鉄血のビルドファイターズ(旧題 ガンダムビルドオルガーズ)   作:にくキャベツ

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第4話 バイアラン

 前回ガンプラバトル選手権にて初勝利を収めたオルガたち。今回は第二回戦としてマラサイと戦っていた。

 

「ミカァ! ハイメガランチャーが来るぞ!」

 

「分かってる」

 

 マラサイの持つ砲から放たれる光線を受け爆風が巻き起こり、勝利を確信する対戦相手の二人。

 

「……やった……!」

 

 が、しかし。その爆風の中からは持っていたビームマグナムやシールドが無くなったデストロイモードに変形したユニコーンガンダムが現れる。

 

「効いてないだと……?」

 

「カクリコン、距離を取……」

 

「遅い」

 

 一気に距離を詰め、ビームサーベルを抜いたユニコーンに真っ二つにされ爆散するマラサイ。

 

《battle end》

 


 

「今回もなんとか勝てたな……」

 

「うん、だけど」

 

 ハイパーメガランチャーの直撃やデストロイモードへのぶっつけ本番の変形によってユニコーンガンダムマーズキングはボロボロ、修繕には時間がかかる状態だった。

 

「こりゃあ直すのは面倒くせえぞ……」

 

 特にRGでもないユニコーンをデストロイに変形させるのは無理があったようで、装甲だけでなく関節部までに影響を及ぼしている。

 

「……次の試合にまで間に合うか……昭弘」

 

「あぁ。カラミティで出ろと言うんだろ?」

 

「その通りだ。俺たちはチームとして登録してるからな、ファイターの大会中変更もできるらしいぜ」

 

「そうか。なら次の試合までの間カラミティの操縦に慣れておく」

 

「頼むぜ」

 

 


 

 時は流れ、ガンプラバトル選手権予選会場。そこでは三回戦の戦いが繰り広げられていた。

 

「俺のスカッドガンダムに勝てると思うなよ!」

 

「ふむ、中々の出来栄えだ」

 

 機動武闘伝Gガンダムに登場するチョイ役の機体、スカッドガンダム。どうやら彼はそれをわざわざスクラッチしたようだ。搭載されたミサイルポッドからマイクロミサイルを無数に放ちマクギリスのアメイジンググレイズを攻撃するも、その全てを振り切られる。反撃として放たれた大型レールガンを弧を描きながら躱そうとするも一撃被弾し怯んでしまう。その隙を逃さなかったマクギリスが剣を展開し、急接近する。反撃しようと体制を立て直したスカッドガンダムだがもう遅い。コックピット部分に剣を一突きし、それを受けたスカッドガンダムは爆発四散した。

 

「ファングなんだよぉっ!!」

 

 一方その頃アインのグレイズがガンダムスローネツヴァイと戦い、ファングをバトルアックスで切り払いながらシュヴァルべから移植したアンカーを引っ掛け、怯んだところをワイヤーを巻き取り接近、胴体にアックスを突き刺して勝利した。

 

「やった! やりましたよクランク顧問!」

 

 そして……オルガたちの番がやって来た。

 

「対戦相手は……アレ? あいつら二回戦で倒した奴らじゃ……」

 

「まさか二回戦で当たって三回戦でも当たるとはな……」

 

 対面したのは第二回戦でも戦った金髪の男と前髪の後退した男。登録名はジェリド・メサとカクリコン・カクーラー。

 

「お前らなんで進んでんだ? ズルか?」

 

「違う! 俺がファイターとして登録されたGPベースとカクリコンが登録されたGPベースの二つで別々に大会に参加しただけだ」

 

「……それ、ズルくね?」

 

 困惑した様子で応対するオルガ。だがまかり通っている以上試合は続く。

 

《battle start》

 

「昭弘・アルトランド、ソードカラミティガンダムリベイク! 行くぞ!」

 

「ジェリド・メサ、バイアラン! 出撃する!」

 

 宇宙に飛び出す二体のモビルスーツ。ブーストで移動するソードカラミティリベイクの前に高速で飛行するバイアランが接近する。

 

「あの時とガンプラが違う?」

 

 スキュラで迎撃しようとするも躱され、腕部メガ粒子砲による反撃を受けよろける。

 

「くぅっ……!」

 

「そんなビーム砲で!」

 

 ビームサーベルを抜きカラミティに接近するバイアラン。カラミティも対艦刀を抜き鍔迫り合う。お互いがお互いを弾き合い仕切り直される。吹き飛ばされる両者、バイアランが一足先に体制を立て直しメガ粒子砲を放つ。それを躱したカラミティがビームブーメランを取り出し投げつける。それを避け、再び肉薄する二機。カラミティがすぐに対艦刀を抜き斬りかかるもなんとビームサーベルを抜かないバイアランが避け、その刀を持った腕に掴みかかりゼロ距離でメガ粒子砲を放つことで右腕を破壊する。そしてもう片方の腕でサーベルを引き抜くバイアラン。

 

「もらったぁ!!」

 

「そいつは……どうかな」

 

 そのサーベルがカラミティを捉えようとしたその時、カラミティがバイアランに向かい膝蹴りをかました。予想外の攻撃を受けたバイアランは怯みサーベルを手から落とす。

 

「何!? こいつ、そんな乱暴な使い方で……脳みそまで筋肉で出来てるのか!?」

 

「あぁ。生憎そうらしいぜ」

 

 すぐにサーベルを拾い体制を立て直すバイアラン。それに対し残った左腕でもう一本の対艦刀を背中から抜くカラミティ。再び急接近し鍔迫り合いになる。カラミティの脇腹を蹴りつけ怯ませるバイアラン、ジェリドは勝利を確信し全力で斬りかかる。

 

「勝った!」

 

「いやぁ……まだだ!」

 

 カラミティから隠し腕が現れ、ビームブーメランを取り出す。

 

「何!? 隠し腕だと!?」

 

 驚きの色を隠せないジェリド、ビームサーベルを振りかぶっているバイアランは無防備だ。

 

「こいつで……どうだ!」

 

 そんなバイアランの肩に直接ビームブーメランを突き刺す。それを受けバイアランはビームサーベルを手から離し、完全に隙を晒す。それを見たカラミティが対艦刀を構えながら突っ込み……斬り裂いた。

 

「バカな……俺のバイアランが……」

 

《battle end》

 

 試合終了を示すアナウンスが鳴り響き、戦いは終わった。

 

「……やったじゃねえか昭弘!」

 

「あぁ。これもお前が作ったガンプラのお陰だ」

 

「いやぁ……ほとんどビスケットの力借りて作ったもんだからそんなに褒められると申し訳ないぜ……」

 

「でもそれって鉄華団の勝利って事でしょ?」

 

 勝利を喜ぶ三人。その裏では負けを受け落ち込むジェリドの姿が……

 

「二人揃って負けたな……」

 

「……次回あたりにでも汚名挽回だ。あ、俺今間違ったこと……」

 

「ジェリド、汚名挽回は誤用じゃないらしいぞ」

 

「そうなのか? 馬鹿にされるからてっきり……」

 

 こうして鉄華団は三回戦を無事突破した。二人のファイターによる万全の体制を構築したチーム鉄華団が次に相対するは……




「最強のビルダー!?刹那の兄貴の知り合いって、まさか」
「どういうことだよ刹那ァ!?」
「ってか、これガンプラじゃねえじゃねえかよ!」
次回『最強ビルダークロスロード』
「30MMはバンダイのプラモデルです」
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