カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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ゲンシカイオーガ……降臨(笑)


98時限目

マナーロ・アイランドオープニングセレモニー大会。それが行われるマナーロスタジアムの観客スタンドは大きく分けて2つの観戦スタイルに分けられている。

1つは他の地方のポケモンスタジアムと同様に、観客が椅子である観客席に座って観戦できるスタイル。だが、此方では人間用のサイズなので、座って共に観戦できるポケモン達は小型や大きくても人間より少し小さめや人間に近い体型や体つきをしたポケモン達に限られてしまう。しかし、アローラ地方ではパートナーであるポケモン達を外に出しているトレーナーが数多く居ており、そんな人達とパートナーの事も考えられているのがこのマナーロスタジアムの観客席だ。マナーロスタジアムのもう1つの観客席は少し斜めの傾斜に成った人工芝が敷き詰められたスペースと成っており、そこは椅子という概念が存在しておらず地面に座る感覚で観戦を行えるのだ。このお陰か、どんなパートナーをボールから出して共にピクニック感覚で観戦する事が出来るのである。

 

「「「伝説の英雄って一体……」」」

『あのな。イッシュ三龍は英雄ではない。英雄に寄り添う存在だぞ?』

 

そんな人工芝の方の観客席。そこにリンドウの教え子達とヒカリ御一行+シロナママは各々のパートナーを出して寛いでおり、あろうことか律儀にピクニックシートも引いて寛ぐ準備は完璧だ。

しかも、あろう事かこのピクニックシートはピカチュウやイーブイの可愛らしいイラストが施されており、なんとキュレムお手製の逸品らしい。伝説のポケモンの女子力もヒロイン達を上回る勢いに成っており、間違いなくセレナ(裁縫+料理)とマオ(料理プロ級)以外のヒロイン勢より女子力が高いのは間違いない。

 

リンドウはリザードンとリーフィア。

 

ブルーはカメックス。

 

アセロラは色違いミミッキュ。

 

セレナはテールナーとディアンシー。

 

スイレンはアシマリとミズゴロウ。

 

マオはアママイコと女好きキモリ。

 

カキはバクガメスとワカシャモ。

 

マーマネはトゲデマルとラクライ。

 

リーリエはシロンとマギアナ。

 

ヒカリはポッチャマ。

 

デントはヤナップ。

 

ホワイトはキュレムとイーブイ、そして我等がカイロさん。

 

シロナさんはガブリアスとグレイシアである。

 

サトシがこの場に居ないわけだが、もうすぐ第一試合が始まり…サトシはその第一試合に出場するためだ。相手は他の地方でのジムバッジを何度も集めた正にエリートなトレーナーだそうだ。

ブラックとククイ博士がこの場に居ないのは主催者陣営としての仕事が有るためである。なお、リンドウの主催者陣営としての仕事はトラブルが発生しない限り無いので、リンドウは子供達と共に居るのだ。

 

「いつの間にかカキのアチャモが進化してる」

「パウ」

 

ウラウラ島の島巡りとコンテストに参加していたスイレン、リーリエ、アセロラはカキのアチャモがワカシャモに進化していた事を今知ってしまう。恐らくだが、リンドウ達がウラウラ島に居る間に進化したのだろう。

 

「ああ!!サオリ先生のゴウカザルに鍛えて貰ってな、進化したんだ!!」

「シャモ!!」

 

カキ、マオ、マーマネ。リンドウ達が居ない間は我等が人類最強であるサオリ先生から鍛えてもらった模様。その間にカキとそのパートナーはサオリ先生のゴウカザルに鍛えてもらい、アチャモはワカシャモに進化したのである。

 

そんなカキの手にはトーナメント表が握られており、カキはトーナメント表のタイムテーブルを見る。トーナメント表にはリンドウが気を利かしたのか、リンドウの教え子達とヒカリ御一行は1回戦で戦う事はなく他の地方からの参加者+サオリ先生と戦う事に成っていた。これで、最低でもお友達同士で戦うのは2回戦に成ってからである…デント以外は。

 

「全員がちゃんと2回戦に上がれたら、こう成るのか」

 

もし…全員が2回戦に上がれると。

 

サトシVSカキ。リーリエVSモーン博士。スイレンVSイモト。マーマネVSマオ。セレナVSヒカリ。あばれる君(ヒロキ)VSホワイト。アセロラVSデントorサオリ先生。と成っている。

 

「あら、でもデント君はあのサオリさんとの勝負ね。彼女、レスリングでは地球最強でポケモンバトルでもかなり強いわよ」

 

当然、シロナママも我等がサオリ先生の実力は知っている。

誰かが2人、身内同士が戦う事に成ってしまうのであれば年長者のデントと我等がレジェンド ヨシダ・サオリが戦う事に成ってしまったのである。

 

「あの伝説のレスラー、ヨシダ・サオリとポケモン勝負出来るなんて、光栄ですよ!!」

 

だが、デントは知らない。本当の気合いパンチと捨て身タックルを。

 

 

 

そして、そうこうしてる内に1回戦第一試合が始まる。

 

サトシVSエリートトレーナーA。なお、サトシの後ろには人モードのラティアスが居るから、サトシは使うポケモンとしてラティアスを3体の内1体にしてるのだろう。

 

「良し、ニャヒート!!君に決めた!!」

 

先ず、サトシはニャヒートを繰り出した。ニャヒートはウラウラ島での島巡りで出番が無かったが、今回は出番がある。先ず、サトシはニャヒートを先鋒として繰り出したのだ。

 

「炎タイプか。だったら、此方は水タイプだ!!行け、ルンパッパ!!」

「ルンパッパ!!」

 

エリートトレーナーAはエリートだ。エリートと呼ばれてるだけはあり、僅か3年で故郷のジムバッジを全て揃えてリーグ本選出場を果たし…その翌年からは僅か1年単位で他の地方のバッジを集めてリーグ本選に出場したのだ。

む?サトシやそのライバルにリンドウ、そして色彩軍団はワンシーズン以内だって?いや、彼等はイレギュラーだから。

 

「ルンパッパ!!ハイドロポンプ!!」

 

エリートAはルンパッパに指示を出し、ルンパッパはハイドロポンプを解き放つ。だが、サトシは負けていない。

 

「ニャヒート!!電光石火で回避!!そしてニトロチャージで加速だ!!」

「ニャヒ!!」

 

ニャヒートは迫り来るハイドロポンプを電光石火で回避し、ニトロチャージを繰り出して加速していく。どんどんニャヒートの素早さは上がっていき、ルンパッパは翻弄されていく。

 

「ルンパッパ!!後ろだ!!」

「ルンパ!?」

「ニャヒート!!火炎放射!!」

 

そしてルンパッパの背後に回り込んだニャヒートが火炎放射を解き放ち、ルンパッパは直撃を受ける。確かにルンパッパは水タイプだが、草タイプとの複合。炎の技は普通に受けてしまい、ルンパッパはダメージを受ける。

 

「ルンパ!?」

 

そして…ルンパッパの眼前にニャヒートが襲いかかってきた。

 

「炎のキバ!!」

「ニャー!!」

「ルンパ!?」

 

ルンパッパは炎のキバを喉元に受け、戦闘不能。倒されたルンパッパをボールに戻したエリートAは次に繰り出したのはクロバットであった。

 

「クロバット!!頼んだぞ!!」

「クロバ!!」

 

繰り出されたクロバット…しかし

 

「ニャヒート!!捨て台詞!!」

「ニャーニャー!!」

 

ニャヒートはなにやら言葉を吐いてサトシの所に戻っていく。捨て台詞とはポケモンの技であり、相手に捨て台詞を吐いて他のポケモンと入れ替わる技である。なお、その際に相手の攻撃力と特攻を下げる力が有るのだ。

 

「いけ!!ラティアス!!」

「くーん!!」

 

すると人モードのラティアスがフィールドに体操選手のような動きで飛び出して、瞬時にポケモンとしてのラティアスに変身した。

 

「クロバ!?」

「人がポケモンに変身した!?いや、ポケモンが人に変身していたのか!?メタモン以外で聞いたことが無いぞ!!」

 

驚くエリートAとクロバット。しかし、ラティアスは高速移動を使いながらスピードを上げていき、クロバットの視界から消える。

 

「速い!?クロバットが追い付けない!?」

「ラティアス!!サイコキネシス!!」

「くーん!!」

 

ラティアスのサイコキネシスが炸裂し、クロバットは一撃で倒される。

 

「マジかよ…いけ、ドンカラス!!」

「悪タイプか…ラティアス!!バトンタッチ!!ピカチュウ、君に決めた!!」

「ピカピ!!」

 

エリートAはドンカラスを繰り出し、サトシはバトンタッチでラティアスを下がらせてピカチュウを繰り出した。御存知、バトンタッチは能力値の変化を次のポケモンに引き継がせる変化技。なのでラティアスの次に出たピカチュウはラティアスの素早さを引き継いだ状態だ。つまり…

 

「10万ボルト!!」

「ピーカヂュゥゥゥ!!」

「ドンガァァ!?」

 

ドンカラスはピカチュウに追い付けず、10万ボルトの一撃を喰らってドンカラスは戦闘不能。サトシ、楽勝で1回戦を突破する。

 

 

「マッシブーン!!行くぞ、筋肉の可能性を見せるんだ」

「muscle」

 

モーン博士。マッシブーン1体でエリートトレーナーBを三縦を決めて、圧勝。

 

「はい、腰が回ってる!!腰が回ってる!!行くぜ相棒!!ウッドハンマーじゃ!!」

「なっしー!!」

 

珍獣ハンター イモト。アローラナッシーの力で1回戦を何とか突破。

 

 

 

1回戦第4試合。

 

スイレンVS腕自慢の観光客A。

 

「君は水タイプの使い手かい?だったら、僕は草タイプを使おう!!ウツボット!!」

「ボート!!」

 

腕自慢の観光客Aはカントー地方在住の観光客。だからサトシの実力は知ってるし、シロナの養子と成ったホワイトの事も知っている。だからこの2人と初戦から当たらなくてホッとしているのだ。理由は瞬殺される自信しか無いから。

 

「草タイプか…良し、アノプス!!頼んだよ!!」

「プス!!」

 

スイレンの手持ちはアシマリ、カイオーガ、ミズゴロウ、アノプスの4体。その中で使えるのは3体だけであり、尚且つ草タイプに対抗できるのはアノプス(タイプ的に)だけだった。

 

「アノプス!!アクアジェット!!」

 

アノプスは元々水生のポケモン。岩タイプであり、水タイプの技が弱点だが水タイプの技を使うことが出来るのだ。アノプスは素早さが低い、故に先制技で近づき、虫タイプの技で攻撃するつもりなのだ。

 

だが…

 

「ウツボット!!つるのむち!!」

 

しかし、側面からウツボットのつるのむちが襲いかかる。観光客Aとは言え、腕自慢。ジムバッジも幾つか持っており、今のアノプスと比べたらレベルが高い。アノプスがアクアジェットで懐に入り込むよりも早く、つるのむちがアノプスに当たってしまう。

 

「危ない!!アノプス!!鉄壁!!」

「プス!!」

 

アノプスは鉄壁をつかい、防御を上げてつるのむちのダメージを出来るだけ抑える。しかし、実力差があるのかアノプスはダメージを受けてしまった。

 

「プス!!」

「効くだろ?僕のウツボットの攻撃。僕はカントーのジムバッジを5つゲットした実力者だからね!!」

 

だが…その時だった。突如としてアノプスの身体が眩い光に包まれて姿を変えていく。これは進化だった。

 

「なに!?」

「アノプスが進化するの?」

 

小さかった体躯は変わり、スイレンの身長よりも大きくなり二足歩行と成った姿。そう、アノプスはアーマルドに進化したのである。

 

「アーマァァァ!!」

 

おめでとう!!スイレンのアノプスはアーマルドに進化した!!

 

「それでもだ!!ウツボット!!今度はパワーウィップだ!!」

 

観光客Aは指示を出し、ウツボットはつるのむちの超絶強化番とも言える技 パワーウィップを繰り出した。しかし、あろうことかアーマルドはあろうことか、脇で挟むようにパワーウィップを受け止めると…

 

「アーマルド!!投げちゃえ!!」

「アーマー!!」

 

そのままウツボットをぶん投げて地面に叩きつけてしまったのだ。

 

「うっうつぼ!?」

 

地面に激突し、大きなダメージを受けたウツボット。そんなウツボット目掛けてゆっくりと、アーマルドが歩いて迫ってくる。

 

「アーマルド!!シザークロス!!」

 

アーマルドの攻撃!!ウツボットは倒れた。

 

「岩タイプには水タイプで行こうか!!」

 

観光客Aは倒されたウツボットをボールに戻し、今度はぺリッパーを繰り出した。

 

だが…その瞬間。快晴だった天気が突如として急変し、雨が降りだしたのだ。

 

「これって、まさか!?」

 

スイレンはこれを非常に良く知っている。と言うのも、スイレンはカイオーガをパートナーにしており、カイオーガの特性はあめふらし。カイオーガが臨戦態勢に入れば天気が変わり、雨が降りだすのだ。それと全く同じ事が起きている。つまり、相手のぺリッパーはカイオーガと同じ特性を持っているのだ。

 

「そう。僕のぺリッパーの特性はあめふらし!!ぺリッパーが戦う気に成れば、雨が降りだすのさ!!

さあ、ぺリッパー!!ハイドロポンプ!!」

 

雨が降れば水タイプの攻撃力は上昇する。当然、今からぺリッパーが繰り出すハイドロポンプも威力は絶大であり、アーマルドは直撃を受ければ先ず耐えられない。

 

だが…観光客Aは知らない。スイレンのアーマルドの特性を。

 

「ペリー!?」

 

ハイドロポンプが解き放たれる瞬間。スイレンのアーマルドがぺリッパーの目の前から消えた。

 

スイレンのアーマルドの特性はすいすい。雨が降れば、素早さが2倍に成るのだ。今のアーマルドの素早さはクロバットやプテラに匹敵する素早さを誇っており、ぺリッパーの真後ろに回り込んだのだ。

 

「ストーンエッジ!!」

 

スイレンの指示を聞いたアーマルドはストーンエッジを繰り出し、真下から繰り出されたストーンエッジを受けたぺリッパーは一撃で倒されてしまった。

 

「マジかよ…ぺリッパーまで」

 

観光客Aはぺリッパーをボールに戻した。観光客Aが使えるポケモンは残り1体。そこで彼はピジョットを繰り出した。

 

「ピジョー!!」

「よし、ピジョット!!メガシンカだ!!」

 

そして直ぐ様、観光客Aのピジョットはメガピジョットにメガシンカしたのだ。

 

「君。このメガピジョットは僕の切札だ。さっきまでの子達とは遥かに違うぞ」

 

そう、メガシンカを行ったポケモンは伝説のポケモンすら一方的に倒してしまう。そして…観光客Aはスイレンの左腕にメガバングルが有ることに気付いた。

 

「君もメガシンカを使えるのかい?ならばアーマルドを下げてメガシンカを行えるパートナーを出したまえ。このままじゃ、フェアでは無いからね」

 

と親切にも観光客Aは言った…いや、言ってしまった。

 

「うん。良いよ、でも……後悔しないでね?アーマルド、戻って」

 

スイレンの指示に従い、アーマルドはスイレンの側に戻る。そして…アーマルドが戻ると、スイレンは腰のベルトからダイブボールを取り出した。

 

「お願い!!カイオーガ!!」

 

む?カイオーガ?観光客Aは勿論、スイレンの言葉を聞いた観光客やエリートにベテランは耳を疑った。そして…

 

「カイォォォォガァァ!!」

 

スイレンが持つ絶対的エース カイオーガが降臨する!!

 

「はぁぁぁぁあ!?」

「まだまだ!!本当はサトシかホワイトと戦うまで、温存したかったけど。あんな事を言われたらやるしかないね!!カイオーガ、メガシンカ!!」

 

その瞬間…カイオーガが眩い光に包まれた。

 

実はスイレンがウラウラ島に向かうちょっと前。精神病棟に入院している虹アオギリが奇妙な物を持っていたのだ。それはウルトラゲートを通り、虹アオギリがこの世界に持ち込んだ藍色の珠。この藍色の珠はカイオーガに妙な反応を示していたので、エーテル財団経由でスイレンがカイオーガに持たせてみた所…まさかのメガシンカする事が出来たのだ。

 

「カイォォォォガァァ!!」

 

なお、原作ゲームではそのメガシンカはゲンシカイキと呼ばれており、スイレンがカイオーガをメガシンカさせた姿はゲンシカイオーガだが気にしてはいけない。

 

ゲンシカイオーガにメガシンカしたカイオーガは2倍程の大きさに大きくなっている。

 

そして誰にも変えられない原初の雨が降りだした。

 

「カイオーガ!!根源の波動!!」

 

ゲンシカイオーガの攻撃!!メガピジョットは一撃で倒された!!

 

アローラ…魔境への階段を上がる。




エリートトレーナーと観光客が次々と犠牲に成っていく(笑)

ヒロインの人気投票!?みんなの推しは誰かな?

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