鉄血のビルドファイターズ(旧題 ガンダムビルドオルガーズ)   作:にくキャベツ

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第3話 ユニコーンガンダムマーズキング

 

 GNソードを携え立つトライアルカラーのガンダムエクシア。それにバズーカを放ちながらホバーで近づくカラミティガンダム。エクシアはそれを躱しGNソードを構える。それに反応しバズーカを投げ捨てサーベルを引き抜くカラミティ。お互いの剣がぶつかり合い弾き合う。GNソードがカラミティのビームサーベルを弾き飛ばし、ガラ空きになった胴体に斬りかか……ろうとしたところに腹部ビーム砲スキュラを受け、エクシアは吹き飛んだ。

 

「なるほど。FGのエクシアじゃもう勝てなくなったか」

 

「ねえ刹那、他のガンプラないの?」

 

「今はFGトライアルカラーエクシアしか持っていない」

 

「……そう」

 


 

「……なんかここパーツ合わなくねえか?」

 

「作ったのはオルガでしょ……」

 

「ビスケット、これ全部作ってくれよ」

 

「いやオルガが組むって言ったんじゃん」

 


 

「……刹那。この辺にファイターの溜まり場があるって本当?」

 

「あぁ。俺はクアンタを組みに帰るから一人で頑張ってくれ」

 

「うん、いいよ」

 

 夜の街。その一角にあるバー。そこに足を踏み入れる三日月。そこでは、激しいガンプラバトルが繰り広げられていた……

 

「……やあ。君が三日月君だな?」

 

 そんな三日月に近寄る武骨だがどこか優しさを感じる男。

 

「そうだけど、あんたは?」

 

「私の名前はククルス・ドアン。ビルダーをしている男だ。……君もガンプラバトルをしに来たんだろう? 刹那君から話は聞いているぞ」

 

 ドアンに連れられ、沢山のガンプラが並べられた一室に入る。

 

「この店ではガンプラのレンタルが可能だ。どれにする?」

 

「……じゃあ、これで」

 

 三日月が選んだのは、ガンダムアスタロト。鉄血のオルフェンズ月鋼に登場する主人公機の、ガンダムフレームだ。

 

「アスタロトか……中々良いセンスをしているな」

 

「使いやすそうなの選んだだけだよ」

 

 そんな三日月を見て、バトルしていた者たちが集まってくる。

 

「……新入りか?」

 

「あぁ。刹那君からの推薦だ」

 

「あの刹那から? ……にしてはただのガキですよ」

 

「刹那君も昔はそうだっただろ? 御託よりもまずは戦ってみたらどうだ?」

 


 

 ビームを乱射しながらアスタロトに襲いかかる五体のガンプラ。だがしかしナノラミネート装甲に対しビームは意味を成さない。そのまま五体まとめてアスタロトでぶった斬られる。

 

「……このガキ……強ぇ……」

 

「というかナノラミに対して俺たちはなんでビームで挑んでんだよ!?」

 

「行けると思ったんだよ! 行けると!」

 

「だったら今度は実弾装備で……」

 


 

 放たれるバズーカを躱しながら接近するアスタロト。それに対しヒートサーベルを抜いたリックドムだが、横斬りを縦に回避され、そのまま大型刀剣、デモリッションナイフで真っ二つに切断される。だが後ろから襲いくるギラ・ズールのロケットランチャーに被弾する。さらにそれに反応して振り返ると、さらに別方向からザクバズーカが飛来する。それを避けると続いてはリックディアスのクレイバズーカが襲いかかる。それを避けながら敵へ突っ込み、リックディアスを一刀両断する。が、奇襲して来たシュツルム・ガルスにデモリッションナイフを弾き飛ばされ、通常の短刀としてのナイフを抜くもののシールドに防がれる。

 

「……浅いか」

 

「もらったぁ!」

 

 シュツルム・ガルスがアスタロトにトドメを刺そうとした瞬間、謎のビームに撃ち抜かれ爆散した。その方向を向こうとした他のガンプラたちも次々と撃ち抜かれ撃墜されていく。

 

「……悪いね……余計な水差しちゃったか?」

 

「あのガンプラは……あのターンXは……」

 

 その煙の中から現れたのはガンバレルを搭載したバックパックを背負ったターンX。

 

「どうだい、三日月君。俺と戦ってみる気はないか? 一対一でな」

 

 バトルが終了し、ターンXを動かしていたサイドから出て来たのは……金髪蒼眼の男。

 

「……ムウ・ラ・フラガ……不可能を可能にする男、か」

 


 

「……出来たぜお前らァ! ユニコーンガンダムマーズキングだ!」

 

 完成したユニコーンモードのユニコーンガンダムを掲げるオルガ。

 

「凄え! ……でもこれ、ガンダムじゃなくねえか?」

 

「あぁ。こいつはここから変形してガンダムになるんだ」

 

「そりゃまたぁ、変な仕掛けだな……」

 

「……で、このカラミティガンダムは……昭弘、お前に預ける」

 

 新しく二つの剣を背負ったカラミティガンダムを昭弘に渡すオルガ。

 

「……なんで俺なんだ? 俺に射撃戦が向いてるとは思えないが」

 

「こいつはマーズキングを作るついでにソードカラミティに改造しておいた。ちなみに機体カラーは薄茶色にしといたぜ。あとこのバックパックに隠し腕も仕込んであるんだ。名前は……そうだな、ソードカラミティガンダムリベイク! なんてどうだ?」

 

 大きな声で新しい機体の名を宣言するオルガ。ユニコーンガンダムマーズキングとソードカラミティガンダムリベイクの二体がそこに並べられる。

 

「この二体で、俺たちは世界を取りに行く」

 


 

『只今より地区予選一回戦、第七試合を開始します』

 

「ミカ。俺のユニコーンガンダムマーズキングは完璧だ。……後はお前に懸かってる」

 

「分かってる。オルガのガンプラ、使いこなしてみせるよ」

 

 セットされるユニコーンガンダムマーズキング。森フィールドの空中に飛び出し、同じくフィールドに飛び出したジェスタと戦闘に入る。ジェスタの放つビームライフルを避けながら接近し、ビームマグナムを構える。

 

「やっちまえ、ミカ!」

 

 ビームマグナムから放たれる赤い光線。ジェスタがシールドを構えるも、それごと光線に飲み込んで行く。そしてジェスタはパーツをばら撒きながら墜落し……爆発した。

 

「凄い……瞬殺だ……」

 

「……ミカの奴、カラミティとはだいぶ勝手が違うのに簡単に操りやがった……どうやったらあんな腕が……」

 


 

「まったく、300回もバトルに付き合わせやがって……」

 

「世界大会で待ってるぜ、三日月君!」




「俺のユニコーンガンダムマーズキング……」
「俺のカラミティリベイクなら行ける」
「頼むぜ、昭弘!」
次回『バイアラン』
「お前は俺の……!!」
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