始まりの物語   作:浜風快速

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予想外の苦戦と、楽観的思考の始まり

迎えた第2戦。

今度は暁学園高との対戦。

 

「お願いします」

僕にとっては全く知らない高校のため、全てが未知といえる。

さらに苦手なチェスでの勝負のため、負けると考えるのが妥当な線といったところか。

 

5分ほど経過しただろうか、僕の圧倒的劣勢で中盤戦に突入。かなりの長期戦、体力をできるだけ削らないように戦わざるを得ないが、これがまた難しい。

 

そこからさらに2分、少し逆転の糸口が掴めた。

早々に勝利を決めた先輩2人が無言の応援をしてくれている。

 

少しずつ互角程度までもっていく。

上岡さんも勝てたのか、少しうれしそうな表情でこちらに目を向けてくれた。嬉しい♪

 

ほぼ互角の状態で終盤戦へ。

相手は残りの体力をこの試合に注ぎ込む気なのか、かなり強くなっているようにも感じる。

少しずつ劣勢に傾き、それを逆転し、また劣勢に傾き…を繰り返した結果、

 

 

 

 

 

僕は、負けた。

 

体力を注ぎ込んで燃え尽きそうなのにも関わらず引きつったような笑顔の相手を前に、僕は、涙の味を知った。

 

「大丈夫か?」

「はい、大丈夫です…」

慰めてくれる先輩に、力ない声で答える。

「よし瀬川、君にこの言葉を教えよう。『涙を知った人間は、強くなれる』。壁に当たっても、強くなるための苦難だという楽観が大事だ」

「は、はい!」

「よし、第3戦行くぞ!」

 

 

楽観的思考を携えて迎えた第3戦は、矢崎高との対戦。

 

今度は割と得意なオセロでの対戦だ。

「お願いします」

オセロでは基本的に後手が有利とよく言われる。本当にその通りで、僕が先手を持った場合と後手を持った場合ではオセロの勝率は全く違ってくる。

そして今回、僕は後手を引いた。

(これはもらったか)と思いながら戦う。

 

序盤、予想通り僕の優勢で試合を進める。

相手がこの段階で長考しているのが少し気になるなぁ。

 

中盤、少し体制を崩されかけたが、持ち前の技術で回復させる。

少し苦しくなり始め、そこそこ時間を割いてしまっている。

 

残り十数手、相手が読み切っているのか、それとも少ない時間に押されているのか、だいぶ早指しになってきた。

ここで時間を使ってはいけないと、読みを加速させる。

 

残りは10手を切り、依然として僕の優勢。

相手方から小さく独り言が聞こえてくる。集中せねば。

 

 

対局終了。

「ありがとうございました」

第2戦からの切り替えを素早く決めて、第3戦は勝利で終えた。

 

全勝の可能性は消えたけれど、初めての大会でいい成績をとれるよう頑張ろう!

そう思いつつ、僕は第4戦の場へと向かった。




どうも、作者の浜風快速です。

また少しお休みをいただきたいと思います。 というのも、作者自身、この春から生活環境が変わり、慣れるまでに時間を要するのと、より短時間で小説を書けるようにとタイピングの練習をしているのです。

ということで、戻ってこられそうなら活動報告を更新します。

それでは、いつになるかわかりませんが、また次話でお会いしましょう。

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