ハイスクールD×D 案①『遠坂凛に転生したら』 作:ら・ま・ミュウ
「――恥を承知で助力を願いたい」
生きとし生ける物全てを飲み込み作り替えてしまう、泥の海を天から
黄金の人王が中央の玉座に座するそこで、アーチャーやランサーは此方を狙う泥の怪物達を撃ち落とす。英雄派と呼ばれる戦士達は、重度の傷を負い気絶するように眠る二人を囲い守るように武器を構える。
そして、赤髪の紳士が片膝をついていた。
「痴れ者が、アレが何を以て目覚めたか心当りがないわけではあるまい……
額に青筋をたてる人王ギルガメッシュ。神の血を捨て去り、今や完全な『人』となった彼はここ数日の機嫌の良さが嘘のように赤髪の紳士――四大魔王の一人サーゼクス・ルシファーを見下していた。
「……心当たり…とは、」
「我が逆鱗に触れてまで口に出させるか。
ヤハウェめがティアマト神を封じ込めた箱に鍵を用意したのは貴様らであろう。」
「ッゥ!?…いえ、我々にそんなつもりは、」
「冥界が滅ぼうと悪魔が滅亡しようと内から招いた事だ。抗う活力すら失ったと言うのなら潔く受け入れろ。冥界を統べる神々はとんだ災難であったな。」
その一言と共に放たれる幾千の武具。巨大な顋でサーゼクスを船の一部ごと噛み砕こうとしていた泥の怪物は、元の形を残さず肉片となって地に落ちる。その中には、怪物の
「ここに、人と悪魔は袂を別つ事を宣言する」
ギルガメッシュが悪魔を逸話に持つ宝具を切り捨てたのはその決意の表れか。
最大最後の慈悲によって救われたサーゼクスは数秒ほど王を見つめ、タンニーンや別の並行世界でラフムと呼ばれる無限増殖する怪物達の討伐に戻った。
「さて、弓兵にエレシュキガル、勇者達よ。」
首をかしげ、ヴィマーナに乗る船員達に目を向けるギルガメッシュ。王が放つただならぬ雰囲気に場は緊張が走る。
「――
「「「いや、寝るんかい!?」」」
「…あぁ、やっぱり宝石剣の作り方間違ってたのね~」
どうも皆さんこんちは遠坂凛です。
私は今、家にいます。捌いた素材達を綺麗に整頓して宝石剣の設計図を見直していたら、偶然可笑しい点を見つけたんですよ。
どうりて、世界の終わりともいえるプリヤ時空に飛ばされた訳だ……素材も有り余ってるし、さっさと直しちゃいましょう。
「何か、忘れている気が……まぁいっか!」
「遠坂……それ、忘れちゃこまる。」
オーフィス何故貴様がここに!?
…なんて、嘘嘘。ちゃんとインターホン押してアーシアが出迎えました。
「遠坂…支度するまで、我待つ。冥界一緒に行く約束した。」
「分かってるわ。ええっと、令呪の補充は…百。クラスカードが七枚。遠坂式戦闘礼装に宝石剣バージョン2…ステッキは保険。宝石は空間を歪めたバッグに詰めるだけ詰めて――」
「なんで声に出す?」
「う、うっさいわね!慎重なのよ、私わ!」
「じゃあ留守はお願いね」
「はいっ!いってらっしゃい!」
近々、兵藤家に厄介になるらしく引っ越しの準備を楽しそうにしていたアーシアに見送られ、二人は冥界へ…いざ行かん!