ハイスクールD×D 案①『遠坂凛に転生したら』 作:ら・ま・ミュウ
「じゃあ行ってくるわ!アーシアはお留守番お願いね」
「はいっ行ってらしゃいです凛さんにアーチャーさん!それと飴玉のお兄さん!」
「フハハハ!
「とやかく言ってないで魔方陣に乗るのよ。遅れても迎えにこないから」
「まぁ待て、どちらにしろ間に合わないのだから少しはゆとり持ったらどうなのだ?引きこもり」
「誰がッ引きこもりよ!」
「はぁ…悪夢だ」
転移先は古ぼけたお屋敷
どうも皆さんこんにちはアーチャーだ。
シャルバ・ベルゼブブの屋敷とやらに転移したのだが、廃棄前の廃墟のようなあそこに上級悪魔が住むモノだろうか?
「おっ、やっと来たか。お前達が最後だぜ」
「貴方が人類代表の――」
「旧魔王派が見当たらんのぉ」ゴゴゴゴ
「遠坂凛、丁度良かった。この惰龍が殺気を振り撒いて迷惑なんだが……殺してもいいかな?」
アーチャーは四大魔王、堕天使勢力、天使勢力、元龍王に英雄派を視界に入れ、司会役を務めると思っていたシャルバ本人がいないのに少しだけ疑問符を浮かべる。
「シャルバの野郎がいないのは妙だが、俺は早く帰って神器研究に勤しみたいんでね、お前らはこのまま始めてもいいか?」
「あぁ」「問題ない、わ」「我は裁定者だ。居ない者として扱え」
「おぉう」
そして会議が始まった。
元々三大勢力が和平を結ぶ為に開き、我ら人間はその見届け人として参加しているので口を開くことはない。
堕天使総督から降りたアザゼルもそれは同じ筈だがアイツ、場の空気が凍るような事をベラベラと、後でどうなっても知らんぞ。
「…………」ただマスターは怖いぐらいに静かだ。
何も起きずに終わればいいのだが…………
「じゃあ和平を結ぶって事でいいな」
「あぁ我々悪魔は同意する」「天使も同じく」
『いや、悪魔は媚びぬ。この和平待ってもらうか』
「「「来たかッ」」」
ベルゼブブ式の魔方陣が輝き参加者達は一斉に戦闘態勢へと移る。恐らく…いや、確実に転移してくるであろうシャルバ・ベルゼブブは死ぬだろう。
アーチャーは何も知らされていないのでシャルバ・ベルゼブブという悪魔は声と顔ぐらいしか知らないが、長年の経験でこういう空気を作り出すクズ野郎だと察する。
「(マスターに被害が及ばないよう、盾の投影でも準備しておこう)」
アーチャー
彼は空気の読める男であった。
「クククッ間も無く我々悪魔が頂点に立つ時――」
「ガンド」
「ガバッ」
しかし、屋敷とは別の空間。シャルバ・ベルゼブブに続こうと魔方陣に足を踏み入れた上級悪魔は一人、全く別の場所に転移して――背後から近づく赤い悪魔にガンドされ気を失わされていた!
「名付けてエレちゃん替え玉作戦…おほほほっ!この遠坂様を出し抜こうなんて二万年早いのよ!」
遠坂凛、彼女は転移魔方陣の座標を書き換え法の下に処罰されるであろう上級悪魔を捕獲していた。勿論素材として利用する為である。
ギルガメッシュの間に合わないとは遠坂が和平会議に参加する気がなく、それを襲撃するだろう上級悪魔を捕まえる予定であった事を見抜いていたからである。
「これだけあれば令呪の補給も高位魔術なんて使い放題!この戦争、私の勝利よ!」
マスターとサーヴァントでこうも違うものか。
彼女は空気の読めなさはピカ一である。
シャルバ「私、一人ダケ転移シマシタ」