ハイスクールD×D 案①『遠坂凛に転生したら』   作:ら・ま・ミュウ

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『悪魔回ですって!断言するわ、つまらない!』『多方面にケンカを売るのは止めろマスター!』

最近、不良高校だと噂される駒王学園の生徒会を務めるソーナ・シトリーは頭を悩ませていた。「…眷属が集まらない」そう、学園の評価は勿論だが、来年に開かれるレーティングゲームのデビュー戦。ソーナは上級貴族として与えられた悪魔の駒の過半数を余らせ、このままでは参加出来るか怪しいと切羽詰まった状況の打開策を必死に模索していたのだ。

 

「眷属とはこれ程までに集まらないものなのですか………」

 

初めは神器保有者が好ましいと学園の生徒に目を向けた彼女だが――居ない。リアス・グレモリーの名目上の従者を除き駒王学園には神器保有者が存在しないのだ。

 

「遠坂家の実力を侮っていました。まさか、この町の神器保有者を丸ごと引き抜くなんて想定外です」

 

 

神器保有者は、覚醒するとその特異性から周囲の人間から孤立する。酷い時は迫害を受けることもある。そこをついて、眷属化してきた私たちを嘲笑うようにいつの間にやら国家を味方にした遠坂は、「危ないから殺す?馬鹿じゃない!大人として導くべきよ」

 

成人した神器保有者が教鞭を取り、神器の扱いについて正しく学ぶ事が出来る。数年前、愚かな悪魔が襲撃し火炙りにされていたので安全性は言うまでもない。まさに神器保有者にとって夢のような学校を建てた。

 

更に、知ってはいたがされるがままの状況に苦虫を噛み潰したような辛気臭い空気を漂わせる政治家の尻を蹴飛ばし悪魔に対する法律も立てさせた。

 

今や神器保有者を眷属にしようと思ったら政府に申請書を出して厳密な審査を通るか国外まで足を伸ばさなければならないという時代だ。

 

 

「嫌ですね。遠坂凛は私にとって間違いなく尊敬に値する人物です。それが悪魔にとって都合が悪いからと嫌悪を向けてしまうとは。」

 

ソーナは一瞬でも、「余計な事を………」

と、理不尽な怒りを抱いた己を恥じた。

 

ソーナの夢は『下級悪魔や転生悪魔が分け隔てなく通える学校を冥界に建てること』方向性こそ違えど遠坂凛の成したことはソーナの理想に近い。

 

それなのに、悪魔に対して都合の悪くなることばかり引き起こす彼女にソーナは怒りを抱いてしまった。

彼女の行いは良くも悪くも欲に忠実で三大勢力に並び立つほど成長した今となっても人間を下に見る悪魔達には良い薬なのだ。これに便乗するようではシトリー家の評価を落としてしまう。

 

「………いざとなったら予定より早く冥界に帰って眷属集めをしましょうか」

 

ちなみに、この学園に通うもう一人の悪魔リアス・グレモリーは原作より大分人数の少ないソーナ以上に眷属が居なかったりする。




それでも、一ヶ月近く掛かる申請を通して転生悪魔を持つソーナさんは、かなり凄い。現在のソーナ眷属二人。

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