リンドウ達がロケット団と関わり、二度と忘れる事の無い事件が有る。それはシオンタウンと呼ばれるカントー地方の町で起こった事件が原因だ。
その事件は未々健在だったロケット団が、とあるガラガラを殺した事が発端であった。当たり前だが、ポケモンを殺す事は犯罪だ。何かの補正なのかメガリザードンXの
狙われたのはガラガラとカラカラの親子。ガラガラやカラカラが被っている、頭部の骨は高額な値段で取引されており…金儲けの為に親子は狙われたのだ。ガラガラは何とか、我が子であるカラカラを逃がす事が出来た…がガラガラは我が子の目の前でロケット団に無惨に殺されてしまい…亡骸を弄ばされたのだ。
そんな物騒な事件が起きた現場に、ポケモンリーグ(カントー地方、当時はリーグの無かったジョウトと共同だった)への挑戦権を得るためにジム巡りの旅を行っていたリンドウは来ていた。
「ここがシオンタウンか…取り合えず、今日は此処で1泊するか」
当時のリンドウは青紫色のベストを羽織り、中に赤いTシャツを着ていてジーパンという出で立ちであった。
――本当に前世の知識なんて、宛に成らないな。ジムリーダーとか。当然だよな、俺達はサトシ達よりも遥かに歳上で、タケシよりも歳上だもんな。
それに、この世界…いや、時代と言うべきか。カントーのジムリーダーは異なる人物がやっている所が有ったのだ。
ニビジムはタケシの父親、ハナダジムはカスミの姉達(タケシ親の5分の1の強さ)、タマムシジムはエリカの母親と…各々違う人物がやっていた。マチスは同じくクチバシティのジムリーダーをしていて、調べた所ではキョウやナツメ、カツラも同じくジムリーダーだったがゲームやアニポケ本編と比べると若かった。あと、ヤマブキにはジムが2つ有り、どちらを選んでも良い…その1つが後に統一戦で負けた格闘道場である。
そんなリンドウは現在グレーバッジ、ブルーバッジ、レインボーバッジ、オレンジバッジを持っている。次はキョウか、ヤマブキのどちらかのジム辺りに挑むべきだろう。
「しかし…疲れた。ポケモンセンターで泊まるか」
ポケモンセンターはポケモン達の治療は勿論の事、トレーナー達の宿泊施設も兼ねているのだ。だが、定員という物が有り、運が悪ければ泊まれない。大きな町ならポケモンセンターの他にトレーナーズホテルと呼ばれる、ポケモントレーナーなら格安で泊まれるホテルが有る。
そして、そのどちらも無理なら…他のホテルに泊まるか、金の為に野宿かの二択しか残されていないのだ。
「しかし…ポケモンリーグに挑戦するのは大変だよな」
リンドウが嘆くのも無理は無い。ポケモンリーグに挑むためにはリーグ公認のバッチを8つ全て集める必要が有り、全て集めてもポケモンリーグの予選、本選へと勝ち進む必要が有るのだ。
しかも、これはゲームと違い…そう簡単にはいかない。一部のジムリーダー(タケシ親やマチス等)はチャレンジャーの持っているジムバッジで使うポケモンを変えるが、それでも難しいのだ。
先ず…旅立ったポケモントレーナーは最初の数年で、ポケモンバトルやポケモンの特徴、戦い方を学び…それからポケモンジムに挑み、ジムバッジを集めてポケモンリーグに挑む。
ポケモンリーグの本選に進めるには早い人でも、全てのバッジを集めるのに数年はかかり、平均出場年齢は20代だと言われている。
リンドウは既に4つのバッジを手にしており、恐ろしい程のペースだ。いや、彼だけではない。ブルーやグリーン、そして後のポケモンマスター兼カントーチャンピオンのレッド、アニメ主人公で今は幼子のサトシを含めると彼等は世間から見れば正にぶっ壊れた才能を秘めているだろう。
ポケモンセンターを見つけ、そこに入るリンドウ。当時のポケモンセンターは現在と違い、フレンドリショップとは別の建物なのだ。サトシの時代ではポケモンセンターの中で傷薬等の薬を買えたが、この時代は別々でありポケモンセンターでは買えないのだ。
不思議な事に、ポケモンセンターは空いている。リンドウは真っ直ぐ受付のジョーイさんの所に進み、腰に提げていた4つのモンスターボールを預ける。
「お願いします」
「はい、分かりました。ポケモンを元気にしますね」
預かったモンスターボールを回復装置にセットするジョーイさん。すると、回復装置の頭上に有るモニターに回復中のポケモンの画像が映し出される。
エンペルト、リザードン、イーブイ、コドラが映し出された。現在のリンドウの手持ちであり、このコドラは後にホウエンチャンピオンリーグに挑戦してきた数多のチャレンジャーのトラウマ(ワンパンもろはのずつき)を植え付ける事になる後のボスゴドラである。
「はい、お預りしたポケモン達は元気に成りましたよ」
元気に成ったポケモン達を受けとるリンドウ。だが、彼は未だジョーイさんに聞かなければ成らない事が有るのだ。それは勿論、このポケモンセンターの宿泊部屋が空いているかどうかである。
シオンタウンにはトレーナーズホテルが存在しない。その為に、お金の事を考えれば野宿である。
「あの…宿泊部屋って」
「空いてますよ。今日はリンドウさんを覗けば3人のお客さんしか居ません」
「ありがとうございます、それじゃお願いします」
なんとか、部屋が空いていたリンドウ。一先ず、ポケモンセンターの中に有る宿泊施設のロビーに向かう。そこには…
「あっ!誰かと思えばリンドウが来たっピ!」
「………やぁ……」
「ピカッ!」
後のポケモンマスターとなる赤い少年レッド。
「リンドウじゃない。こうして、4人が揃うのは久し振りじゃないの?」
ブルーまで居た。更にブルーは4人が揃うと言った事から、グリーンが居るのは確定的だろう。
「グリーンは?」
「グリーンならロケット団を懲らしめ+ポケモンを捕まえるために、ポケモンタワーに向かったピよ」
レッドの言葉を代弁するように、レッドの手持で中々の戦力を誇り…そして究極の問題児なギエピーなピッピが告げた。
ポケモンタワーとは、このシオンタウンに聳えるポケモンのお墓である塔であり、多くのポケモン達が埋葬されていてそれ故かゴーストタイプのポケモンも出るのだ。
「成るほどな…それと、やけに人の活気が少ないよな…この町」
ふと、リンドウが言う。確かにシオンタウンは他の町と比べると人の活気が少い。巷で話題のポケモンマフィアであるロケット団が居ても活気が少なすぎる。
「リンドウ、貴方…聞いてないの?」
「何が…あった?」
「このシオンタウンで、ロケット団が金に成るからって理由でガラガラ、カラカラ親子を襲ったのよ。カラカラは何とか逃げ出してシオンタウンのポケモンの家って保護施設で保護されたけど、母親だったガラガラは無惨に殺されて…遺体を弄ばされたそうよ」
ブルーの言葉を受けて、リンドウは言葉を失う。彼はこの世界に生まれてから、様々なポケモンと触れあってきた。時には共に戦って勝ち、時には負けて、時には共に苦楽を共にした。
野生のポケモンでもそうだった。彼等は人と同じように生きている。前世と違い…データではなく生き物として生きているポケモン達。トレーナーならば、ポケモンがどのような存在なのかは理解出来るだろう。そんなポケモンがロケット団に殺されたのだ。
「野生のポケモンから聞いたけど…ガラガラとカラカラが被ってる骨は人間の闇ブローカーで高値で取引されるらしいっピ。
カラカラのお母さんはカラカラを逃がしたけど…ロケット団に殺されてしまったピよ」
普段はふざけてばかりのギエピーだが、悲しそうに言う。すると、レッドは立ち上がった。
「……ポケモンタワーに行く」
レッドは短くそう言うと、ピカチュウを肩に乗せてロビーを後にする。
「まてっピ!」
そしてギエピーもレッドに続いてロビーを出ていった。
「仕方ない!私達も行くわよ!!」
「へっ!?」
ブルーはリンドウの首根っこを掴んで、レッド達に続くようにポケモンセンターを後にしたのだった。
ブルーに連れられるままに、ポケモンセンターを出たリンドウ。
ポケモンセンターの前に出ると、何やらレッドとギエピーが年下の少女と話していた。
「レッド、知り合い?」
「……うん」
「この子はレイナちゃんだっピ。ポケモンの家で、お母さんを失ったカラカラちゃんの面倒を見ている女の子だっピ」
この子はレイナ。シオンタウンの住民で、件のカラカラの面倒を見ている女の子である。
「初めまして、レイナです。あの…ポケモンタワーにフジお爺ちゃんが向かって…グリーンさんが助けに行ったんです…カラカラちゃんがポケモンタワーに行っちゃったんです!!
多分…死んだお母さんと、フジお爺ちゃんを探しに」
なんという事でしょう。件のカラカラはポケモンタワーに向かってしまったのでした。
「………」
レッドは頷き、ピッピの首根っこを掴んでポケモンタワーに向かっていった。
その頃の緑
「タチサレ…此処からタチサレ…」
「うわぁぁぁぁああああ!!」
グリーンは幽霊と遭遇した。グリーンは逃げ出した。
次回!緑…赤、青紫、青に回収される。そして…ロケット団、殺られる。
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