ハイスクールD×D 案①『遠坂凛に転生したら』 作:ら・ま・ミュウ
「ほお、クリスマスとは七面鳥かチキンだと聞いていたが、日本だと鮭なのか…うむ、和という奴は趣の深い」
「七面鳥はスーパーになくてな、チキンはこの時期だと高くなるし、流行りに乗っただけなんだが………まぁ喜んで貰えたのなら幸いか?」
どうも皆さんこんばんはアーチャーだ。
明日は三大勢力会議と言えど今宵はクリスマスイブ、工房に籠りっきりの彼女に変わってせめて雰囲気だけでも味わおうと内装に趣向を凝らし食事にはクリスマスらしいモノを取り揃えたのだが、アーシアは夕飯を兵藤家で取る事になっている。
そして、アザゼルは冥界だ。
正直に言おう、気まずい。
そもそも何故私は並行世界の仇敵と向き合い食事を取っているのだ?
「このタルタルソースとやら、癖は強いが味気ない鮭を飾るには丁度良い」
英雄王は、感嘆めいたため息と共に一々解説を入れてくるが、私は何かした方が良いのか?黙っておく方が正解なのか?
「――確か、美味い料理には全身を使い喜びをアピールするのであったな」
ギルガメッシュは唐突に立ち上がりアーチャーから少しだけ距離を取る。
「どうかしたか?」
「お前の料理は我が黄金率を謁見するに相応しい素晴らしいモノであった!見るがいい……AUO!キャフトオフ!!!!!」
その瞬間、ギルガメッシュはキラキラと輝き……服が弾けとんだ。
「あらいい匂いが…………キャァァ何脱いでんのよアンタァァ!!!!」
「フム、生娘には少々刺激が強すぎたか」
「生娘言うなァァ!!!」
…………明日の弁当には残り物を詰めるか。そう言えばケーキ屋はまた閉まっていたな。来年は自分で作ろう。
食事中、成人男性の裸体を見せられたアーチャーは死んだ目をして思考を別の所においやっていた。
《明日の三大勢力会議参加者》
【三大勢力】
四大魔王サーゼクス セラフォルー アジュカ ファルビウム
堕天使総督シェムハザ
アザゼル バラキエル コカビエル
天使ミカエル ガブリエル
【人間】
遠坂凛 アーチャー
ギルガメッシュ
英雄派代表 曹操(付き添いゲオルク ジーク ヘラクレス ジャンヌ)
【中立】
元龍王タンニーン
【旧魔王派】
シャルバ・ベルゼブブを除き不明
本来なら神界勢力も招く予定であったが、開催時期の変更と北欧の主神が倒れた事により断念。
復活したオーディンは乗り気であったが、ギルガメッシュが参加すると聞いてワルキューレ達に全力で止められた。
オーフィスは行方不明
古参悪魔は少し前から怪しい動きをみせており、旧魔王派と接触したとの噂も、明日の会議……唯では終わらない気がする。