ある日…サトシは教室に来る前に職員室に来ていた。職員室と校長室には転送装置が置かれており、これを使う事で遠くの地方に預けているポケモンもモンスターボールごと送ったり…送ってもらったり出来るのだ。
リンドウは職員室に置かれた転送装置を用いて、1つのモンスターボールをオーキド研究所から送ってもらい、それを手に取る。
「さてと、サトシ。レッド曰く…お前のリザードンは世界で2番目に強いリザードンに成ったぞ。
一番は俺のレウスだが、レウスは他のリザードンと比べると物理特化な戦い方を好む。オーソドックスな戦い方を行うリザードンとしては、間違いなく一番強くなったな。後は…お前がコイツのポテンシャルを限界まで導いて引き出すだけだ」
リンドウはサトシにそう言い、送ってもらったモンスターボールをサトシに手渡す。勿論、サトシもリンドウもこのモンスターボールに入っているポケモンは把握してるし…モニター越しで挨拶もしたのだ。
「良し!出てこい!リザードン!!」
サトシはモンスターボールからそのポケモンを繰り出した。
そのポケモンはリザードン。サトシの主力であり、過去…様々な戦いで活躍したゲッコウガと同じくエースだ。昔はリザフィックバレーに預けられていたが、その中で誰よりも強くなり…師をグリーンの番長リザードンに変えても修行を続けた。
その結果、最終的にはレッドと彼の手持ちに鍛えられ…遂に先日、レッドの指示が有ったとは言えグリーンの番長を倒して…強いリザードンに成ってサトシの元に帰ってきたのだ。
そこ、強くなりすぎなんて言ってはいけない。因みにグリーンは三日前、ジムリーダーの仕事が有るので朝一の飛行機で帰っていった。
だが…
「ぐぅおお!!」
リザードンは嬉しそうに、サトシの顔面に火炎放射を放った。何故か、サトシのリザードンは愛情表現でサトシの顔面に火炎放射をぶっぱする癖が有るのだ。
(事前に聞いてて、燃えちゃいけない書類しまってて良かった)
何はともあれ、サトシは大切なパートナーと無事に合流出来たのだった。
現在のサトシの手持ち。
アローラ手持ち。ピカチュウ、ゲッコウガ、リザードン、モクロー。アローラ控え(手持ちと自在に交換可能)現在は無し。
だが、サトシは知らない。彼は今後、様々な人(ポケモン含む)のお節介で、アローラ控えを含めた手持ちが大所帯と成るのだから。
数年後、打倒サトシの為にアローラリーグに挑戦したチャレンジャーは身を持ってサトシのアローラパーティーの恐ろしさを実感する事に成るだろう。
「それじゃ、教室に行くか。今頃はブルーが朝礼をやってるしな」
「ですね!」
リンドウとサトシはサトシのリザードンを連れて、職員室を出て教室に向かっていった。
一方、教室ではブルーが朝礼を行っていた。勿論、リンドウが事前に製作したカンペを読みながらであるが。
「えーと、これより朝礼を始めます」
カンペには朝礼の挨拶や連絡事項、言うべきこと等が記されており、教員未経験のブルーでも問題ない事が書かれている。
更に教卓の机にはリーフィアが座っており、ブルーの隣にはリンドウのウルガモスことモスラが浮かんでいる。良く、ボールから出て校内に出没するリンドウの手持ちが側に居るのだ。粗相を起こしても、フォローしてくれるだろう。
「それじゃ!アローラ!先ずは朝礼から始めるわよ!サトシは用事で職員室に居るから出席と。皆居るけど、返事してね?カキ!」
「はい!」
「スイレン!」
「はい!」
「マオ!」
「はい!」
「マーマネ!」
「はい!」
「リーリエ!」
「はい!」
「序にロトム!」
『はいロト!』
当たり前のように全員出席であり、ブルーは出席の所にチェックを付けていく。
「えーと…連絡としては、来月に授業参観が行われる予定?だそうだから、その時は親御さんが授業を見に来るから宜しくね」
来月には授業参観という大きなイベントが待っているのだ。勿論、多くの親御さんが授業を見に来るとは言え、このクラスは他のクラスと比べると人数が少ない。
「因みに授業参観では生徒全員でレポートを発表してもらうから、そのつもりでな」
その声が聞こえると遅れて教室にリンドウとサトシ、そしてサトシのリザードン、ピカチュウが現れた。
勿論、生徒達もサトシのリザードンが合流する為にリンドウとサトシが少し遅くなる事は事前に聞いていた為に、リザードンを見ても驚きはしない。
しかし、この男は別だった。
「それがサトシのリザードンか!」
炎タイプ大好きなカキである。自身もリザードンを持つトレーナーとして、サトシのリザードンに興味津々だ。
「ああ!俺のリザードンだ。ヒトカゲの頃にゲットしたんだ」
「そうか…立派なリザードンだ」
カキはサトシのリザードンを見る。良く発達した筋肉、だがそこまで肥大しておらず…質を上げて絞られている。
(凄いな…俺のリザードンの最盛期よりも強そうだ)
カキのリザードンは老体だ。元は亡くなった祖父のパートナーであり、カキが譲り受けたポケモンだ。リザードンの寿命は長く、まだ現役だが人間で言う最盛期は既に過ぎている。
しかし、リザードンを良く知るカキは有ることに気付いた。リンドウのレウスと随分と筋肉の付き方が違うかったのだ。
「先生。なんか、先生のリザードンとサトシのリザードン…筋肉の付き方が随分と違うような。
レウスは腕や胸部、背筋も凄かったですけど…サトシのリザードンはレウスと比べれば腕の筋肉は細いですよね?」
「良く気付いたな!そりゃそうだ。俺のリザードンは本来リザードンが高い特攻の才能が少し残念でな…昔から物理特化に鍛えたんだよ。勿論、特攻も使える程度には鍛えてある」
これは現実だ。だからゲームのように努力値(所謂、隠れステータス)は筋肉の付き方等で存在する。だが、努力値の合計ポイントとう概念はなく…許す限り鍛える事が出来るのだ。
だが…ゲームと違い…絞りすぎると耐久値が低くなったり、風邪を引きやすくなる。逆に筋肉を肥大させ過ぎると…自身の体重で長期戦が不利に成りかねないのだ。
(そこの…匙加減を見極めるのが大変なんだよな)
リンドウは様々なトレーナーや、ジム戦の戦いを通じてレウスのベストな肉体を導き…レウスを育て上げたのだ。
「それに…レウスはウエスト部分も引き締められてます…人間で言えば逆三角の筋肉です。あっ、それはサトシのリザードンもか」
「特攻は筋肉が影響しない。でも、物理攻撃は筋肉が影響するからな…さてと、話せば長くなるからカキ、この話はまた今度な。
俺から連絡事項だ。来週…転入生がこの教室にやって来る」
転入生が来週にやって来る。その事に生徒達は勿論、ロトムも驚いた。
「「「「えー!?転入生!?」」」」
「先生!それって誰ですか!?」
「少なくとも、サトシは絶対知らん。アローラ在住のゴーストタイプ使いの女の子だ」
転入生のお知らせ。だが、彼女がやって来るのは来週なので、未々時間は有るだろう。
「それじゃ…もう1つの連絡事項だ。明日、校外学習でライドポケモンに乗って海釣りを行うぞ。
明日はスイレンが色々と教えてくれるぞ?釣りや水ポケモンに関してはエキスパートだからな」
「はい!任せて下さい!」
「そんじゃ、今日の授業を行うぞ。今日はだな…」
こうして、今日も授業が始まるのだった。
その頃の赤、黒、Xヒロイン。
「わっ…私、今…凄い経験をしてる」
サトシと共にカロス地方を冒険した少女 セレナは現在、ホウエン地方を冒険してる。彼女は手持ちのポケモンは僅か3匹しか居ないが、彼女はジム巡りよりポケモンコンテストに熱意が有り、問題は無いだろう。
どうして凄い経験かと言うと…ここら辺にはポケモンセンターは無く、野宿確定なのでキャンプ確定であり、セレナは道中で出会った2人のポケモントレーナーと共にキャンプを合同でする事に成ったのだ。
その2人のポケモントレーナーの1人が超有名人であり、もう1人のトレーナーが連れてるパートナーがヤヴァかったのだ。
1人はポケモンマスターのレッド。もう1人はレシラムに選ばれ、2年前にイッシュリーグを制してチャンピオンのアデクを倒して殿堂入りしたが辞退した(チャンピオンを倒したが、チャンピオン就任を拒否した者。チャンピオンに成っても殿堂入りする)15歳の少年ブラック。
セレナの後ろや側には彼女のパートナーであるニンフィア、テールナー、ヤンチャムが居ており…彼女達も緊張している。
レッドはピカチュウもといバグチュウもといピカ様、そしてギエピー、何やらラティアスというポケモンを側に出している。
ブラックはレシラム、ダイケンキ、タブンネを出していた。
レッドは無言でセレナとブラック、そしてポケモン達の為にカレーライスを作っている。
「あの!レッドさんって…マサラタウン出身ですよね?サトシの事を知ってますか?」
「……彼は覚えてないと思うけど、遊んだ事は有る」
お玉でカレーを少し掬い、紙コップに入れて味見をするレッド。
「ハナコさんは伝えてないと思うけど…俺はサトシの親戚だから」
「「はいぃぃぃぃ!?」」
レッドの爆弾発言にセレナは勿論、メガフラダリ事件でサトシと共に活躍したブラックも驚く。
「モエルーワ!?」
これには伝説のレシラムもビックリだ。
「所で、君達は次の目的地が決まってるか?なんなら、久し振りにサトシに会いに行くか?」
赤、黒、Xヒロイン…次の目的地をアローラへと定める。
「サトシって今、何処に?」
「アローラだっピ」
「「ピッピが喋った!?」」
なお、チャンピオンはジムリーダーと比べて超暇なので…レッド様は長期滞在が出来る模様。
グリーン、チェレン「ジムリーダーは忙しいんです」
次回!サトシ、釣竿をスイレンから借りる。
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