ハイスクールD×D 案①『遠坂凛に転生したら』   作:ら・ま・ミュウ

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『私ハ何モ悪クナイ』『受け入れろマスター』

【……契約は果たした】

 

「うん、ありがとう!」

 

『ちょっマスター!私達は帰らない帰らないですからッ』

 

『助けッうわぁぁぁ!!!!』

 

『あっ、初代様って私の毒効かないんだ…………嬉しいけど、怖い!助けて下さいマスター!』

 

【…………去らばだ】

 

『『『嫌だぁぁぁぁ!!!!』』』

 

 

どうも皆さんこんにちは遠坂凛です。

………召喚したハサン達は帰りました。まぁ当然ですよね、聖杯は無いしキングは七章前なのか正真正銘グランドサーヴァントでしたし、個人に肩入れは出来ないと言うことでしょう。

 

「………クラスカードはアーチャーが一枚」

 

問題はこれからです。

ゲオルグに『夢幻召喚』を習得するって約束してきたのに、半日で帰ってきたなんて知ったら流石に…怒られる。

 

「でも、並行世界なんてこりごり。暫くは行きたくないわ。これ解析したら何とかならないかしら?」

 

「だがそのカードはエインズワース家曰く欠陥品なのだろう?」

 

「そうなのよね~」

 

何せ、英雄の力だけ借りパクする筈が、このカードを使うと逆に力の元であるギルガメッシュに精神ごと乗っ取られかねないのだ。

 

「変に弄くって復活されても困るから封印が妥当ね。機会があれば向こう側の衛宮邸のポストにでも放り込んでおきましょう」

 

諦める訳ではないが、夢幻召喚は当分先送りだ。「ゲオルグには後で謝ろ」先ずは冥界に落ちた神々を復活させるべく凛とアーチャーは冥界に降りた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「HAHA!おいおい何の冗談ンだよ!オーディンのクソジジイが人間に負けたって?」

 

「人間ではない。遠坂凛が呼び寄せた“使い魔に”だ」

 

「遠坂凛………人間の小娘が」

 

「やはり殺すべきでは?」

 

北欧が半壊しオーディンが敗れた。それは瞬く間に全ての神話系統に知れ渡った。そして、その主犯が遠坂凛の可能性が高いことも使い魔の正体が「ギルガメッシュ!あの神殺しを呼び寄せるとは…メソポタミア神界は、パニック状態かっ!」

英雄王ギルガメッシュ。かつて神代の終わりと云われた時代。メソポタミアのアヌ神を初め、片っ端から神々をぶっ殺して回った超級の危険人物だ。冥界を破壊される前にギルガメッシュが死んだ為、神性を削られながらも消滅する神はいなかったが今でもメソポタミアでギルガメッシュの名前を出すことは最大級のタブーとされている。

 

「あの人間の行いは前々から目に余ると感じていた。これでギルガメッシュを呼び寄せたとなれば本格的に我らと袂を別つ気でいると、少なくともメソポタミア神界は理解するだろう…………」

 

「――白けるゼ。でも見物する分には面白れィ!始まるんだろ!神と人間の全面戦争が!」




「オフェリアぁぁぁぁぁぁ…………あ、ラグナロクが始まると聞いて」「勘違いです、帰って下さい」「神がでしゃばると我々旧魔王派の立場が…」


次回、『エレちゃんを労おう!』『フハハハ!我(オレ)、完、全、復、活!』

遠坂凛は――

  • 諦めた
  • 諦めなかった

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