パンケーキ祭りが迫るなか、ミヅキちゃんはアローラの大自然で新しいパートナーを探していた。
「よし、新しいパートナーを見つけるよ!!」
「クルッポ!!」
そんなミヅキちゃん。彼女はパートナーであるモクローをボールから出してアローラの大自然を満喫しつつ、頼れる新たな仲間を探している。と言うのも彼女がパートナーを探すのには訳があるのだ。それは今シーズン中に無事にジムバッジを全て集めきり、アローラリーグに参戦する為である。だが、今のミヅキの手持ちはモクローとヒノヤコマであり、どんなタイプにも通じると言えば通じない。ヒノヤコマは炎と飛行タイプ、モクローは草と飛行タイプだ。
次、ミヅキが挑む予定のアーカラ島にある炎のジムリーダー カキと有利に戦えるかと言えばそうではない。ヒノヤコマは最終的に炎と飛行タイプのファイアローに進化し、モクローは最終的に草とゴーストのジュナイパーに進化する事を考えても新しいパートナーはほしいのだ。出来れば炎に強い水タイプや岩タイプが欲しいところである。
「水タイプは何にしようかな?」
ミヅキは前世からの知識をフル動員して、どれを捕まえようか悩む。だが、そんな前世からポケモンをゲームとして楽しんでいたミヅキでは有るのだが、この世界ではポケモンバトルはターン制で交互に技を繰り出す物ではない。その気に成れば、ポケモン達は連続で技を繰り出してくる事も有るし…技の応用だってその気に成ればやりたい放題だ。
じしんをパンチに応用してゼロ距離で直撃させるリザードンやグラードン、出鱈目な強さを誇るバグチュウだったり、ミヅキの前世から有った固定概念は見事に打ち砕かれてきた。
「アローラのポケモンを使うべきか、他の地方にも住んでいるポケモンか。悩むよね」
アローラならラプラス、オニシズクモ、ヨワシ(群れた姿)、アシマリ等々有力な水タイプが暮らしている。他の地方にも共通するポケモンならコイキングやギャラドス、ドジョッチからナマズン、トリトドン等々も強いと言えるだろう。
そんなメレメレ島の外れ付近にある海沿い。そこを探索していたミヅキとモクロー。勿論、ポケモントレーナーに成ったからには目標は大きい方が良いに決まっている。ならば目指すは勿論…ポケモンマスターだ。
ポケモンマスターを目指す。それは数多のポケモントレーナーの最終目標であり、その称号を持ってるのはレッドただ1人。最強のトレーナーの代名詞であり、ミヅキだって持てる目標は大きい方が良いのだから。
「ちょっと、遠くに出ちゃったな」
「クルッポ」
しかし、少し遠くに出てしまった。だが、トレーナーに冒険は付き物だろう。冒険のし過ぎは別に悪いことではない。カントーやジョウト地方では10歳の誕生日を迎え、初めてのポケモンをパートナーとして貰った子供達は未来に希望を膨らませて旅に出るのだ。
ミヅキはポケモンスクールの学生であり、同時に旅をするにしても総合陸地面積の小さなアローラでは一人旅をすることは難しい。ミヅキの独り旅は学校を卒業して他の地方を旅するまでお預けと言えるのだから。
アローラは他の地方と異なり、土地の開拓が条例で制限されている。その為か、人里を大きく離れればとても強力な野生のポケモンと出会うことに成るのだ。メレメレ島で例えれば、野生のボーマンダだろう。
「えっ?」
まさか、メレメレ島で野生のボーマンダに遭遇するとは思わなかったのだろう。ミヅキは呆気に取られてしまった。
ボーマンダ。御存知、600族のメンバー。ホウエンを主な生息地としているドラゴンと飛行のポケモンであり、カイロスさんの天敵である。
タツベイの最終進化系であり、今でもエリートトレーナー等の有力なトレーナーに使用される人気のポケモンだ。だが、手持ちに入れるのは並大抵の努力では片付けられないこと間違いなしだ。
タツベイからボーマンダまで育て上げるのは根気が必要であり、どんなに頑張ってもかなりの時間がかかる。その上、野生のボーマンダを捕まえても直ぐにボーマンダが言うことを聴くかと言えば…聴かないだろう。信頼関係を結ぼうとしても……それが出来るのは極一部の凄腕だけ。事実、10年以上まえ…少なくともポケモンマスター レッドが旅に出る前の出来事だ。腕自慢のエリートトレーナーが気合いで危険地帯シロガネ山に生息するバンギラスとリングマを必死で捕獲できたのは良いが…言うことを聴かず、そのリングマとバンギラスに殺されてしまった事件も起きているのだから。
そんな事件が起きている為に、アローラ以外の地方ではポケモンの所得年齢に制限が掛けられているのだ。ニホン(カントー、ホウエン、シンオウ、ジョウト)では10歳未満は特別許可証と呼ばれる仮免許を認められない限りはポケモンを所持できない。と言うのも、ポケモンを所持したのは良いが世話をしなかったり、無責任なトレーナーが居たり、シロガネ山等の危険地帯で捕まえたのは良いが…結果的にそのポケモンに殺された事件が起きたためだ。
「無理無理無理無理無理だって!!なんでボーマンダが居るの!?原作の知識なんて宛に出来ないから居るかもしれないけど、流石に今の私じゃボーマンダの相手は無理だって!!」
「クルッポォォオ!!」
そんなボーマンダ。伝説やメガシンカ、一部の例外(レッドのバグチュウ、サトシのピカチュウ、ホワイトの珍虫、ギエピー)等は別として他のポケモンをフルボッコに出来るスペックは軽く持っている。当然、ミヅキの今の手持ちで何とか出来ると言えば…それは無理な話だ。
だから、ミヅキはモクローを強く抱っこしてその場から逃げ出した。逃げ出すことしか出来なかった。モクローとヒノヤコマじゃ、どうあがいても勝てない…勝つことが出来ない。
ボーマンダに背を向けて全速力で逃げ出すミヅキちゃん。
だが、悲しいことにシンオウにはこんな言葉が残されている。
『敵から逃げる際は木の実等で注意を反らし、パートナーの力を借りて素早く逃げる。それが出来なければ、相手を刺激せずにゆっくりと相手を見ながら後ろ向きで下がり…充分に距離を取ってから逃げる』
と有るのだ。と言うのも…シンオウ地方では都市開発のお陰か、野生のリングマやガチグマが街に出没する事件が最近頻度を増している。そんなリングマやガチグマに背を向けて急いで逃げ出せば…リングマを刺激してしまい…逆に襲われてしまうのだ。
「げっ!?ボーマンダ来てる!?」
勿論、そんな事をすれば野生のボーマンダも刺激してしまう危険性もある。ボーマンダは空を飛べる分、速い。ボーマンダの鋭い顎がミヅキの直ぐそばまで迫っていた。
「あっ…」
だが、そんな時だった。
「レウス、彼女を守れ!!」
突如として男性の声が響いた。すると、物凄い速度で赤いドラゴンのようなポケモン、リザードンがミヅキを庇うようにボーマンダとの間に割ってはいり…リザードンはボーマンダの首を掴んでミヅキとモクローを守ったのだ。
「えっ!?リザードン!?」
そして…そのリザードンは物凄い膂力を用いてボーマンダを投げ飛ばし、投げられたボーマンダは地面を転がり数メートルほど地面を転がって停止する。だが、野生の環境で育った600族のボーマンダ。タフネスなのか、ボーマンダは何事もなく立ち上がり…翼を広げて飛び上がる。
「グゥォォオオ!!」
だが、リザードンは大きな咆哮を挙げる。するとボーマンダはリザードンには勝てないと悟ったのだろう。その場から逃げ出していった。
「たっ助かった…」
ボーマンダに襲われる。危険な野生動物に襲われるという、前世でも経験したことがないとんでもないトラブルを経験してしまったミヅキちゃん。そりゃそうだ、ポケモンだって前世でのゲームキャラではなくこの世界では一生懸命生きているのだから当然と言えるだろう。
そんなトラブルを経験し、安堵したミヅキは安堵してその場にしゃがみこんでしまった。
「よくやったレウス。しかし、君…ちょっと深入りし過ぎじゃないのか?
強いポケモン、珍しいポケモンをパートナーに加えたい気持ちは分かるが…この辺は人の手が全く入ってないからな。さっきのボーマンダのような強いポケモンが出てくるぞ」
安堵したミヅキに語り掛ける声。何事かと思い、ミヅキは声の方を見る。そこには先程、ミヅキを救ったリザードンの隣に立ちリーフィアを連れた二十代後半程のニホン人だと思われる男性が立っていた。恐らくはリザードンのトレーナーだろう、その男性はリザードンをボールに戻した。
「む?もしかして、君…リーリエの生徒か?ジュニアスクールの」
そんな男性…ミヅキに見覚えが有ったのか、そんな問いを投げ掛けてきた。
「えっ?あっはい…そうですけど」
「彼女の授業、分かりやすいだろ?なんたって、俺はリーリエの先生だったからな」
男性はそう告げて、親指で自分自身を指差して自己紹介を行いだした。
「俺はリンドウ。ポケモンスクールの教師で、今は進路に悩むジュニアハイスクールの2年生の担任をしている。
こう見えて、リーリエ達の学生時代は担任として面倒を見てたんだ。宜しくな」
「リンドウ先生ですね、私はミヅキです」
そう、この男性こそ全く更けてないアラサーの階段を昇るリンドウだったのだ。
「えっ?リンドウ?……」
そんなリンドウの名前を聴き、ミヅキは思い浮かべる。そういや先月位だったか。母親の帰りが遅くなり、リーリエの奢りでアイナ食堂に行った時だ。
スイレンにフルボッコにされ、リーリエに慰められながらアイナ食堂のご飯を美味しく頂き…序に霊長類最強女子が五等分の花嫁+家庭教師+ホワイトとキュレムを連れて来店した時だった。テレビを見ればホウエンリーグのチャンピオン防衛戦が行われており、そこではリンドウというチャンピオンがチャレンジャーを圧倒的な実力で粉砕してたような…
「あのホウエンチャンピオンだったりします?」
「ああ。あとポケモン博士でも有るぞ?」
転生者1号リンドウと転生者2号ミヅキちゃん。ファーストコンタクトであった。
ハウオリシティ。
リンドウの案内で無事に生還したミヅキちゃんとモクロー。そんな彼女はポケモンセンターに居た。
「カキを倒すために水タイプ等の強力なポケモンを、ね」
「はい。今年のシーズンで、アローラリーグ本選に出たいんです!!」
そんなミヅキちゃん。ポケモンセンターの休憩室でリンドウと話をしていた。カキは勿論、他のジムリーダーを突破するためにもホウエンチャンピオンからアドバイスを貰いたいのだ。
「焦ることはないんじゃないか?1年目でリーグ制覇出来るのは極一握りの天才だけ。世間的に天才と呼ばれてる人でも3年程はリーグ本選出場までかかるからな」
ポケモンリーグの本選出場はかなり厳しい。デビューした年でリーグ制覇出来たのはレッド、ホワイト位だ。
本選出場を旅に出た年に成し遂げたトレーナーはサトシを含めて複数人居るのは居るが、そんなトレーナーは本当に限られた天才だけであり…普通は天才と呼ばれてるエリートトレーナーと言えど数年ほどはかかり、リーグ本選の参加平均年齢は20歳…早くても18歳と言われている。
「リンドウ博士は?」
「1年目はカントーリーグ準優勝…勿論、その時の優勝はレッド」
「出てるじゃないですか!」
「俺なんて可愛い方だぞ。ホワイト見てみろホワイト、アイツ…デビューした年でジョウトとシンオウの殿堂入りを成し遂げて、シンオウ歴代最強のトレーナーと呼ばれてるんだぞ」
ですよねー。心の中でミヅキちゃんは同意する。
公式で唯一、レッドを倒せる天才 ブラックホワイト2の主人公であるホワイト。そんなレッドに匹敵する天才だからこそ、その年で2つのリーグの殿堂入り…つまり2人のチャンピオンとその下に居る四天王を倒せたのだ。
「新しいポケモンが欲しいなら、明日は暇か?明日は俺の生徒と共にフィールドワークに出るから…来るか?」
「えっ?良いんですか!?」
ホウエンチャンピオンとのフィールドワーク。またともないチャンスがやって来た為か、ミヅキは喜んだ。
そして翌日。ミヅキはリンドウの教え子達がいる所にやって来た。
「おっ!お主がミヅキじゃな?ワシはノブナガじゃ!!気軽にノッブと呼んでくれ!!」
fateのノブナガが居る!?ミヅキは心の中で叫んだ。因みにノッブのパートナーはヘルガー。
「私、ホシ!!此方は私のパートナーのバンバドロ」
そして成長したカキの妹のホシ。出しているパートナーはバンバドロ。
「ホウだよ!!」
「スイだよ!!」
そしてスイレンの妹であるホウとスイ。ホウはエンペルトを出しており、スイはグレイシアを出している。
そして…
「えっ!?ヒカリさんに似てる!?」
そこには少女時代のヒカリにそっくりな少女が居たのだ。いや、そっくりではない…気味が悪いほどにそっくりだ。
「ヒカリさんにはもう会った?私はショウ、戸籍的にはホワイトさんの妹なの。宜しくね」
そんなヒカリそっくりな女の子。彼女はショウ。ショウはボールからパルキア、ジュナイパーに良く似たポケモン、2回り大きいイーブイを出していた。
「えっ?何ですか?そのジュナイパーにそっくりなポケモンは?」
ミヅキちゃんはスマホを出して図鑑アプリを起動させ、ジュナイパー?をスキャンする。すると…
「えっ?ジュナイパーのシンオウの姿!?御三家の御当地フォームってどう言うこと!?」
ミヅキちゃん。転生前は知ることは無かったヒスイジュナイパー(今の時代ではシンオウ)を知るのだった。
因みにヒスイジュナイパーのタイプは格闘と草である。波動弾が音もなく炸裂する。
「てか、パルキア!?パルキアっ!?えっ?えっぇぇぇ!!」
「カンナギのカラシナ考古学研究所に、ディアルガも居るよ。今はディアルガとパルキアは定期的に入れ換えて使ってるんだ」
その頃のニホン、シンオウ地方のカンナギタウン。
シンオウチャンピオン親子ことシロナとホワイトの故郷。そんなカンナギタウンにはシロナさんのお婆様であるカラシナ博士とその孫(シロナさんの姉)が切り盛りする研究所が存在している。
そんなカラシナ考古学研究所。手持ちを入れ換えるシロナ、ホワイト、ショウのポケモン達を預かっているのだが…そこは第二のオーキド研究所と成り果てていた。
「レジ」
「レジ」
「レジ!!」
「レジ!!」
シロナさんの仕事の付き添いで遺跡にやって来たホワイトが捕まえたレジ軍団が…アイドルグループ顔負けのキレキレっなダンスを踊っていたり。
「ディグゥゥルル」
ショウのディアルガがごろ寝してたり…なんか、いように大きなポケモン達が居たりする魔境と成り果てていた。だが、オーキド研究所のようにミュウツー・マサラの姿が人々にアッセイしてこないので安全ではある。
「…本当にシロナ伯母さんとホワイトは勿論、ショウのポケモンってどうなってるんだろう。あのヘラクロスやギャロップ…デカすぎない!?」
そんな第三の魔境カラシナ考古学研究所に預けられたポケモン達を世話するシロナさんの姪 映画ヒロインことマコトは唖然としていたのだった。
マコトとシロナさんは公式でも親戚らしいです。
ゴウとコハル、前倒しで出す?(なお、不定期ゲスト)
-
アニメ主人公のゴウくんはよ!!
-
アローラチャンピオン決まってから
-
それより、タケシ!!