始まりの物語   作:浜風快速

15 / 20
この話は、前話の続きとなっております。
まだ前話を見ていらっしゃらない方は、前話からお楽しみください。


衝撃の一言と、いつも通りの生活の始まり

「ホントにお前ら似た者同士だよな」

「何だって?」

早原、あまり突っ掛からない方がいいよ…

 

 

「お前ら良いカップルになるんじゃねーか?」

 

 

なるんじゃねーか…じゃねーか…ねーか……。

あいつの言葉が頭の中で響く。

 

何を隠そう、早原は男だが、僕、瀬川優は、一人称は僕、髪も短く切っていて、体育が出来そうな感じではあるが、実は、体育なんて大の苦手な、女の子だ。いや、自分で女の子なんて言うのも気が引けるが…

まあとにかく、僕は所謂僕っ娘というやつである。正確には、身体は女の子だけど心は男の子という状態だけれど、これを何というかは忘れた。

女の子だから、君付けの呼び名も慣れていなかったり、中性的な口調になったりしているのだし、心が男の子だから、恋愛対象はどうしても女性になってしまい、何週間か前のように上岡さんに告白などをするし(上岡さんは普通の子なので、女子に告白されても普通に断るんだけどね)、男子の早原などを恋愛対象として見たことも一度もない。でも見た目は普通にJKだから、通学しているときに周りの男性から熱い視線を毎日のように浴びるし、たまに学年の男子からの視線を受けたり、誰それが僕のことが好きだという会話を聞くこともある。

っと、少し話し過ぎたか。

 

「誰が良いカップルだって? えぇ?」

相変わらず怖いよ…だけど僕も言い返さなきゃ。

「まったくだよ。早原を好きになったことなんて無いって」

「…えっ?」

早原は普通の男子なので、どうやら僕が早原に好意を寄せていると勘違いしていたらしい。まったく、惨めなやつだな…おっと、また思考回路が変な方向に行ってしまった。最近こうなることが多すぎるから、気をつけようっと。

 

「お~い、帰りのホームルーム始めるぞ~」

『は~い』

「最近はボードゲーム部がだいぶ頑張ってるようだが、3人は頑張りすぎて燃え尽きてないか?」

「私は夜、疲れきってるからお布団に入ったらすぐ寝ちゃいます」

「僕も僕も。毎日疲労困憊して帰っちゃうから勉強時間が無くなりそうです」

高校入学したその日に僕っ娘を公言したおかげで、僕の口調に言及する生徒は誰一人としていない。

「俺は大丈夫だぜ。なんたって男子高校生だからな!」

 

いよっ早原! 頼もしい~!

男子の声援が早原へと飛んでいく。早原は機嫌がよさそうだが、その声援の6割は野次馬によるものだということは公然の秘密。

 

「なぁ瀬川、ホントに俺のこと好きじゃないのか?」

「まぁね。てか誰かを好きになったことなんてないから」

嘘をついた。本当は上岡さん大好き…

「そうか…まあ俺に女心は分からないし、どうしようもないかもな」

そうだその通り、僕のことなんて諦めた方がいいよ。




どうも、作者の浜風快速です。
今日は1日で2話も書いてしまいました。やはりハーメルンはこういうところに楽しみがあり、続けたくなるんだと思います。

それでは、また次回。

「はじもの」へのご感想をお願いします。

  • 読みやすい/面白い
  • 良くも悪くもない
  • 読みにくい/つまらない
  • 感想を求める前に更新頻度を上げて
  • 感想はないし、今まで通り更新して
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。