ハイスクールD×D 案①『遠坂凛に転生したら』 作:ら・ま・ミュウ
サーゼクス(偽)の解体も終え、アーシア専用の礼装を造りながらアザゼルと人工神器の開発に熱を上げていた私たち。月日は流れ桜舞い散る、春が訪れました。
「はわう!」
「………だ、だいじょうぶッスか?」
本日はアーシアの入学式です。
本心は、アーシアの保護者として出席したい私ですがアーチャーに投影して貰ったハデスの隠れ兜で現在『アーシア初めての友達作り編』の撮影をしております(小声)
そこ、暇人だとかお前も年齢で言えば学生だろ?とか言わない。私は大学卒業してるから今さら高校通う必要ないのよ。
『こちら赤い弓兵。マスター、プロフィール調査から最有力候補であった兵藤一誠がアーシアと接触した。私はポイントBに移動し、初門を記録する』
「了解」
因みに、アーチャーも協力してくれたわ。
………あら、あらあら!あの子達ったら神器保有者同士で意気投合したのから?『初めての友達編』はこれでほぼ完成ね!
《イッセーside》
オッス俺の名前は兵藤一誠。今日からエリートをバンバン世に排出するって噂の(モテモテになる高校)モテ高に通うことになる!っんだけど………お袋達が季節外れのインフルにかかって一人寂しく初登校だぜ。
「はわう!」
ん?女の子の悲鳴?
後方から何かが倒れる音と背中に少しばかり掛かる重量。そしてむにっと柔らかく僅かに押し付けるおっ○い!
俺、兵藤一誠は全てを悟った。俺の背中に今美少女(推定)が抱きついているということを!
「だいじょうぶッスか?」
「はいっすいません!」
ヤバイ。入学したらモテるって言われてたけどこんな直ぐにイベントがおきるのかよ!
一誠は心の中で一人騒ぎ立てるが、同年代らしい俺と同じ学校の制服を着た少女が振り返り、ふわりと舞った金髪が素顔を露にして――そのあまりの美しさに心奪われていた。
「あ、あのっ!」
「うえっあっすいません!俺、見惚れちゃったみたいで!」
「ふっえ!?見惚れるなんて!」
「気持ち悪いですよね!サーセン!」
「そうじゃないんです………ただ、恥ずかしくて」
ドキュン
可視化するほどはっきりと俺のハートを恋の矢が貫いた。
天使かよこの子。
つーか。ヤベェよ。胸の高鳴りが止まらねぇ!
なんか、この子の為なら、世界でも敵に回せそう。もう一目惚れだな!入学初日にこれとか俺、ツイてるぜ!
この調子ならハーレムも………!
「あの、私友達居なくて………良かったら一緒に登校しませんか?」
「勿論!友達にもなります、364日毎日貴方の為に皆勤目指します!」
「ふぁっふぁぁ!嬉しいです!」
その笑顔は、全ての不純を破壊する神滅具だった。
「あっ」
ガラガラドッシャーン!
↑イッセーの中でハーレムとかどうでもよくなった音。
アーシアは正ヒロインの座をゲットした
イッセーは魅了状態になった
「ぅぉぉぉおアーシア!学校が見えたぞぉぉお!」
「はぁ、はぁ、はぁ!」
良い子の皆こんにちは!兵藤一誠だ!
突然だが、俺たちは入学初日から遅刻するかも知れん!
「まさか、迷子探しで隣街まで行くことになるとか普通あり得ないだろ!」
「はぁ、すいませんイッセーさん!私が、降りる駅を間違えたばっかりに!」
「結果的に、迷子の母親も見つかってスーパーオーケーだぜ。アーシア!ッゥ!?すまん、」
イッセーが時計を見ると、もう入学式まで10分もなかった。アーシアの体力を考えるとどう考えても間に合わない。
イッセーはアーシアに断りを入れて両手に抱き抱える。
「イッセーさん!?」
「俺は兎も角、アーシアを遅刻させる訳にはいかんのじゃぁぁぁ!!!らっしゃい!!!!」
威勢よく叫ぶイッセー。だが彼の両腕はここまで二人分のカバンの重量を支え続けた結果、既にボロボロだ。今のイッセーに少女一人分とはいえ、アーシアを抱えて全力疾走するにはキツすぎた。
「(だから、どうした!限界を越えろ、心のマグマを燃やせ俺!)」
筋肉が悲鳴を上げようが関係ねぇ!
「私、入学式楽しみなんです!」…あんな笑顔を向けられて、着いてみたら終わっちゃったじゃあんまりだろう!
だから、そうだ!
間に合わせるにはアーシアを俺がおぶって、「走るしかねぇんだよ!」
『Dragon Booster!!』
俺の叫びに答えるように、左腕が熱く吼える。
「(体が軽くなった?)………よしっ行けるぞ!」
「でも、カバンも持って貰ってるのにこれ以上はイッセーさんに悪いですッ」
「………アーシア。入学式、一緒に出ようぜ!」
「ぁ、はいっ!」
今世の赤龍帝は一人の少女の為に覚醒するのだった。
「えっ入学式?もう皆帰ってしまったよ?」
「そんなぁ」「クソッ!」
しかし、イッセーとアーシアは間に合わなかったようだ。
「………何を勘違いしているのか分からないが、今日は簡単な保護者説明会と教材の受け取りだけだからね?」
「「えっ!?」」
イッセーは普通に勘違いしていた
アーシアは凛のうっかりに毒された
この後、凛はアーチャーに無茶苦茶怒られた
「参ったな。僕以外の上級生が神器保有者には学校を案内することになっているんだが、そうだ。教材を受け取るついでに、学校を見て回らないかい?」
「えっいいんスッか?先輩………?は部活動中ですよね?」
「ハハ、敬語は使わなくてもいいよ。僕も君たちと同年代なんだから」
「どういうことでしょうか?」
「ぁぁ、自己紹介が遅れたね。僕の名は木場裕斗。一応、2年生。キミの先輩だよ。――ただ、年齢を少しちょろまかしているけど、ね。」