106時限目
サトシがセレモニー大会で優勝し、リンドウとのエキシビションマッチで見事にワンパンKOされてから数日後。
「それじゃあ、リンドウさん、ブルーさん。イッシュリーグの仕事で、暫くイッシュに戻ります」
「おう、初めてチャンピオンとしてのシーズンが始まるもんな。頑張れよ」
リンドウの社宅前。そこでは今日から約一ヵ月の間、ブラックがイッシュに仕事で戻るためかレシラムの背中に跨がっていた。だが、ブラックの後ろにはとある人物も跨がっていた。その人物とはヒカリとホワイトの旅仲間であるデントであった。忘れてはいけない、ポケモンソムリエ+様々なソムリエ(笑)であるデントの本業はジムリーダーであり、リーグ準備等の会議には当然ながら参加である。
そしてレシラムの尻尾の発動機が起動し、レシラムは翼をはためかせて上昇していき…発動機からジェットエンジンのように炎を吹き出してあっという間にイッシュに向けて飛んでいった。まあ、レシラム、ゼクロム、キュレムの機動力は恐ろしい程に速く…最早、空を飛ぶを通り越して天を飛ぶだ。1日で地方を飛び越えることも可能であり、気が付けばイッシュリーグに着いてるだろう。
「ししょー、何でブラックはリーグの会議で1ヶ月もかかるの?」
リンドウ家の長女アセロラがそうリンドウに問う。
「最強のポケモンリーグと名高いカントー、カントーと近縁であるホウエン、シンオウ、ジョウトはともかく。他の地方は歴史が浅いからな。
それにジムリーダーごとの実力も大きくバラバラだ。バトルに力を入れすぎてスポーツとしての側面が強すぎるガラルは別だが、他の地方は何か…アピールできるポイントがないと残念ながら目立たないと言えるからな」
そう最強のポケモンリーグであるカントー、そしてカントーの近縁であり同じ国内に存在するホウエン、シンオウ、そしてジョウトの4つはレベルが高い。その為か何も特にアピールすることなく、挑戦者が続々と集まっていく。ジムリーダーに挑む順番が決まっていたり(ホウエン、シンオウ)、挑戦者のバッジの数で使うポケモンを変える(カントー、ジョウト)所だ。ジムリーダーの質もかなり高く、チャンピオンの実力は言わずもがな世界最強ランク。
しかし、他の地方はどうだろうか?ジムリーダーに挑む順番は決められておらず…ジムリーダー毎に実力に差がある。
ガラルは元リーグ委員長であるローズが委員長に成った際に、ダイマックスを導入したり…スポーツとしての側面に力を入れて他の地方との差別化を果たして大きく注目を集めている。それに、推薦された一部のエリートだけしかリーグに挑戦できない狭き門だ。少なくとも運や家柄も関係する。
イッシュ、カロスはどうなのかと言うとだが魔境ニホンと比べて優れている所は作るしかない。カルネ率いるカロスリーグは勿論のこと、新チャンピオンとなったブラック率いるイッシュリーグもそれは同じだ。
「自分達のリーグをより注目が集まり、多くの人々に夢を与える為にもチャンピオンは大変なんだよ。ニホンの各チャンピオンは俺、レッド、シロナさん含めて好き勝手にしてるけどな」
「そっか、大変なんだね。チャンピオンって」
そして今、ブラックが抱えてる課題を翌年…サトシとククイ博士も抱える事になるがそれはまた別のお話であった。
「アローラ諸君!!今日も朝日が眩しいな!!」
それから2時間後。ポケモンスクールの教室にリンドウがやって来た。リンドウが教室に着くと、サトシ達は自分達の席に戻っていく。
「ブラックは公欠として…全員いるな。それじゃあ、朝礼を始めるぞ。
来週はハウオリシティのポケモンセンターで職業体験が有る。アローラじゃポケモンセンターでバイトする事は無いからな、お前達には新鮮な体験かも知れないぞ」
来週はポケモンセンターでの職業体験が行われる。リンドウやブルーが小学生の頃、マサラタウンはウルトラド田舎(当時の観光地はオーキド研究部だけ)であり職業体験は存在していなかった。しかし、メレメレ島は自然も豊かであると同時にハウオリシティという栄えた町もあり、そこには当時(13年前)のマサラタウンと違ってポケモンセンターも有るのだ。
アローラのポケモンセンターはフレンドリーショップが中に存在しており、より複合施設としての意味合いが強い。ポケモンセンターなのでポケモンの治療や回復は勿論のこと、宿泊施設も兼ねている。更にフレンドリーショップも有るので、生徒達は宿泊、治療、トレーナーグッズの販売も体験できる事に成るのだ。
「ポケモンセンターでの職業体験!?」
「面白そう!!」
「どんな事を体験するんだろうね?」
来週の職業体験が楽しみなのか、サトシ達は楽しそうに話している。
「はーい静かに。それとだな…明日は土日だろ?そこで、2日間だけ籤引きで決めた相手とパートナーを交換してもらうぞ!!」
「「「パートナー交換!?」」」
「そう。パートナーを1体、土日だけ…明日から2日間交換してもらう。他人のポケモンを預る事で、色んなポケモンの事を知れるし、新しい事も発見できるんだ」
まさかのパートナー交換。とは言え2日間だけとは言え、他人にポケモンを預け…その他人からポケモンを預かる。他人のポケモンを預り面倒を見ることで新たに見えてくるという事も有るのである。
その結果…
「俺とリーリエ?」
「そういう事ですね」
サトシ×リーリエ。つまり、サトシとリーリエでパートナーを交換する。当たり前だが、伝説のポケモンはダメである。
「アセロラ、お願いね」
「勿論!!」
セレナ×アセロラ。つまり、セレナはゴーストタイプを預かる事に成るのだ。
「私はカキだね」
「ああ、宜しくな」
スイレン×カキ。スイレンは炎タイプのポケモンを預り、カキはカイオーガ以外の水orアーマルドを預かる訳だ。
「マーマネ。私のパートナーを宜しくね」
「勿論だよ」
マオ×マーマネ。なお、マオの後ろでは我らが女好きジュプトルがマオと離れたくないのか…物凄く嫌そうな顔をしている。いや、もしマオの相方が女性ならば喜んで行っていたかもしれない。
教え子達は相方は決まった。するとリンドウはモンスターボールをマーマネ、アセロラに預ける。
「先生?」
「ししょー」
「折角だし。俺から2人にはコイツらを預けるよ」
どうやらリンドウは授業の一貫として、自分からアセロラとマーマネにポケモンを預けるようだ。どんなポケモンなのか気になったマーマネとアセロラはボールを開ける。その中には…
「シビビ!!」
「ヒトモシー」
リンドウがえんとつ山でハンターから保護したシビシラスとヒトモシであった。勿論、マーマネがシビシラスで、アセロラがヒトモシである。
「それじゃあ、2日間頑張れよ!!」
こうしてパートナー交換の土日が始まるのであった。
「リンドウ、あのシビシラスとヒトモシ。マーマネとアセロラに託すつもりで預けたでしょ?」
「おう」
なお、アセロラが寝た後。ブルーの質問に対してリンドウはそう答えた。そう、シビシラスとヒトモシはアセロラとマーマネに託すつもりで預けたのだ。
一方のサトシ君はと言うと……
「フーズをあんまり食べてくれてない……リーリエはシロンに普段からどんなエサをあげてたんだ!?」
早速、人のポケモンを預かる事の大変さを知ったのだった。
次回…ポケモンを預かる事の大変さと新たな発見を得るサトシ達!!
ヒロインの人気投票!?みんなの推しは誰かな?
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セレナ
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アイリス
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ヒカリ
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ハルカ
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ラティアス
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カスミ
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リーリエ
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マオ
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スイレン
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アセロラ
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タケシ