ハイスクールD×D 案①『遠坂凛に転生したら』   作:ら・ま・ミュウ

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『あっ最後に良い所取りした死んだふりサーヴァントだ!』『それは言わない約束だマスター!』

「あー、はいはい。こっちも一段落ついたからアンタも孤児院に戻って大丈夫よ」ガチャ

 

………固定電話ですが何か?

 

どうも皆さんこんにちは遠坂凛です。

この体に転生して機械音痴になるとは思わず生まれてから今日までスマホを使ったことのない私ですが、最近、固定電話ならイケることに気づいて特に意味もないのに知り合いに電話を掛けています。

 

えっ?迷惑?

貴方達は、握っただけで煙を発てるエアコンのリモコンを触った事があるんですか?

年中を通して温度を固定され、コンセントを抜いて止めるエアコンの空しさを味わった事があると?

(まぁアーチャーに投影して新しいのを用意して貰ったんですけど)

触れただけで破壊し、又は反応を示さなかった文明の利器達の中、もうダメだと思いながら受話器をとって会話し終えた黒電話の衝撃と言ったら、感動のあまりアーシアとハイタッチしてアーチャーと抱き合いましたよ。

 

後、一年は意味もなく電話を掛け続ける自信がありますね!

 

 

 

さて、冗談はさておき。

本日の私は少し遠出して、ロンドンに来ております。先ほどまで時計塔のロード達と談笑というなの魔術談義に花を咲かせておりましたが本命は魔術協会が支援する孤児院にあります。

 

「遠坂先輩、早く行きましょう!」

 

「急かさない、急かさない、事前に連絡を入れてるんだから、誰もいないなんてことはないのよ?」

 

「理解してやれマスター、数年ぶりに友と会うのだ。普段は冷静沈着な男だが、根は家族思いだと言うことだろう。」

 

私が幼少期、悪魔カレイドステッキに唆され全世界を暴れ回っていた頃、偶然助けた子供達。彼ら彼女らは今年で高校生になります。訪れた理由は一つ、私の開いた神器保有者の学校へ通わないかとスカウトに来たわけですね。

 

「年齢までちょろまかして()(まま)(ひめ)のお守りをする裕斗にご褒美を――なんて、まさか孤児院のみんなを同じ学校に進学させたいなんて言うとは思わないじゃない?」

 

「別にいいではないか、彼も来年には君の学校へ編入するのだろう。心の傷から未だに禁手(バランス・ブレイカー)に至れない彼には良い刺激になる筈だ」

 

そうこうしてる内に見えてきたのは、ロンドンにそぐわない日本の武家屋敷(想像としては衛宮邸をゴツくした感じね)聖書の神、絶対信じないマンの裕斗監修の下建てられたこの町、風変わりの孤児院。

――そして

 

「「ぉぉぉい!」」

 

「ッゥ皆ぁぁぁ!!!」

 

あぁあ。年甲斐もなくあんなに、ハシャイじゃって………

 

「ぅ、ぅぅズピー!」

 

「案外涙脆いんだなマスター」

 

うっさい!感動系には弱いのよ私!


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