カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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ポケセンは便利である。今の世の中では無くてはならない代物だ。


109時限目

ポケモンセンター。今の時代と成っては旅するポケモントレーナーに無くてはならない国営の施設であり、最早…生活の一部と成っている。

 

「ポケモンの回復をお願いします!!」

 

では此処で全てのポケモントレーナーが無料で使うことが出来る設備を教えよう。先ずは定番と言えるパートナーの回復が行えることである。ポケモンと共に旅を行うポケモントレーナーはポケモンの回復が必須と言えるだろう。ポケモントレーナーの中にはコンテストやパフォーマンスを目的とするコーディネーターも居るのは居るが、ポケモントレーナーの多くはチャンピオンを目指して各地方のジムリーダーに戦いを挑んではバッジを集めてリーグに挑んでいく。しかし、ポケモンを戦わせると言うことはパートナーはダメージを受けてしまう。そんな時は傷付いた仲間を回復させるために、ポケモンセンターに向かうのだ。

 

「はい。ではパートナーをお預りしますね」

 

普通に戦闘不能程度のダメージならば、僅か一瞬で回復できる。ポケモンセンター(あとオーキド研究所等々)には回復マシーンと呼ばれる物が設置されており、その回復マシーンにはモンスターボールをセットする所が6つある。どうして6つなのかと言うと、手持ちの上限は6つの為だ。

その回復マシーンにパートナーのポケモンが入ったボールをセットする。そしてポケモンセンターの職員さんが装置を操作するとあら不思議、あっという間にパートナーは全快するのだ。しかも無料…何百使ってもタダなのだ。さあ、ポケモントレーナーの皆!!パートナーが傷付いたらポケモンセンター…縮めてポケセンを使おう。

余談だが、この回復マシーン。モンスターボールを大きくした状態でセットするので…明治初期に開発された初期型モンスターボール(レジェンズアルセウス世代)でも使うことが出来る。最も初期型モンスターボール(パルキア入りオリジンボール)をジョーイさんに手渡すトレーナーは未来でも1人しか居ないのだが…。

 

「すいません。ディアルガやジュナイパー達は今のボールに鞍替えしたんですけど、パルキアだけは明治時代のボールなんですが大丈夫ですか?」

「大丈夫ですよ」

 

ボールにさえ入ってくれれば直ぐに回復できる。未来でショウちゃんとパルキアも御安心だ。

 

「すいません!!ピカチュウの治療をお願いします!!」

「ピカピカ!!」

 

「ごめんなさい!!このポッポ、野生なんですけどお願いします!!」

 

勿論…野生やボールに入ることがイヤなパートナーの治療も行ってくれる。その場合はジョーイさんやポケモンドクターの資格を持つ獣医が直接治療してくれる。少しめんどくさいかも知れないが、此方も無料で行ってくれる。

 

そして回復マシーンでは回復出来ないダメージを負ったポケモンは…

 

「タケシさん!!このニドラン息をしてません!!バ!!」

「奥に運んでくれ。それと採血の準備を」

 

緊急用の処置室でジョーイさんやポケモンドクターが直接治療を行い…何としてでも命を救う。なお、此方も無料である…本当に無料である。何故ならポケモンセンターは国費で運営されてるのだから。因みに人間の治療も行えるが、余程の重症ならば人間用の病院に行くべきである。

 

回復や治療は此処まで至れり尽くせり。だが、サービスは此処だけではない。

ポケモンセンターにはテレビ電話が行えるパソコンが置かれており、そのパソコンを通じることでポケモン預りサービスを行ってくれる人々や故郷に居る御家族とお話が出来るのだ。

 

「シロナ君、ヒカリ君久し振りだな」

「ええ、お久しぶりですナナカマド博士。それと、この子が手紙で前に伝えた息子のホワイトです。まあ、ヒカリさんの弟でも有るんですけどね」

「む?ホワイト?ホワイト!?………祖父の日記に記されていた恐ろしい程に強いポケモン使いと同じ名前だな。まさかとは思うが…金色の角を持つ紫の喋るカイロスや、地震の震動爆発で消えるように高速移動する小柄なガブリアス、異常に強いイーブイ、別次元に出鱈目なミロカロスとか持ってないよな?はは…」

 

なお、ナナカマド博士はホワイトの名前を聞いて何故か冷や汗を書いていた。ナナカマド博士の御先祖は生前に何かが有ったのだろう。

そして地元の博士やポケモン預りの人と連絡を取り合い、ポケモンを預けたり…ポケモンを送って貰う事も出来るのだ。科学の力ってスゲー!!しかし、ポケモンを送って貰うにはそのポケモンを登録したボールに入れる必要がある…なのでボールを嫌がるパートナーは瞬時に送れない。

 

 

そして旅をするトレーナーに嬉しい機能と言えば勿論、これである。

 

「ピエーイ!!ポケセンの宿泊はやっぱり旅の醍醐味だっピ!!」

「………」

「ピカピカ!!」

 

ポケセンにはトレーナーとその同行者限定だが、無料で利用できる宿泊施設が存在する。ポケモントレーナーは全国処か世界各地を旅する。リーグ制覇する為にバッジを集めて地方各地を巡る者、ポケモンの事を知りたくて純粋に世界各地を歩く者、トップコーディネーターに成るためにコンテストの頂点を目指す者…様々だが彼等はポケモントレーナーであり旅をしている。そんな彼等は旅先での宿でポケセンを利用できるのだ。しかも、中の食事もタダ、部屋代もタダ、お風呂も入れる。

今は昔と違ってポケセンの数も増えてきており、野宿する機会は物凄く減っている。とは言え、アローラではポケセンよりホテルに宿泊する観光客が大勢居ており…メレメレ島ハウオリ支店のポケモンで寝泊まるのはポケモンマスターレッド位である。

 

「どうぞ…此方当店自慢のブルーマウンテンです」

「………うん、良い味だ」

 

アローラのポケモンセンターでは中に喫茶店も存在しており、優雅にコーヒーや甘味も楽しめる。因みに此方は有料である……残念ながらタダでは無いのだ。

 

「いらっしゃい。今日はハイパーボールがオススメです」

 

アメリカ(イッシュやアローラ)、そしてカロスやガラル等の欧州ではフレンドリーショップがポケセンの中に併設されており、ポケモンの治療の傍らで旅の必須品を購入することが出来る。モンスターボール、傷薬、旅先での必要な物はお金に余裕が有れば購入しよう。

 

何と言う事でしょう。ポケモンセンターだけで宿泊、手持ちの回復、カフェでリフレッシュ、手持ちの交換、そして物資の購入…何でも出来るのだ。そんな旅人の守護神とも言える存在と成ったポケモンセンターにサトシ達は職業体験に向かうことと成ったのだ。

 

だが…此処で残念なお知らせが起きてしまった。

 

「ゴホゴホ!!頭がぼーとするわ」

 

世界中各国のポケモンセンターはジョーイさん一族が切り盛りしている。勿論、ジョーイさん一族で有りながらポケモンセンターのスタッフ以外の職に就くのは自由である。しかし、ポケモンセンターの勤務は国からお給料が支払われ、必用経費も国が負担してくれる。だが、その代わりと言って忙しいのだ。

 

その為か…メレメレ島ハウオリ支店のポケモンセンターに勤務するジョーイさんは風邪を拗らせてしまったのだ。

 

「うわ!?これは行けないわよ!!今日は休みなさい!!」

 

パートナーのハピナスとキュワワーに看病される20代前半のジョーイさん。彼女は母親である壮年のジョーイさん(以後ジョーイママ)とカフェ店長であるジョーイパパから休むように言われていた。

無理はない。ジョーイさんは発熱38度の高熱を出して、見事にダウンしていたのだ。

 

「でも…お母さんは夜勤でしょ?」

「それはそうだけど」

 

ジョーイママは悩む。何故なら今日はリンドウ率いるポケモンスクールの皆様が職業体験に来るのだ。ジョーイさんの代わりに、ジョーイママが指導しても良いのだがジョーイママは夜勤。ポケモンセンターは24時間営業なので、誰かが夜勤を勤務しないと回らないのだ。

 

「よーし!!僕に任せてよ!!」

 

と言ったのはハウオリ支店の末っ子ことアストルフォくん。彼はリンドウの同僚であるケイネ先生の教え子であり、サトシ達の先輩だ。

 

「いや、アストルフォは回復マシンしか使えないだろ」

 

だが、アストルフォくんは回復マシンしか使えない。それで良いのか、ジョーイ一族の男よ。

 

ママは夜勤、末っ子男子は回復マシンしか使えない、パパは中のカフェ店長兼料理担当。長女は風邪で行動不能、どうするべきか悩んでいると…

 

「ただいま」

「ぽわぐちょ」

 

新たな人物が帰ってきた。その人物はジョーイママの娘なのか、ジョーイ一族特有のピンクの髪をしており、歳はイリマ達と同年代だと思われる。あと、東の姿のトリトドンを連れ歩きしている。

 

「サクラ!!良いところに帰ってきたわね!!」

 

彼女はかつてリンドウの教え子であり、イリマや問題児ローランと共に青春を過ごした第一次問題児(チート)学年の紅一点の1人だったサクラである。なお、顔立ちはジョーイさんに似てない。

 

「お母さん、どうしたの?げっ!?姉さん、物凄い熱じゃない!?」

「サクラ。ポケモンドクターに成れたの?」

「えっ?まあ、成れたけど」

 

 

リンドウとククイ博士の教え子だったイリマ達。彼等は卒業後、各々の夢やリンドウの指示の元で様々な地方に向かった。イリマはカロス地方でカロスリーグに参戦したのだが…サトシとは当たることはなく本戦敗退。問題児ローランはジョウトリーグ優勝したがシルバーの手で瞬殺され、その後はオレンジ諸島をパン一で満喫。オリヴィエはガラルに飛んだのは良いがリーグの推薦が受けられず参加できなかったが…リア充に成った。

 

ではそんなサクラちゃんは何をしていたのか?それはカントーの医療学校でポケモンドクターに成るために勉学に励んでいたのだ。なお、医療学校の同期には我等がタケシも居る。無事にポケモンドクターの資格をゲットしたサクラは実家に帰ってきた…という訳である。余談だが次席であり、主席での卒業はタケシだったとか。

 

「じゃあ、日勤帯は任せたわよ!!今日、リンドウさんが貴方の後輩連れて職業体験に来るから!!」

「はぁぁぁあ!?」

「ぽわぐちょ!?」

 

 

 

 

 

 

「あれ?サクラ、ジョーイさん…お前のお姉さんは?」

「リンドウ先生。姉は風邪でダウンしました」

 

ジョーイさんは風邪でダウン。ジョーイママは夜勤。ジョーイパパは医療の力は最低限しかない。末っ子の男の娘なんて回復マシンしか使えない。

 

そして始まるポケセンでの職業体験。

 

新米ドクター+ホウエンチャンピオン+リンドウの教え子とブルー。果たして、どうなるの!?




次回は職業体験の始まり始まり。

サトシ達は知る。ジョーイさんの大変さを。

ポケモンの回復は勿論、チェックイン、フレンドリーショップとしての販売……多忙であった。

リンドウ「覚えておけ。俺達が使う分には便利だが、その分…その便利を支える皆様が居ることを。世の中は誰かの仕事で出来ている」

ゴウとコハル、前倒しで出す?(なお、不定期ゲスト)

  • アニメ主人公のゴウくんはよ!!
  • アローラチャンピオン決まってから
  • それより、タケシ!!
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