鉄血のビルドファイターズ(旧題 ガンダムビルドオルガーズ)   作:にくキャベツ

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第9話 開幕!世界大会

「この野郎生意気な!」

 

 バルカンを放つグフイグナイテッド。だが地面を走るガイアガンダムを捉えることは出来ず、そのまま両断され爆散する。

 

「ハイネェェェェ!!!」

 

《battle end》

 

『なんと前大会でも高い成績を上げたハイネ選手が初出場の選手に敗れたァー!』

 

 声を張り上げ叫ぶ実況。このニュースは世界に駆け巡った……

 


 

 ガンプラ連合本部にも。

 

「へえ……あのハイネが負けたのか? やっぱりあの子は凄いな」

 


 

 プトレマイオスにも。

 

「しかも勝ったのは僕たちの同じくらいの女の子だなんて……」

 

「珍しいこともあるものだな、沙慈」

 


 

 何処かの穏やかな小屋にも。

 

「あの子……」

 

「どうしたのです?」

 

「いや、なんでもない。ちょっとシンに連絡を……」

 


 

 アリアンロッド本社にも。

 

「俺たちアリアンロッド情報部の情報収集能力を持ってしても、ガンプラ連合のファイターの詳細が分からない……」

 

「……面白くなってきたじゃないか」

 


 

 そして……

 

「本物はやはり違うな……俺のマグネットガンダムの相手にもなってくれそうだ」

 

 最強のチャンプの元にも。

 


 

「世界大会が……ついに始まっちまった……」

 

 車から降りるオルガたち。

 

「ここが滞在する選手村だよ。だが十日後には7割の選手がここを去る」

 

 ドアンの説明を聞き息を飲むオルガ。

 

「そんな身構えんなって! 俺たちなら余裕だぜ」

 

「……そうだよな……俺たちなら……俺たちのガンプラなら」

 


 

 別館にて……

 

「開催前のレセプションパーティ? とはなぁ……ま、楽しもうぜ!」

 

「落ち着け。そんな騒ぐようなパーティじゃない」

 

「……こいつら全員がガンプラファイター……」

 

 オルガとシノが大広間に入り、辺りを見回す。そんな事をしていると後ろから近づく人影が二つ。

 

「あ、オルガたちも来てたんだ。その様子からするに選手権用のガンプラ完成したんだね?」

 

「あぁ。沙慈の兄貴に刹那の兄貴」

 

「見ろ三人共。有名なガンプラファイターが見渡す限り大量にいるぞ。あそこにいるのはムウ・ラ・フラガ……トールギスのブースターとメビウスゼロのガンバレルを搭載したターンX、その名もストライカーXに乗るファイターだ」

 

 刹那がムウについて語っていると、ムウがオルガたちの方を向き話しかけてくる。

 

「よお、君がオルガ・イツカだな?」

 

「えっ? オルガってムウさんに名前覚えられてるの?」

 

「いや会ったことなんて……」

 

「三日月の奴は元気か? アイツ戦うの楽しみにしてるぜ」

 

「……ミカが? もしかしてミカが特訓してもらってた相手って……」

 

「そう、俺」

 

「なんか……すみません」

 

「いやいいんだ。俺も楽しかったしな」

 

 申し訳なさそうな顔で頭を下げるオルガ。それに対し優しい声をかけ微笑むムウ。

 


 

 一方その頃三日月と昭弘はショッピングモールで食事を楽しんでいた。

 

「おい、まだ食べるのか? 俺はいいけどよ」

 

「うん。これから長い間戦うんだから美味いもの食っておきたいじゃん」

 

 かりんとうの店へ向かう二人。

 

「かりんとう一つください」

 

「申し訳ありません。今日は売り切れなんですよ」

 

 目に見えて不満そうな顔をする三日月。

 

「おいおい……まだ美味いものはいっぱいあるんだからいいだろ」

 

「……そうだね」

 

 気を取り直して饅頭店へ向かうも……

 

「ここも売り切れ?」

 

「……一体どうなってんだ?」

 

 そこから離れ、次は肉まんの店へ向かう。

 

「あ、ここは残ってる」

 

 三日月がそれを注文しようとしたその時。

 

「肉まん一つください」「肉まんっていうの、ちょうだい……」

 

 隣に立っていた金髪の少女が、三日月とほぼ同時にそれを注文した。

 

「……」

 

 一触即発。睨み合う二人。困惑する昭弘。……三日月が何故か持っている拳銃を抜き金髪の少女、ステラに発砲する! がしかし、それを避けたステラが小銭を皿に置き肉まんを持ち逃げする。

 

「おつりはいらないから……」

 

 それに対し聞こえるように舌打ちする三日月。拳銃を二発放ち当たらないと見ればすぐさま追いかける。柵から乗り出し飛び降り、エスカレーターの手すりや看板を足場にし一階へ降りるステラに対し一階へ撃ち下ろす三日月。

 

「ステラァッ!」

 

 そこへ現れる不シン者。アサルトライフルを持ち出し三日月へ放つが、咄嗟に障害物に隠れた三日月には当たらない。なんでみんな銃なんか持ってるんだろうか。もちろんこの突然の銃撃戦に周りは大混乱である。

 

「シン! ショッピングモールで銃なんか撃つなこの馬鹿野郎!」

 

「いでぇ!?」

 

 だがシンは突然現れたアスランに殴られ退場! その隙に同様に飛び降りた三日月がステラを追う。そして……そこに一人残された昭弘。

 

「……俺に……俺にどうしろっていうんだ……」

 


 

 翌日。ついに世界大会が始まった。

 

『これより第2回、ガンプラバトル選手権世界大会を開始します。第一ピリオドは四人のファイターによる勝ち抜き戦で、一位には4ポイントが、二位には2ポイントが与えられます』

 

 早速始まる激しい戦い。第一試合は砂漠戦、アッシマーとジンクスⅣが激しい空中戦を繰り広げる。

 

「不死身のコーラサワー! 只今参上!」

 

 ビームライフルを乱射しながらアッシマーに近づくジンクスⅣだが、そのビームを全て躱され、逆に自らのビームライフルを撃ち抜かれる。

 

「何!? 俺のビームライフルが!?」

 

「甘いなぁ!」

 

 さらにそれで怯んだところに胴体にビームが直撃。ジンクスⅣは爆散した。

 

「そんなのってありかよ!?」

 

 そんな中変形し砂漠に降り立つレイダーガンダム。それに襲いかかるはブルーディスティニー2号機。

 

「連合のレイダー! このジオンの騎士たる……」

 

「そりゃあああああっ! 滅殺!」

 

 2号機が口上を述べている間に右腕のハンマー、ミョルニルを叫びながら放つレイダーガンダム。2号機はそれを避け、EXAMを発動しながらミサイルを放つ。レイダーはそれを空中に飛び上がり避け、ミョルニルを振うがそれを2号機はシールドで防ぎ、マシンガンを投げ捨てながらサーベルを引き抜く。EXAMの高機動で斬りかかり、連続で攻撃するもそれを全て躱したレイダーは空中に浮かび上がりそこからミョルニルを放ち2号機を粉砕した。

 

「バカな……この私のEXAMが……!」

 

 2号機を撃破したレイダーの元へアッシマーが飛来する。お互いにMA形態に変形し空中戦が始まる。アッシマーのビームをバク宙で躱したレイダーが連続でビームを放ちアッシマーの左腕を破壊する。それに対しMS形態に変形しビームライフルを構え反撃しようとしたアッシマーだがライフルを構えた右腕も撃ち抜かれ、体制を崩したところにミョルニルが直撃。アッシマーはあえなく撃墜された。

 

『第一試合勝者、クロト・ブエル。4ポイントを獲得しました。第一試合二位はブラン・ブルターク。2ポイントを獲得しました』

 

 続いて第二試合は森での戦いなのだが……それ以上に異常なことが起こっていた。

 

「ゲッタァビィィィム!!!」

 

 空に浮かび上がり腹部から放つビームで森を焼き払う……どう見てもガンプラではない、というかどう見てもゲッター1。それを受け森から飛び上がったのは……どう見てもレイズナー。

 

「V-MAX始動!」

 

 レイズナーはV-MAXを発動し蒼いオーラを身に纏う。そのままゲッター1に襲いかかり、体当たりで粉砕した。と、そんなレイズナーの元へ飛んでくるのは白い戦闘機。バルキリーだ! ……まるでスパロボである。弾を撒き散らしながら空を舞う二機。だがしかし。

 

「全ミサイル照準! グレンキャノンもだ、行けぇ!」

 

 突如飛んできた大量のミサイルと細いビームに巻き込まれ二機は爆散する。

 

『第三試合、勝者ユウキ・コスモ!』

 

 そして攻撃を放ったのは……どう見てもイデオンのガンプラ? だった。

 

 そんな中第六試合では、スタービルドストライク、ビギニング30、ダブルオースカイが凌ぎを削っていた。ビギニング30の放つ濁流がスタービルドストライクとダブルオースカイのライフルを破壊するが、お互いサーベルを抜く。が、そんな三つ巴の戦いに月光蝶を発動したターンXが乱入し、三機のガンプラを全て砂塵に返し勝利した。

 

『第六試合、勝者ムウ・ラ・フラガ! 只今より第七試合を開始します』

 

「ついに出てくるのか……ガンプラ連合の虎の子、ステラ・ルーシェが……」

 

 宇宙戦。

 

「ここは一時休戦だ! 二人であの化け物を……!」

 

 ガンダムスローネツヴァイとビルゴがデストロイガンダムに襲いかかる。が、当然のように蹴散らされ撃墜された。

 

「デストロイガンダム……予選のガイアガンダムとは違う機体を用意して来たのか……なんだっていいさ。突貫します!」

 

 続いて現れたのはデンドロビウム。前回の大会で大暴れしたデンドロビウムと同じビルダーのモノだ。デストロイから放たれる大量のビームを躱し、Iフィールドで弾きながらコンテナを開き、中からマイクロミサイルコンテナを射出しミサイルをばら撒く。それに被弾するデストロイだが特にダメージを受けた様子はなく戦闘を続行する。デストロイガンダムもミサイルを放つもデンドロビウムはそれを避け、メガビーム砲で反撃する。だがデストロイも陽電子リフレクターでそれを防ぎ、負けじと胸部のスーパースキュラで攻撃するもIフィールドでまっすぐ突っ切ったデンドロビウムとの放つ爆導索を受けデストロイは轟沈した。

 

『第七試合、勝者コウ・ウラキ! 第2位はステラ・ルーシェ。それぞれ4ポイント、2ポイント獲得です』

 

「……今大会のダークホースと呼ばれたステラをこうもあっさりと撃破するウラキも脅威だが、そのウラキがここまで苦戦するのも今大会が始まって初めてのことだ……どちらも脅威になりうる」

 

『第十三試合を開始します』

 

 会場に駆けつけるオルガたち。

 

「やるぜシノ。ぶっつけ本番だけどいいよな?」

 

「オッケー! ノルバ・シノ、流星号TYPE・American! 行くぜ!!」

 

「……そいつの名前はガンダムマックスター改弐なんだが……」

 

「細かいことは気にすんな! 俺の考えた名前の方がセンスあるだろ!?」

 

 宇宙空間に飛び出すマックスター。放たれるミサイルを身体を捻りながら躱し、ボクサーモードへ変形する。

 

「喰らいな! こいつが俺の……サイクロンパンチよぉ!」

 

 マックスターがコークスクリューパンチを放てば、そこからは竜巻が発生し、襲いかかるミサイルを吹き飛ばす。さらに背後からビームが撃たれるも、それをなんと腕部のグラブで吸収する。

 

「ビームを吸収した!?」

 

「だったら俺のバスターガンダムで……」

 

 強力なビームライフルを放つバスターガンダムだが、そのビームでさえもマックスターはグラブで吸収してしまう。

 

「ミサイルならば!」

 

 変形したフラッグがミサイルを放ちながらマックスターに近づくも、バーニングパンチで迎撃され爆散する。マックスターへ斬りかかろうとするサーペントカスタムだが、背後からマックスターを狙い放たれたバスターのビームに巻き込まれ爆散。そのビームをマシンガンパンチで相殺するマックスター。

 

「グゥレイトォ!!」

 

 ミサイルを放つバスター、ノーマルモードに変形し直しギガンティックマグナムを抜きそのミサイルを迎撃するマックスター。そしてそれを投げ捨て再びボクサーモードへ。

 

「オルガ! チャージは!?」

 

「満タンだ! フルパワーで行けるぞ!」

 

「よっしゃあ!」

 

 グラブに収束されたビームを解放し、グラブが燃え上がる。激しい光がマックスターを包み、そして振りかぶり拳を振り抜く。するとその光が線となり収束、激しい炎と化しバスターに襲いかかる。それを受けたバスターは熱で武装を爆発させながら炎に飲まれていき、撃墜された。

 

『第十三試合、勝者オルガ・イツカ率いるチーム鉄華団』

 

 オルガたちの勝利を示すアナウンスが響く。そしてオルガとシノは……お互いの手を叩いた。

 


 

「オルガ! 凄いじゃないかあのガンプラ!」

 

「沙慈の兄貴……」

 

 試合を終えた鉄華団の四人は沙慈、刹那、ムウに迎えられた。

 

「……次の試合からはついにアリアンロッドのワークスチームのお出ましだな……」

 

「アリアンロッド……ガンプラバトルシステムを作ってる会社か」

 

「その通り。つまりガンプラバトルを知り尽くしたチームってわけだな。……そしてそのガンプラを操るのは……メイジン・アグニカ……」

 

 見上げるモニターに映るメイジンアグニカ。その姿は、オルガたちにとって見覚えがある姿だった……

 

「マクギリス……!」




「第二ピリオドは全員参加でバトルロイヤルだって!?」
「面白くなって来たじゃねえかよ!」
「絶対生き残ってみせるよ、オルガ」
次回『バトルグラウンド』
「このガンプラは……!?」
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