プロローグなんで短いですがどうぞ。
―遥か銀河の彼方・・・。
大銀河ボディービルコンテストで10連覇を成し遂げた男がいた。
その名は『ボ帝ビル』。筋肉こそ至高であると言う文化を持つビルダー星の帝王である。
だが彼は、その名誉ある称号に固執するあまり、とんでもない暴挙に出てしまう。
母星のビルダー星にあるプロテインが底を尽き始めた為、それを確保する為に惑星を侵攻し始めたのだ。
蹂躙され、征服される惑星。そして、建設されたプロテイン採掘プラントで虐げられる民達。
ボ帝許すまじと、立ち上がり、反逆を始めたものもいたがビルダー軍の力は強大で、悉くビルダー軍に返り討ちにされた。
万策尽きた人々は、天に祈った。誰かこの暴君に天誅を下してくれる者はいないのか?と。
その人々の祈りに応えるかのように天から二柱の神が降り立った。
正義と筋肉の神『イダテン』と、正義と美の女神『ベンテン』の二人である。
彼らは、お供を連れビルダー軍に戦いを挑んだ。
二柱の神と硬い絆で結ばれたお供達は、その勇気と根性、そして筋肉でビルダー軍の精鋭を撃破していく。
そして、本拠地であるビルダー星での決戦。天を、地を、筋肉を揺るがす激しい戦いの末、二柱の神はボ帝を遂に討ち取る事に成功する。
ボ帝が倒れた事により、ビルダー軍は壊滅。こうして銀河に平和が戻ったかに思えた・・・。
しかし・・・。
―???
夜、何処までも続く暗闇。
その漆黒を引き裂くように、一筋の光が飛んで来た。
炎を上げ、光を放ち飛んできたそれは、この荒れ果てた大地に向けて落ちていく。
―ドォン!
そして、轟音が静寂の空間に響いた・・・。
この時、『この世界』の人々は誰も知らなかった。
「こ・・・、これは・・・!何と言うすばらしい『筋肉』だッッ!これならば、私の完璧な『戦術人形』を作る事が出来るッッ!!!」
この飛来してきた『モノ』が『新たなる脅威』を生むと言う事に。
そして、ボ帝を倒した二柱の神である『イダテン』、そしてイダテンと共にビルダー軍と戦ったお供である『アドン』と『サムソン』も知らない・・・。
「『時空のひずみ』が、ビルダー星付近で発生しただって?」
「はい、ひずみ自体は今の所対したことはないのですが、念のために調査してほしいとの事です」
「また、兄貴と出撃じゃあ!楽しみじゃのう、サムソン!」
「そうじゃのう、アドン!昨日買った勝負パンツを兄貴にお披露目しちゃうぜぇ!!!」
「な、何だ!?いきなりひずみが!」
「うおおおお!?何じゃあ!?」
「引っ張られるぅ!?」
『時空のひずみの調査』と言う何気ない任務が、
「わーちゃん、大変なの!空から筋肉ムキムキマッチョマンの変態が3人落ちてきたの!!!」
「え、何それは・・・?(ドン引き)」
「ハァ!?何言ってんのアンタ!?」
彼らを異なる世界へと誘う事を。
そして・・・、
「これは・・・ビルダー軍の技術!?馬鹿な、ボ帝はあの時倒したはず!」
終わったと思っていた戦いは終わっていなかった事を・・・、彼らはまだ知らない。
『兄貴』と『少女』。決して交わる事のない、二つが交わった時。壮大な物語は幕をあげるッッ!!!
『超兄貴』×『ドールズフロントライン』
魁!兄貴前線!
始まりマッスル。
やっちまいました、新連載(白目)
しかも、超兄貴とドルフロのコラボって・・・何でこんなの書いちゃったんだろうオレ(今更)
亀更新になるかもですが、この作品も頑張って書いていきたいと思います。
それでは~。