始まりの物語   作:浜風快速

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特訓の始まり

「日用品よし、着替えよし、勉強道具よし・・・と。」

これから早原家での泊まり込みボードゲーム特訓なのである。

「行ってきまーす」

通学路を途中まで進む。

「ここを右でいいのかな?」

そう言って右を向くと・・・

 

「よう、迎えにきてやったぞ」

「わっ?! びっくりしたなぁ、もう」

「だってお前、道に迷うと思ったからさ」

どうでもいい話で盛り上がってたら早原家到着。

「お邪魔し「ただいま~‼」

「ちょっと待って早原、挨拶被せてこないでくれよ」

「おかえり。瀬川君もこんにちは。」

早原のお母さん、綺麗だなぁ。

「こっ、こんにちは・・・」

「まだ緊張してるかな? まあいいや、拓弥、早く瀬川君を部屋に案内してあげなさい」

衝撃の事実。 早原の名前は拓弥だった。 いつも名字で呼んでたから気にしなかったなぁ。

「ほら、こっちだ」

言われるがまま部屋に入る。

「何だここ。 ボードゲームありすぎでしょどう見ても」

「じゃまずはお前の実力を試すぜ」

最初は将棋。

途中まで優勢だと思っていたのに一瞬で形勢逆転されてしまった。

次にチェス。

短時間で決着がつくほどの実力差を感じた。

オセロに囲碁、あえなく惨敗。

ただ、唯一エアホッケーでは持ち前の瞬発力で勝利。

「はぁ、エアホッケーは正直上手いな。だけど他はまったく駄目だ。 特訓の余地ありといったところか」

しかしそこからが地獄だった。

「よし、この技術参考書を徹底的に読み込め」

そう言うと参考書を何十周でも読まされ、ひたすら覚え込まされるし、

「じゃあ、詰め将棋や詰碁、チェックメイト問題で練習だ」

というと何百とある将棋、囲碁、チェスの雑誌問題を全て解かされるし、

「よし、実践練習だ」

というと何百回でも指す、打つ。

 

こんな練習、何になるんだ。

そう思いながらひたすら辛い特訓を重ねた。

枯れ果ててしまいそうなくらいつらい。

流す涙もほとんど残っていない。

一度本当に心が折れたと感じた時は、何も考えられずに溢れる涙を抑えることしか出来なかった。心が折れたらこうなると、はっきりと感じた。

 

でも、日が経つにつれ、練習が苦にならなくなり始めた。

何故か不思議と辛くない。

少し楽しみを見いだせるようになった。

 

そこからはあっという間だった。

一日の特訓時間は短く感じた。

特訓6日目、特訓が楽しいと感じているその時に明日帰らなくてはいけないと言う事実が立ちはだかる。

「今日はもう寝よう」

本当はもっとずっと特訓したかった。 でも、このままでは身体がもたないと判断しての答えだった。

「そうだな。お前は今、もう充分に実力はあると言える。 あとは二人でボードゲーム部に入ろう」

お互いの仲も深まっていい特訓になった、よし寝よう。

 

と思っていたとき、思いがけないことが起きた。

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