始まりの物語   作:浜風快速

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1ヶ月以上お休みしてしまい、申し訳ありません。
私用が落ち着いてきたので、また更新させていただきたいと思います。


大会に向けての練習の始まり

「はい、じゃあチーム作って~、大会練習するよ~」

いよいよ、大会に向けた練習が始まる。いつも以上にハードな練習だと言われ、少し身構える。

 

しかし、予想以上にきつい練習が待ち構えていた。

初日は部活が終わるまでずっと、様々なボードゲームで最善手を探す問題を解いた。終盤になってくるとどうしても集中力が切れて、誤答を連発してしまった。

2日目は過去に行われた対戦の中から、善手と悪手を見つけ出していくだけだった。これもかなりきつかったが、自分の技術の糧になるような手をいくつか発見できて満足だ。

3日目、実戦練習に入った。同学年の生徒と対局、15分以上の感想戦を繰り返した。感想戦で取り上げられそうな善手や悪手を見つけながら戦わなくてはならず、不調の時並みの勝率の低さを出してしまった。

4日目、体力や持久力のためと言われて、なんと校舎の外周を5周、距離にしておよそ3000mを走らされた。文化部なのに、文化部なのに…と呟きながら走った。当然疲労困憊、その後の活動なんて覚えているわけが無い。

 

その後もきつい練習を重ね、12日目には高校の部活とは思えないほどハイレベルな対局が部内のあちこちで見られた。

 

もちろん、毎日のように疲労困憊して帰ってくる僕を見て、母さんはいつも心配そうにしている。

「大丈夫? あまりきついようなら学校に連絡しようか?」

「だから母さんは過保護なんだって。自分で選んだ部活なんだから頑張るよ」

「はぁ、優は過保護過保護ってうるさいわねぇ。母さんは優のためを思って…」

「そういうのほんといいから」

このやり取りが約2週間ほぼ毎日だ。もっと疲れるよ、こんなの…。

 

大会練習開始から20日が過ぎたある日の朝。

「優、体に気をづけだざいよ」

なぜか母さんが風邪をひいた。聞いた話では、パート先でもらってきたらしい。ホントに、インフルエンザも流行ってるからやめてほしい…。

「母さんは人のこと言えないでしょ。まずは自分の風邪を治してから言ってよ」

「はいはい、わがったわよ」

風邪で鼻声だからか、訛ってるようにも聞こえてくる。

「とにかく、ゆっくり休んでてよ。行ってきま~す」

「いっでらっしゃ~い」

 

授業中、母さんの鼻声が可笑しくてつい吹き出しそうになる。

「瀬川さん、何をニヤニヤしてるんですか。授業中ですよ」

「あっすみません、今朝の母の声が可笑しくて…」

「まったく、集中しなさい」

結局怒られてしまった。何で僕ばっかり…

 

「瀬川、また怒られてたな」

「早原が言えることじゃないでしょ」

そう、実は早原もかなり怒られているのである。

「おっ、似たものコンビが話してる~」

やんちゃな奴が来た。こいつは常に誰かをイジっていないと気が済まないようで、今日は僕らが標的となった。

「ホントにお前ら似た者同士だよな」

このあと、彼の口からとんでもない一言が発せられるなんて、この時は想像もしていなかった。




どうも、作者の浜風快速です。

始まりの物語を読んでくださる皆さん、いつも本当にありがとうございます。
もうすぐUA数も200に届こうとしております。

さて、毎度のように申し上げておりますが、感想や評価などは、これからのモチベーションにもつながりますので、ぜひよろしくお願いします。

それでは、また次話でお会いしましょう。

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