ハイスクールD×D 案①『遠坂凛に転生したら』   作:ら・ま・ミュウ

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『グハっ聖女様、傷を治して!』『ではこの麻婆豆腐を傷口に塗り込みますね』『!?』

此処は聖書の神を崇める神聖な教会。シスターであるアーシアがお花に水をあげようと花壇に出ると、「エェェェェイィィィメェェェンゥゥゥ!!!」「何なんだよお前!?」「悪魔に、開く口なんて、ねぇよ。大人しく死にやがれレレレ!」

最近、魔術協会から派遣された神父様と悪魔が激戦を繰り広げていました。あまりの光景に呆然としていると神父様に追い詰められている悪魔と目が合い「た、助けてくれアーシア!」何故か私の名前を呼び、助けを求められます。全く状況の読めない私ですが、助けを乞われれば、と。何も出来ないせめてもの変わりに主へ祈りを捧げます。「ぐわぁぁぁぁ」「ナイスだシスター!死ねぇぇェェェェ!!!」悪魔は苦しみだし、その隙に神父様が悪魔の首をスパンとハネてしまいました。

 

「ふぅ、上級悪魔ディオドラ・アスタロト討伐、完了」

 

「………きゅう」

 

その時は、ショックで気絶してしまった私ですが「これから俺たちは悪魔の掃討作戦に入る、お嬢ちゃんは安全な日本にでも避難しときな。あぁ、プロテスタントの教会には近づいちゃ行けねぇよ?遠坂凛ってその町の女を頼りな」

血の滲んだチケットを渡され、日本に旅立つことになりました。

 

日本語は不慣れなのですが大丈夫でしょうか?

 

「アイツら俺たち教会との不可侵を破りやがった!うちの聖女を悪魔にするだと!?………いいじゃねえか戦争だ。プロテスタントの野郎ども引き連れてこの国から悪魔を根絶やしにしてやるぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ごめんくださーい!』

 

「あー、はいはい。今開けるわ」

 

こんにちは遠坂凛よ。

宝石剣作りに熱中して時間の感覚を忘れちゃったみたいで気づいたらお昼になっていたわ。

お客さんのアーシア・アルジェントちゃん?が来なかったら夜まで工房にこもりっきりだったかも。一応、年頃の乙女でもあるのだから一日三食は心がけているのだけど十時間ぶっ続けはやり過ぎよね。今度からはタイマー式の腕時計をすることにするわ。

 

『あの、神父様からここを頼るように言われて!』

 

そうそう、この子。神器保有者で私の管理する国立高校の今年の入学試験を受けさせたいんだっけ。

アンデルセン………全く、連絡なしに私に押し付けるなんて困ったものだわ。

 

『取りあえず、二階の部屋が空いているからそこに住みなさい。掃除は―――多分アイツがしてくれているでしょう』

 

『えっ!?いいんですか!』

 

まだ入試まで3ヶ月もあるし、神器保有者ならかなりの融通が効くから今から勉強しても充分間に合うわ。

日本語が喋れないみたいだから、先ずはそこから教えないとね。

 

『ただ、何もしないで(うち)に住めると思うんじゃないわよ!

私も丁度アーチャー以外に小間使いを雇いたいと思っていたから、アンタは客人兼メイド。それでいいわね!』

 

『はい!』

 

椅子から立ち上がったアーシアはお辞儀をしたら何故か転けた。

遠坂は謎の親近感を覚えた。




同意のない悪魔転生は殺人罪と同じです。
転生せざる終えない状況に追い込むのも同じです。
破ったら大変な事になります。

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