XXXX年
あぁ・・・私は死ぬのか
戦場でうつ伏せに倒れた私を嘲笑うかの様に雨が打ちつける
両足首を欠損、逃走は不可能
こうしている間にも刻一刻と死は近づいている。
ザッ・・・ザッ・・・
『再生も不可能、出撃前に投与された薬が原因か』
ザッ・・・ザッ・・・
「ようやくお前を殺せる」
顔を上げるとそこには殺意剥き出しの男がいた・・・何故か眼球と四肢が機械化しているが
「なぜ私を殺したいのだ?」
私にはそこまで殺意を向けられる理由が分からない
「お前・・・本気で言っているのか?お前は俺の隊員を皆殺しにした、そして他の隊も襲い最後には基地を爆破した!」
「あぁ・・・あの時のか、任務の内容はそこの基地にいる人間の皆殺しだった最後に基地を爆破しその周辺にいる人間は死んだと思っていた・・・だが生き残りがいたとはな私も詰めが甘いものだ」
ダァン!
「ウグッ」
銃弾が私の足に撃ち込まれた
「ふざけるのも大概にしろよ■■■■」
「私は至ってふざけて等いない、私の詰めの甘さが今の状況を招いたのだからな」
「フッ・・・それもそうだな、お前がちゃんと皆殺しにしたことを確認していればこうはならなかっただろうな」
こう話して時間を稼いだとしても救援が来る可能性は絶望的か…出撃前に再生阻害の薬を投与されたのだ、私はもはや用済みという事だろう
「一つだけ伝えておく事がある」
「なんだ?」
「私は軍に不都合な存在とされ、今回の作戦で処分が決定されている。だから再生しないのだ、本来ならこのような傷はすぐに再生出来る」
「だろうな・・・だから俺は両足首を狙いその後は弾薬が無くなるまでお前を撃ち続けようと考えていた、お前の捕獲は生死を問わないと言われたからな」
なかなかに物騒だな
「私の捕獲はオススメしないよ」
「なんでだ?自分を解析されるのは嫌か?」
「そうゆう意味じゃない、私を捕獲したらその基地を私のDNAから作られた大勢のクローンがそちらに向かい、性能実験の為に殺し尽くすぞ」
「クローン?どうゆう事だ」
「私は上層部からしたら邪魔なんだよ、兵器として作られたくせに自我を持ってしまったからな・・・だから上層部は私のDNAを使いクローンを作る事にした、そして成功した今度こそ完璧な兵器としてね」
莫大な費用が掛かっていたが、かなりの数を作っていた・・・あのクローン軍団に勝てるとは到底思えない
「ならば俺が皆殺しにするだけだ」
「それは無理だ」
「何故だ?」
「確かにあのクローンはオリジナルである私よりは弱く、再生も遅い・・・それでも奴等はかなりの数を作っていた、君がいくら強くても数の暴力には勝てないだろう」
「・・・」
さてと、私も知りたい事はあるし聞いてみるか
「死ぬ前に一つだけ質問をしたいのだが答えてくれるかね?」
「内容によるな」
「何故君は眼球と四肢が機械なのだ?」
私の両足首を欠損させたのは一発の銃弾なのだが・・・
「本来なら機密事項だが、お前はココで死ぬ・・・なら良いか、俺はお前を殺す為に改造手術を受けたのだ、その結果がこの目と手足だ」
「なるほど・・・改造手術で手に入れたものか、随分と高性能なのだな」
「あぁ・・・この目は音速で飛来する物も捉えることが出来る、手足はお前との近接戦闘を想定したものだったが・・・」
ハァ、私がやられる筈だ・・・
「質問には答えた、お前はココで死ね」
ダァン!ダァン!ダァン!
私の意識はここで途絶えた
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ザザァン・・・ザザァン
砂浜でうつ伏せに倒れていた私は辺りを見渡した。
ここは・・・どこだ?私は敵国の兵士に銃弾を撃ち込まれ・・・あの時は薬によって再生が阻害されていた、確実に私は死んだはずだ
そして私は状況を整理する為に
待て、何故私は立てるのだ、先程の戦闘で両足首は欠損していたはず・・・
私がそのような事で困惑していると海から武器を纏った傷だらけの人間が流れ着いて来た。
よくよく見れば武器も傷がついている所が目立つ。
なんだこの人間は、コイツが纏っている武器・・・見たことが無いな
私を所有していた国が敵に回した国は多いが、その国にこのような武器を纏った人間がいる等という報告は無かったはずだ
まずは・・・砂浜に運び対話が出来るかだな
「Hello?Hello?」
ペシペシ
「ん・・・?貴方は誰?」
まさかの日本人か・・・青みがかった髪に青い目か、日本人は黒髪黒目が多いんじゃなかったか?
「あー、私の名前は・・・」
名前・・・私の兵器としてのなら有るのだが、それを聞いてる訳では無いだろうしな、とりあえず偽名でも構わないだろう
「どうしたの?」
「私の名前はアリス・カータレットだ君は?」
「私は暁型二番艦響だよ」
暁型・・・日本の駆逐艦にそのようなのがあったな、となるとここは日本もしくは日本近海という事なのか・・・?
それより、自分の事を駆逐艦と言うのは訳があるのか?それに、本当に駆逐艦だとしても何故人の姿を?全く・・・分からないことだらけだな
「貴方が私を助けてくれたの?」
「ん?まぁ、助けたと言っても流れ着いた響を砂浜に運んだだけさ」
「そう、
そういえば先程響を砂浜に運ぶ時に面白そうな物があったな、それを見に行くとしよう
これは・・・ボート?いや、ただのボートじゃないなゾディアックボートじゃないか・・・何故こんな所に
「ねぇ、アリスはなんでここに居るのさ?」
「いきなりだね、私がここに居たらおかしいのかな?」
「うん、今は人類と深海棲艦の戦争中だ、ここら一帯の制海権は取り戻しているとはいえ深海棲艦は現れる・・・そんな中で陸地から離れたこんな無人島に1人で居るのはおかしいと思ってね」
深海棲艦・・・これまた理解不能な単語が飛び出してきたな
「なるほど・・・確かにそれなら私がここに居るのはおかしいね、事実を言うとね私は気付いたらココの砂浜で倒れていたのさ」
「倒れていた?」
私は響の隣に座り込む
「そうそう、それより前の記憶は無いしね・・・さっきから気になっていたのだが、その武器?は一体何なんだい?」
「これは艤装と言うんだ」
「艤装?」
「うん、深海棲艦に唯一対抗出来る武器のようなものと考えてくれればいいよ」
なるほど・・・だが何故響は1人でいるのだ?駆逐艦と言うのだから隊を組んで5〜6隻で出撃するものだと思っていたが
「響、何故君は1人なんだい?」
「それは…」
「私の知識では、駆逐艦は速度が速い代わりに装甲が薄い、そのような艦を単騎出撃させるとは思えないのだが・・・それに響が傷だらけでここに流れ着いたのも気になる」
響にとってかなり酷な質問だろう・・・だが今は情報が必要なのだ
「私はさっきまで遠征のために天龍さん率いる部隊に居たんだ、だけどその帰りにこの海域には現れるはずのない戦艦ル級と遭遇してしまってね・・・練度の1番高い私が殿になったという事なんだ」
ふむ・・・部隊があるならそれを指揮する上の人間が居るということになる。
ひとまずそこに行く事を目標にするか
「響、君が所属している鎮守府はどこだい?」
「私は・・・横須賀鎮守府所属だよ」
「そこまで案内は出来るかい?」
「羅針盤は・・・壊れてない、案内出来るよ」
「なら急ぐとしよう」
「ル級」
「そうだ、逃げた獲物を見逃してくれるとは限らない・・・天龍とやらがル級に追いつかれるまでにコチラが追いつく事が出来るか、天龍が鎮守府に逃げ込めているか」
「でもどうやってココを出るんだい?私の艤装は所々壊れてしまっている」
「今の状態だとどれくらいの速度が出る?」
「出ても通常時の4分の3が良い方だけど・・・アリスを運ぶとなると半分ぐらいしか出ないと思った方がいい、出たとしても19ノットだから時速に直すと約35kmしか出ないよ」
「いや・・・私なら大丈夫だ、砂浜でゾディアックボートを見つけた」
「それなら28ノットは出せる」
「なぜ、こんな所にゾディアックボートがあるのだ?」
「私も分からないけど、戦艦や空母の人達や提督なら知ってるかも・・・」
『ふむ・・・やはり鎮守府に行くしかないか、人類と深海棲艦の戦争も気になるしな』
「今から鎮守府に向かう!響案内は頼むぞ」
「
ここまで読んで下さり誠にありがとうございますm(_ _)m
この作品は処女作となっておりますので誤字・駄文・キャラ崩壊等が目立つと思いますが、それでも暖かい目で見守ってくれると幸いです。
そしてリアルが割と忙しいので3日〜4日で1話投稿を目指してますが、不定期更新になる可能性もございます
頑張っていきますのでなにとぞ( ̄▽ ̄;)
ちなみにхорошоの意味は、素晴らしいや偉大な〜等 なのですが了解・分かりました等でも使われるとの事なので今回は了解の意味で使いました