リンドウ初のアローラ旅行。実はその時、リンドウは未来の教え子に成るマオとスイレンと出会っていたのだ。
「ふーん…メレメレ島にはタツベイが生息しているのか」
観光雑誌を見ながら、学生リンドウはリーフィアを肩に乗せてメレメレ島観光を楽しんでいた。今は滞在3日目、ある程度はアローラのルールも覚えてきて警察に怒られる事も無くなった。
なんで警察に怒られるか?それは喧嘩を売ってきたチンピラことスカル団を吹き飛ばした事ではなく、アローラの法律を破る事になりかけた為だ。それはライドポケモンに認定されたポケモン以外のポケモンに乗っては行けないことである。リンドウはホウエン等ではボーマンダやリザードン(レウス)に乗って移動しているが、残念ながらこの2体はライドポケモンに認定しておらず……アローラで乗ってしまえば警察のお世話に成ってしまうのだ。
「良し…折角だから出てこい!ボーちゃん!!」
リンドウはモンスターボールから1体のボーマンダを繰り出した。そのボーマンダの右目には傷が入っており、何故か………竹串を咥えている。もはやちゃんではなく親びんと言った方が良さげだが、ボーちゃんは後の嫁が着けたニックネームなので彼はボーちゃんである。
「ボー…」
序に鳴き声がボーなのも要因だろう。しかし、彼がボーちゃんというニックネームに成った時はタツベイだったので、なんでもかんでもちゃん付けする癖?の有るブルーのネーミングだろう。
「フィーフィー!」
「どうした?リーフィア……おっ!食堂か!旨そうな飯が有りそうだな」
その食堂こそ、後にリンドウも常連客となるマオの実家であるアイナ食堂である。とは言え、未だオープンの時間ではなく準備中なのだろう。扉にかかっている札はclauseと成っており、未だ開店していない。
しかし、店の前では2人の男女が仲良さそうに話を行っていた。その2人はマオパパとスイレンママであり、恐らくは食材の納品がてらに世間話を行っているのだろう。
だが…チャンピオンと高専の両立という激務故か、転生者の特典とも言える原作知識の大半を一時的に忘却したリンドウはその事に気付かず、一観光客としてマオパパとスイレンママに近付いていく。
「すいません。観光で来た者ですが…ここの食堂ってポケモンも利用できますか?」
「む?勿論大歓迎さ!イワーク等の大型のポケモンでも、テラス席を利用すれば一緒に美味しいご飯が食べられるよ!」
この頃からテラス席での食事はOKであり、既にアイナ食堂を利用するポケモントレーナーの多くは既に常連客と成っていたのだ。
だが…スイレンママとマオパパはリンドウとリーフィア、ボーマンダを見て何かを思ったのだろうか?お互いに顔を見合せ…マオパパは手に持っていた雑誌を広げてとあるページを開く。
「なぁ!この子…もしかして!」
「そうよね!そうよね!凄い人がやってきたわね!」
マオパパが開いたページには世界で有数のポケモントレーナーが紹介されている所であり、丁度そのページではリンドウの紹介が書かれていたのだ。
だが…そのページを見ていないリンドウはなんの事か分からないが…マオパパが笑みを浮かべ、少し緊張しながらリンドウに話し掛ける。
「きっ君はホウエンチャンピオンのリンドウさんですよね!?」
「えっ…あっはい」
「凄い!私達、本当に凄い人と出会ったのね!」
当時のアローラではポケモンリーグの試合は余り知られておらず、リンドウがチャンピオンという事を知っている人は少ない。
知っている人が居るとすれば、BSテレビを見てるか、他の地方からやって来た人か、2人のように雑誌等を読む人達である。
「アローラは凄い所ですから…是非とも楽しんでくださいね!」
「あっ…ありがとうございます」
「この辺りの森は珍しいポケモンも多いですよ?私の娘も妻と共に、彼処の森を良く探索してるんですよ!」
店の開店までは未だ時間がある。アイナ食堂開店までの時間潰しの方針が決まったリンドウは…
「それでは…俺も森を探索しますね」
リーフィアとボーマンダを引き連れて、森の探索に向かったのだった。
公道を外れ、森に入るとそこはもうポケモン達の楽園だ。
「おー!見たことが無いポケモン達が一杯だな」
リンドウは懐からオーキド博士から託されたポケモン図鑑を取り出して、未知のポケモン達をスキャンする。スキャンされたポケモンはアブリー、アブリボン、アマカジ等のカントーでは一切見掛けないポケモン達ばかりである。
とは言え、逆にリンドウのリーフィアやボーマンダはメレメレ島の森では珍しいのか…彼等の側には好奇心旺盛なアブリー達が集まってくる。
「アブリ」
「アブブ!」
「可愛い虫ポケモンだな!キャタピーも可愛いが、こっちはモコモコしてるな」
アブリーやアブリボンはその見た目の為か、好きな人が多い虫ポケモンだ。その上、人懐っこく…花粉団子という技で作られた食用の団子をプレゼントする事も有るのである。
すると…何やら茂みがガサガサと動き…そこから何やら慌てた様子の幼女2人が出てきた。この幼女こそ、後にリンドウの教え子となるスイレンとマオである。
「「うわ!?」」
「どうした?嬢ちゃん達?」
何かから逃げてきたのか、慌てた様子のロリマオとロリスイレン。しかし、ヒガナという弟子を教育中であり幼い妹も居るリンドウは幼子の扱いも馴れており、視線の高さを2人に合わせて口を開いた。
「俺はリンドウ。ホウエン地方から観光で来たんだ。こっちは俺の相棒のリーフィアとボーマンダだ」
「フィーフィー!」
「ボー」
勿論、リーフィアとボーマンダも子供の扱いには慣れている。ホウエンでの恩人 センリ夫妻の子供2人と遊んでいる為か、此方も慣れている。
「可愛い!」
「うわ…大きい!」
初めて見るリーフィアとボーマンダという未知のポケモンに触れた為か、なんだかスイレンとマオも嬉しそうだ。
「他にも居るぞ?お前達、出てこい!」
リンドウは他のパートナー達もボールから繰り出した。先ず出てきたのは我らが切札 レウス、やけにテンションが高いエンペルトのペンペン、チャレンジャーのトラウマ ボスゴドラ、そしてアローラで段々と数を増やしてきたラプラスだ。
「うわ…水タイプのポケモンだ!」
「エンペェェェェン!!」
しかし、リンドウには1つ気になる事が有った。それは自棄に茂みの奥から視線を感じる事である。
スイレンとマオの相手をリーフィア達に任せると、リンドウはレウスと共に茂みに近付く。すると、茂みから正にお爺ちゃんと言っても過言ではないドラゴンタイプのポケモンが出てきたのだ。
「ムッフ!」
「おっ…見たことが無いポケモンだな?爺さんや、もしかしてあの子達と遊びたいのか?」
リンドウの言葉に肯定するようにそのお爺ちゃんは鼻息を鳴らした。そのポケモンはジジーロン、アローラ地方原産のドラゴンタイプのポケモンである。
そして時は現代。
「もう!2人とも何処に行ってたの!」
時刻は夕方の日没間際。水平線の彼方に太陽が沈もうとしている時間だ。
スイレンの目の前には泥んこに成った妹のホウとスイが居ており、スイレンの後ろには心配してた故の眼差しを双子に送るカイオーガにアシマリ、ミズゴロウ、アノプスが居たのだ。
「「森!!そこでお爺ちゃんに会ったの!!」」
「お爺ちゃん?……もしかして、あの時の?」
スイレン…ジジーロンの事を思い出す。
次回!サトシの島巡り…ウラウラ島。
そこでサトシ達はククイ博士の親友と元国際警察に出会う。
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