欠陥兵器の提督生活   作:かげぬい

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アリス「まぁ、及第点でしょう。また2ヶ月とか投稿が空くと思っていましたからね」
主「が、頑張って行きたいと思っておりますので。完結もさせたいですし」
アリス「空白の2年間が無ければ完結、もしくは話がかなり進んでいたと思うんですがね」
主「ウッ」
アリス「時間は戻りませんからね。頑張ってください」


誤字報告ありがとうございます!
それでは第10話をどうぞ




「貴方!名前はなんて言うの?」

 

最近、私は同じような夢を何度も見る

とある女性と一緒に過ごしている夢だ

 

「私の名前ですか、私はナンバーXVと申します」

「それは名前じゃないわ、番号よ」

「これが私にとっての名前になります」

 

「そう、なら私が貴方に名前を付けてあげる!」

「え?」

「貴方は今日からアリス。アリス・カータレットよ!私の妹になるの!」

「妹?年齢的に私が姉なのでは?」

「気にしたら負けよ。私は××××!よろしくね!」

「分かりました」

ここの名前は、いつも聞き取れない

相手の顔もボヤけてしまっている

だけど、この女性が大切な存在"だった"、というのは分かる

 

「なんとお呼びすれば良いでしょうか?」

「お姉ちゃんって呼んでくれる?」

「それは無理です。マスター」

「マスターはやめてくれる?」

「では、お姉様と」

「及第点ね。それでいいわ!」

 

そして、私は女性と様々な所に出かける

とても幸せに感じるが、そんな時間は長続きはしない

 

 

「ねぇ、アリス・・・次の任務が終わったら他国に亡命をしない?」

「亡命ですか」

「アリス、上層部は貴方を殺す準備を進めてるの!貴方のクローンが完成したら殺す気なのよ!500年以上も国の為に戦った貴方を用済みだからと・・・」

ここで断っておけば良かったものを

 

「お姉様、どこに亡命をするおつもりで?もし出来たとしても、そこらの国では攻め込まれてしまいます」

「イギリスよ。島国故に攻めあぐねている所」

「そこであれば、良いかもしれませんね」

「なら!」

「お姉様だけでも生きてください。お姉様の技術力と私のデータがあれば、亡命を受け入れてくれるでしょう」

 

「お願い!私はアリスと一緒に生きていきたいの!アリスが居ないとダメなのよ・・・アリスと平和に暮らしたいの。私の唯一の家族なんだから」

「・・・そうですね。お姉様に生涯を捧げるのも悪くないかも知れません」

本当に私はバカだ

 

「なら!」

「私はお姉様に従います」

 

この日からお姉様は秘密裏にイギリスと連絡を取っていた

私には上層部に疑われないよう

指示に従っておいてくれと

 

そして、景色は移り変わる

 

 

「さぁ、ナンバーXVよ。裏切り者を殺せ」

「はい、マスター」

「最後に一つだけ、アリスに伝えたい事があるの」

「そのぐらいの猶予はやろう」

 

「もしも来世があったら私は、絶対にアリスに会いに行くわ」

「殺せ」

引き金を引く

 

ここで私はいつも目が覚める

 

 

「・・ス!アリス!」

「すまない。ボーッとしていた」

 

「最近、上の空って感じだよ?仕事でもミスが多いし」

「いや、なんでもない。仕事の続きをしよう」

 

大切な人を自分の手で殺した・・・

あの時、初めて上層部に逆らおうと思えた。

あの人を守りたかった

一緒に平和な生活を送りたかった

私は、私は

 

側頭部に銃を当て

「アリス!やめt」

引き金を引く

 

「やはり、死ねないんだな」

 

提督室の扉が勢い良く開かれる

「おい!今の音は・・・ってなんだこれ」

「すまない。自分を殺したくなった。驚かせてしまってすまない天龍」

 

「今の音はなに!」

「て、敵襲!?」

「なのです!」

「チビ共!見るな!これはダメだ!」

 

提督室に私の脳漿等が飛び散っている

片付けなくてはな

「響、とりあえず休憩だ」

「わ、分かった。なにか困り事があったら相談してね」

「頼りにしている」

 

私は提督室を掃除しながら考える

何故、自分を殺したくなったのか

何故、同じような夢を見るのか

私に名前を与えてくれた女性は誰なのか

 

 

片付けを終えたら提督室に長月が入ってきた

「皐月が!皐月が目を覚ました!」

「そうか、私も行こう」

 

 

「長月ちゃん、ここは?」

「ここは横須賀だ。ここの提督が助けてくれたんだ」

「横須賀鎮守府提督 アリス・カータレットだ。よろしく頼む」

 

「それで、君達をどうするかなんだが・・・ひとまず横須賀に所属して欲しい」

「え?」

「出撃を命じるつもりは無い。皐月の状態がマズイんだ」

「身体のこと・・・か」

 

「下手をしたら、また実験台の上に逆戻りだ。私はそれを阻止したい、だから横須賀に所属しているという事実が欲しいんだ。横須賀は日本では大きな鎮守府だし、私には呉という後ろ盾がある」

「ボクの身体はどうなっているの?」

 

私は皐月の身体について詳しく話す

 

「じゃあ、ボクは艦娘ではなくなったの?」

「いや、違う。艦娘ではあるが、私との混ざり物だ」

「オイ!」

「隠したところで意味が無い。いずれバレる」

 

「それで、どうする?所属するか?するもしないも自由だ」

「分かった。ボクは横須賀に所属するよ」

「皐月が良いなら、私は反対しない」

「そうか、君達には休養が必要だろう。好きに過ごして構わない」

 

「ずっとスルーしていたんだが、なんで服や頭に血が付いてるんだ?」

「ん?あぁ、気にしないでくれ。洗い流してくるよ」

 

〜少女移動中〜

 

当たり前だが鎮守府に提督用の風呂なんてものは無い

艦娘のドッグを利用させてもらう

ここはドッグとしてだけでなく、風呂としても使えるらしいからな

 

髪や頭は洗えばいいが服はどうすれば・・・血の落とし方なんて知らないぞ

 

「あら?提督じゃない」

「ビスマルクか、優雅に朝風呂かい?」

「そういう貴方こそって、なんで血が付いているのかしら」

「これを落とす為に来たんだ。気にしないでくれ」

 

「ねぇ、貴方の名前・・・誰が付けてくれたのかしらね」

「ビスマルクは気になっていたな。その事なんだが、どうやら私には姉を名乗る人物が居たらしい」

「らしい?」

「覚えてないんだ。その人の名前も顔も」

「じゃあ、なんで居たなんて分かるのよ」

「最近、夢に出てくるんだ」

 

「夢に?」

「非現実的な事だろうが、ここ最近は毎日同じ夢を見る」

「変わった事もあるのね。その夢の内容は?」

 

私は夢で見た事を全て話す

名前を与えてくれたこと

様々な場所を見て回ったこと

亡命を提案された事

そして、私が殺した事を

 

「来世があったら会いに行く・・・ね。随分とロマンチックな事ね」

「そうだな」

 

「貴方は私達艦娘の事をどう思ってる?」

「どう?とは曖昧だが、私から見れば君達はただの少女さ。人間が化け物と言うが理解出来ない。君達は頭が吹き飛んでも再生するか?何百年も生きるか?違うだろう」

 

「悩み事があるなら何時でも聞こう。あと、ここにいる艦娘にも相談するといい。みんな良い子だからな」

 

私の服が無い・・・

どうするか考えていたら、妖精さんが寄ってきた

「ん?血が付いているから洗っておく、軍服を持ってきたから、こっちに着替えて欲しい・・・か。分かった、ありがとう」

軍服か、私は正式な軍人では無かったからな

このような服を着るのは初めてだ

 

 

昼過ぎ、私は響と共に仕事をしていた。

 

「朝はすまない。気が動転していた」

「分かったけど、何があったの?」

 

私はビスマルクにした話を響にもする

 

いつも同じ夢を見る事

とある女性が名前を与えてくれた事

最終的には私が殺す事

 

「そんな事が、アリス・・・何時でも相談には乗るよ。私はアリスの味方だから」

「ありがとう響」

 

私は何時からこんなにも弱くなってしまったのだろう

昔は、いつも周りから恐れられていた

軍内部で、すれ違うだけでも恐怖する人間も居た

なのに今は、逆に心配をされている

あの夢を見るようになってからは、私の胸にポッカリと穴が空いてしまったような感覚がある

あの女性、お姉様に会ってみたい

 

「アリス、今日の仕事は一旦終わりしよう」

「え?まだ残ってるじゃないか」

「アリスは仕事熱心だったからね。多少明日に回しても大丈夫さ。今は色々と整理した方が良いと思う」

「そうか、私はそこまで・・・ありがとう」

 

私は弓道場に向かう

何故、そんな所に向かうかと言うと

射撃の練習をする為だ

わたしは皐月を助ける際に銃を握ったが

自分でもビックリするほど腕が落ちていた

 

確かに、軍は私を危険視して銃を持たせてくれなかった

基本的に武装はナイフ1本

その他は現地調達だった

腕を少しでも戻すために射撃練習を行う

 

 

「あれ?提督さんじゃん。何してるの?」

私が射撃練習をしていると瑞鶴が話しかけて来た

「何って射撃練習さ。前に銃を撃ったとき腕が落ちていたからね」

「的の真ん中を撃ててるじゃん」

「動いていない的の真ん中を撃てても意味が無い

私の本来の目標は、動いている的なのだからな」

 

「提督さんは今の状況をどう思う?」

「どう・・・か。とても危ない状況だと思うよ」

「危ない?」

「そう。人間は深海棲艦に勝てない。だから艦娘に代わりに戦ってもらう、なのに人間は艦娘を支配したがっている。いつ、今の環境が崩れてもおかしくない」

「何で・・・私達は酷い扱いを受けるの?」

「人間は未知を恐れる。自分達の知らない存在が現れると、それを排除しようとするか、未知を既知にする為に動く。それが今の環境だ」

人間は未知を恐れる

私の扱いも酷かったものだ

 

「提督さんは人間の事をどう思ってる?」

「私か?私は人間なんて大嫌いさ。だが、1人だけ好きな人が居る・・・かもしれない」

「す、好きな人!?」

「あぁ、夢に出てくるんだ。恐らく私は彼女が好きだったのだろう。そして彼女も私を愛してくれた」

 

「彼女・・・相手は女性なんだね。でも、かもしれない?」

「分からないんだ。相手の顔も名前も」

話していると瑞鶴が後ろから抱きしめてくる

「提督さん、無理はしないでね。1人で抱え込まないで、みんな提督さんの事が好きなんだから」

私は予想以上に大事にされているらしい

そして、みんなに迷惑をかけてしまっていたな

 

「上に立つ者がこんなでは、みんな不安になるな」

「誰にだって弱味はあるんだから」

「そうか・・・」

 

 

私は気分が軽くなった

響からも顔色が良くなったと言われた

明日からは、ちゃんと仕事をやろう

 

 

 

「明石、アレは出来ているか?」

「試してはいますが提督用の艤装なんて無理ですよ・・・」

「ベースは?」

「いちよ駆逐艦をベースにやってます」

なら可能性がある

 

「今の私をサンプルとして使ってくれ。そしてベースは、駆逐艦皐月だ」

「なるほど、それなら可能性はありますね」

「君には無茶を言って申し訳ない」

「ホントですよ。これが終わったら当分は休みますよ?」

「分かった。本当にありがとう」

「全く・・・提督なのに指揮がボロボロなんて前代未聞ですよ」

「耳が痛いな」

 

「それでは私はもう寝ます。提督も寝た方が良いですよ」

「そうさせてもらうよ。おやすみ」

 

 

心配を掛けてしまったが

みんなが支えてくれる

それに応えるために頑張っていこう

 

 

???side

「やっと、やっと貴方に会える!アリス!」




最後にオリキャラ登場です
名前もちゃんと決まっております
次の話でオリキャラ視点をちょっと書こうと思っています

思ったのですが、誰が喋っているかって分かります?
文才が無いのは分かってるので、1シーンでキャラを出し過ぎないようにはしているのですが、それでも分からない方が居ましたら
台本形式にするのもアリかな?と思っております。
ですが、台本形式にすると見づらくなってしまうのでは?という懸念もございます。
それでは次回でまたお会いしましょう
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