そう、これは、私がまだ子どもだった時まで遡る。
その時はまだ深海棲艦なんて、世界にはいなくて、海はとても綺麗だった。私は海沿いにあった小さな村で産まれてね、そこは、まわりは自然で溢れていて、空気が綺麗で、見える海も美しかった。海に落ちていく夕陽見たことは、今でも覚えている、感動したものだ。私の産まれた村は決して裕福ではなかったけど、両親は私を愛情いっぱい育ててくれたし、村の人たちも良い人ばかりだった。友達もたくさんいたんだ、本当にたくさん遊んだもんだよ。その場所は、私たちが幸せだと感じれるもののほとんどがあったんじゃないかと、今でもそう思ってる。それくらい大事な場所だった。
「大切な、場所だったんですね、」
「こらこら、そんな寂しそうな顔するんじゃない、今の私にとってこの場所は本当に大事な場所だ、だからそんな顔するな、な?」
「フフッ、すいません、取材中に私情を挟んでしまうとはレポーターとして失格ですね笑 …続きをお願いします」
「あぁ、そうだね、そう、大事な場所だったんだ、私は思ってたよ、こんな日々がずっと続いていくんだろうなぁって、でも、私が17歳になったころ、前兆は起こったんだ…」
ある日沖に出た船が乗船者共々、行方不明になったという、ニュースが流れたんだ、当時の私はそんなことがあったのかと、気にもとめていなかったけどね、ただこの日以降、時折そういうニュースが流れるようになった、そして、私が、世間がようやく違和感を感じたのは、それから半年後のこと、国の防衛艦一隻が、その消息を絶ったんだ、流石にこれはと、当時の首脳陣も考えたようで、原因究明に全力を注ぐようになったんだ。
そして、それから一か月後、ついに、それを見つけてしまった、クジラや、ミサイルのような形状で、艦一隻分くらいの大きさのそいつを、これが世界で初めて観測された、深海棲艦、今で言う駆逐イ級だよ。
これには、日本だけでなく世界が多少なりとも衝撃を受けた、アメリカなんかでは、早急に、解析や防衛の強化などが行われていたらしい、でも人類は平和ボケしすぎていた。首脳陣は軽くパニックを起こし、民間では、一目見てやろうと沖まで船を出した人もいたそうだ。私はそれを見たとき、何かとてつもなく嫌な予感がした、説明はできないが、なにか、今までの当たり前が壊れていくように、そう感じた。
そして、国の指針がだいぶ固まろうとしていた半年後、今から20年前、始まりの厄災が、人々に降りかかったんだ、そう、
「深き禍」
これは裏話なんですが、一回完成近くまで書いていたものが不慮の事故で消えるというやらかしをしてました
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