ピカチュウを模したような布を被ったポケモンが森をさ迷っていた。
彼…いや彼女?はミミッキュ。アローラ地方を主な生息地としているポケモンであり、ゴースト・フェアリーという珍しいタイプをお持ちのポケモンだ。
「ケケェ」
トレーナーの手で訓練されたミミッキュは大丈夫だが、野生のミミッキュの多くはピカチュウを敵視している。見れば問答無用にシャドーボールやマジカルシャインをぶっぱなして来る程に嫌っているのだ。
これは諸説あり、進化の過程でピカチュウ達に何かをされたのか…はたまた…ピカチュウの人気に嫉妬したとか様々な事が説として言われているが何一つ分かっていない。
因みにミミッキュ…リンドウの弟子2号(アローラ在住)も手持ちに加えている(しかも色違い)が、野生の個体はピカチュウを毛嫌いしており…このミミッキュは野生だ。だから、彼又は彼女はピカチュウを探しては森を歩く。
「何よ!あのポケモン!」
「初めてみたニャ!」
ふと、騒がしい声が聞こえてミミッキュは声の方を見る。そこには人間2人と人の言語を解するニャースが居たのだ。
「ケケェ…」
この日…ミミッキュは運命に出会った。
一方、授業のフィールドワークでポケモンスクールの裏側に有る森にやって来たサトシ達生徒諸君と教員であるリンドウとブルー。
彼等は野生のポケモンと触れあったり、野生のポケモンが実際に暮らしている現場を見ては、野生のポケモンを知り…あわよくばゲットする為に来ているのだ。
「此処がポケモンスクールの裏手に有る森だ。色んなポケモンが住んでいてな。アゴジムシ、デンヂムシ、アブリー、ツツケラ等の様々なポケモンが暮らしてる。
珍しい種類ではモクロー等も暮らしてるな。運が良かったら会えるぞ」
リンドウの説明を聞いて、期待に胸を膨らませるサトシとピカチュウ。2人に取ってはアローラでのポケモン達は驚きで一杯であり、楽しみで仕方がなかったのだ。
「楽しみだな!ピカチュウ!」
「ピカピ!!」
サトシとピカチュウは勿論のこと、カキ達も何処か楽しそうだ。カキ達も才能豊かとは言え、この期に他のタイプのポケモンを捕まえるのも有りかも知れない。
「ブルーお姉さんもゲットするんですか?」
ふと、アシマリを抱っこしたスイレンがブルーに問う。ブルーは少し考える素振りをして口を開いた。
「そうよね。お姉さんも新しいポケモンをゲットしたいわね。
本気のガチメンバーはカメちゃん以外、オーキド研究所に預けてきたからね」
ブルーは手持ちの主力メンバーの殆んどをオーキド研究所に預けてきた。その中にはメタグロス、トゲキッス、マニューラ、メタモン、キングドラという非常に強力なポケモン達も居た。
とは言え、リンドウも主力の中でも絶大的な実力を誇り、チャンピオン時代を支えたボスゴドラをオーキド研究所に預けている。ボスゴドラを預けている理由は…グリーンやレッドのお陰で魔境と化したオーキド研究所の治安をサトシのフシギダネ、グリーンのリザードンと共に守るためだ。
と言うのも……オーキド研究所には伝説の鳥ポケモンのサンダー、ファイヤー、フリーザー、世界で3体だけ産み出されたミュウツー(ハナダの洞窟)の一体、等々のヤヴェー奴等が居るのだ。更にグリーンが休みの日には破壊神バンギラスが加わると言うシロガネ山真っ青な魔境。
仲裁役のフシギダネ、番長のリザードン、暴力装置のボスゴドラが居て何とかオーキド研究所の秩序は守られているのだ。余談だが、破壊神バンギラスが癇癪を起こして暴走すればオーキド研究所は間違いなく崩壊する。
「リンドウもボスゴドラちゃんとかの主力メンバーを預けてるもんね」
「いや…多分、預けてなかったら…グリーンとレッドが根本的とは言えないけど原因でオーキド研究所が崩壊する」
日本をモデルにした地方のポケモン(アルセウス等の一体オンリーを除く)を全て捕まえて全国図鑑を完成させたレッド、ピカ様と互角に戦える破壊神(メガ進化必要)を持つグリーンの責任である。
「だっ…大丈夫だよな?俺のポケモン」
「グリーンのリザードン番長が居るから大丈夫だろう。シルバーのサザンドラがやって来たら、一瞬で崩壊する未来が見えるけど」
シルバー…赤髪の青年であり、元ロケット団の長サカキの息子。現在はジョウト地方でも腕利きのポケモントレーナーであり、彼のサザンドラが暴走すると…町が滅びる。
そのサザンドラと破壊神バンギラスが喧嘩を始め、そこから殺し合いに発展すればマサラタウンは間違いなく灰に変わるだろう。
「まあ…ミュウツーの捕獲以来、フリーザーはレッドの手持ちだしな。そんな伝説のフリーザーも、レッドのピカチュウに一方的にボコボコにやられるけど」
「あれ、凄いよね。マスコットに半殺しにされる伝説のフリーザー」
とは言え、その話しはリンドウ、ブルー、サトシの里帰りの際に語ろう。今はフィールドワークをしなければ成らない。
すると、茂みがガサガサと揺れて…ピカチュウの革を被ったようなポケモンが現れた。野生のミミッキュである。
「このポケモンは!?」
「ミミッキュだ。ばけのかわポケモン。ゴースト・フェアリーの複合タイプで、ばけのかわと呼ばれる特性でどんな攻撃も最初の一撃は効かない。
先ずは牽制のような攻撃でばけのかわを剥がし、それから本格的に攻めろ」
「流石はリンドウ先生!」
『僕の仕事ろと!!』
ロトム図鑑…リンドウに説明を言われ、少し虚しそうだ。
「良し!サトシ、ピカチュウ!頑張れよ。いざって時は助けてやる」
「行くぞピカチュウ!」
「ピカ!」
サトシとピカチュウはミミッキュを捕まえる気満々だ。
だが、ピカチュウの姿を視界に入れたミミッキュは殺気を放ち、ピカチュウに襲い掛かる。
「ピカ!?」
「早いな…本当に野生か?」
ミミッキュの尻尾の先端に、闇で出来た鋭利な鉤爪が発生する。シャドークローだ。シャドークローでピカチュウに襲い掛かるミミッキュだが、ピカチュウは後方に飛んで電気を放つ。
ばけのかわを剥がすのは弱い攻撃でも問題は無いのだ。電撃に当たり、ばけのかわが剥がれるミミッキュ。はがれた為か、首が90度曲がった。
「良し、攻め立てろサトシにピカチュウ」
「はい!」
ばけのかわは剥がれた。だが、その時…
「そのミミッキュは私達が見付けたのよ!」
「そうだ!」
「序にそこのピカチュウも頂くにゃ!!」
茂みから、ロケット団の衣装を纏ったムサシ、コジロウ、ニャース、そしてソーナンスが出現した。
「ロケット団!?」
「そうよ!どうしてジャリボーイが居るのか分からないけど、丁度良いわ!!」
「「ロケット団だと………殺すか」」
だが、相手がロケット団だと知ると、リンドウとブルーは殺気を放つ。その殺気を受けて、ムコニャは身震いを起こすが…リンドウはレウスを繰り出した。
「レウス…メガ進化だ」
「カメちゃん…貴方もよ」
ブルーもカメちゃんを繰り出し、カメちゃんとレウスはメガ進化して姿を大きく変えた。
レウスはメガリザードンXへとなり、カメちゃんはメガカメックスにメガ進化したのだ。
「「メガ進化!?」」
「シオンタウンのカラカラのお母さんを覚えているか?お前達が金の為に殺したガラガラの事だ。俺達はお前達を絶対に赦さん…」
「そうよ…一方的な理由でポケモンを殺す悪党。お前達なんざ、人間じゃねぇぇぇえええ!!」
「ポケモンを殺した?おい!!ロケット団!!どういう事だ!!」
シオンタウンの事をリンドウが口に出し、サトシは鬼の形相でムコニャを睨む。
「確かに…ロケット団にはポケモンを殺した奴もいたニャ!!でも…ニャー達は本当に殺してないニャ!!」
「知らん…レウス!!最大出力でブラストバーン!!」
レウスは四つん這いになり、大きく口を空ける。そして口から莫大な熱量を誇る熱線…何処から見てもメガフレアなブラストバーンが今正に解き放たれようとしていた。
「ニャー!!」
「死にたくね!!」
「本当に私達…ポケモンは殺して無いんです!!」
「ソーナンス!!」
だが、メガフレアが放たれる事はなかった。
「キー!!」
突如、キテルグマが出現して…ムコニャ一行とミミッキュを回収して何処かに去っていったのだ。
「へっ?」
不発に終わり、ブラストバーンを中断するレウス。そして、突然のキテルグマの乱入とロケット団のお持ち帰りで唖然とするリンドウ達であった。
翌日。
「えー…何々、私達は本当にポケモンを殺してません。奪おうとした事は有りますが、全部最終的に未遂に終ってます。律儀に手紙を出すとは」
ムコニャ、身の潔白を証明する為に手紙をリンドウに出していた。
その頃の緑。
「さてと…行くか!」
グリーン、サトシに手渡すゲッコウガ入りのモンスターボールを持ち、飛行機に乗り込んだ。
グリーンがアローラに入るまでもう少し。
次回!皆大好きモクローの降臨!!
剣盾リストラ勢で、サトシの手持ち(新規)に欲しいアンケートを取ります。場合によっては全部採用するかも
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準伝説のラティアスたん(アルトマーレ)
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吸血強化の元凶 マッシブーン!!
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あの赤ちゃんロコン貰えば?