頑張って〜。」
各々が解散する。
……もしかして…ハブられてる…!?いや、でも入社して数週間で馴染むのには時間がかかるよね…。…よし!輪の中に入れるように頑張る!
レジーナは健気でへこたれない。
「先輩!お茶です!」
「そうか。そこに置いておいてくれ。」
「はい。…ところで、さっき何を話して…。」
レジーナが聞こうとしたが…。
「さてと。ソルディオス、出張へ行ってくる。」
「あっ、はい。行ってらっしゃい。」
ジャック・Oがお茶をグビリと飲んだあと、部署から出た。
「……。」
レジーナは突っ立ったままだ。
……明らかに避けて…。…いや、多分、タイミングが悪かったんだよね。
レジーナは少し頭を振り、そうだと決め付ける。
「主任さん!お手拭きです!」
「ありがとね〜。おじさんになると、意外と欲しいんだよこういうの。」
「そうなんですか。」
主任が良い、レジーナが微笑む。
「…ところで主任…。」
「ちょっとトイレに行ってくるよ。ソルディオス、頼んだよっ!」
「あっ、はい。がんばります。」
主任がパソコンを持っていった。明らかにトイレではないだろう。
……やっぱり…。いや!でも、まだ一人いる…!
レジーナがソルディオスの所へ行く。
「先輩。」
「どうかした?わからないところでもあった?」
ソルディオスは指を動かし、パソコンから目を離さずに言う。
「さっき、何を話して…。」
「べべべ別に…!?な、なんでもないよ。あはははは…。」
「先輩…。キーボードを打ち間違えて大変なことになってますよ…?」
「おっと、いけないいけない…。」
すぐに修正できるのだから、有能なのだろう。
「ところで、先ほど…。」
「おっと、他の場所に用事ができた。この部屋にいてくれる?あと、あそこに溜まっている仕事全部片付けちゃって。」
「えっ。あっ、はい…。」
「ごめんね。」
ソルディオスが大急ぎで出る。
……嫌われてるのかな…?やっぱり…。…ううん。でも、この前の時でそんなことをする人じゃないって分かってる。…分かってるけど…。
「お父さん…。」
レジーナが呟く。そして、仕事を片付けようと椅子に座ってパソコンを開いた。
…………
定時
カァー…カァー…
外でAC3のオープニングに出てきたカラスが鳴く。
「定時…。結局、誰も帰って来なかったなぁ…。」
レジーナが悲しそうに呟く。
「仕事…終わったし、帰ろうかな…。」
あの量を終わらせたのだから、新人にしては優秀な方だ。少しションボリした感じで立ち歩き、タイムカードを押した。
「はぁ…。」
ため息をつきながらエレベーターへ向かうが…。
「故障中…。」
そんな彼女に畳み掛けるような不運が起こる。
「…階段…。」
エレベーターの隣にある階段を見る。
「……。」
灰色のコンクリートの壁、錆びた鉄の手すりや床、電灯などもチカチカしている。風も入り、少し怖い感じだ。現在21階。
……でも、行かなくちゃ…。
少し怖いが、健気にも階段を使って降りる。
……他の階ってどうなっているんだろう…。先輩たちが言うには、他の部署の人たちがいるみたいだけど…。…いるよね…?
レジーナが階段を降りながら思う。すると…。
バッ!
「むぐ!」
何者かに猿轡をはめられ、袋の中に入れられる。そして、どこか運ばれる。
……怖い…!助けて…!ジャック先輩…!ソルディオス先輩…!主任…!…お父さん…!
そんなことを考えていたら…。
バッ!
「!?」
袋から出され、猿轡も取れた。
「歓迎会だ。」
「もう少し手荒じゃないことが出来ないんですか…?」
「この方が楽しいだろ!ギャハハ!」
「主任、何故私がここに呼ばれたのか意味が不明です。社内での飲酒は禁じておりますので、飲酒した場合は厳罰を下します。」
そこにいたのは、ジャック・O、ソルディオス、主任、キャロル・ドーリーだ。小さな部屋だが一応歓迎ムード、各々の席にはケーキなどが置いてある。
「歓迎…?」
「ソルディオスの案だ。まぁ、ソルディオスも歓迎を一応されたから、君にもしてあげたいそうでな。」
「ドヤァ。」
「ま!いつかする予定だったけどね!ギャハハ!」
「新人を歓迎する心意気は立派です。」
「あれ?キャロリンが褒めるの珍しいねぇ。」
各々が騒ぐ。
「歓迎をする暇がなかったから、会社でやることになっちゃいましたけど…。ほら、ここブラックですから…。」
「ソルディオスさん。次会社を非難することを言いましたら、謹慎処分を下します。」
「……。」
キャロル・ドーリーが言い、ソルディオスが“ほら”と肩をすくめる。
「まぁ、新人の歓迎を兼ねて…乾杯!」
主任が言い、水やらお茶やらジュースやらを掲げる面々。
「…先輩…。」
レジーナは心が温まるのを感じた。
「明日からも頑張ろう!」
「…!ソルディオス…。」
「はい。なんでしょう?」
「明日は会議だぞ…。…書類、終わっていたか…?私は今回忘れていた…。ソルディオスや主任に手伝ってもらいたい…。」
「……。」
シーン…
ジャック・Oの一言で静まり返る。キャロル・ドーリーは黙々とケーキを食していた。
…………
翌朝
「やっと…。終わった…。」
三人がやっと終わらせる。
「新人は返したけど…。俺たちがこれじゃぁ本末転倒だね。ギャハハ…はぁ…。」
「徹夜ですね…。ちなみに、これで2日目ですね…。」
「ブラックだな…。」
三人は徹夜で終わらせたのだ。
「主任さん、少し仮眠を…。」
「Zzz…。」
「…ジャック・O先輩…。」
「先に寝ていろ。私が起きている。」
主任は既に机の下で寝いた。ソルディオスも床で仮眠する。
「……。」
ジャック・Oも寝てしまった。
…………
「おはようございます!」
レジーナ、出社。歓迎会もあって嬉しかったのか、元気が良い。
「もう出社時間か…。」
「むぅ…。」
「……。」
ジャック・O達が起き出した。
「徹夜でやったんですか?」
レジーナが書類を見る。
「ああ…。あとは会議だけだ…。」
「会議…。」
「新人も参加させるみたいなので、これ、覚えておいてくださいね…。」
ソルディオスがレジーナにずっしりとした書類を渡す。
「こんな量…!そんなの聞いてない…!」
「あぁ…。それは今日の朝1時ごろだけど、キャロル・ドーリーさんが伝えてきた…。社長の無理難題らしい…。」
「そんな…。」
レジーナが無茶のような顔をする。
「かつてクリス・ミウラ先輩もそのようなことを言って、覚えずに会議に出ましたが…。変わり果てた姿で帰ってきました…。」
「薄汚い…清掃カートに運ばれて…。」
「何があったんですか!?誰ですか!?その先輩!?今いないですよね!?怖いです!」
「まぁ、そんなことは良いとして、覚えないと恐ろしい目に会うのは確かですので、覚えておいてくださいね。」
「わ、分かりました…。」
レジーナは死ぬ気で覚えるのだった。
遅れました…。