カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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グレープアカデミーの腐敗が明らかに!!


グレープアカデミーの腐敗 破

グレープアカデミー。それは約、800年の長い歴史を持つ学舎であり、現代ではポケモンの事を学べる名門のポケモンスクールとして世界的に有名だ。転生者の皆様にとってはガウディが設計したサグラダ・ファミリア大聖堂そっくりな外見上……二度見しそうに成ってしまう。なお、第四の壁の先に存在するサグラダ・ファミリアは2026年に完成予定だが、この世界でのサグラダ・ファミリア=グレープアカデミーはポケモン達の活躍によってか意外と直ぐに完成した。その為なのか、グレープアカデミーは800年の長い歴史の中で何度か改修工事が行われており、現在のグレープアカデミーはモンスターボールをイメージした部分が存在する。

 

そんなグレープアカデミー。入学制限は存在せず、様々な年代の学生達が通っている。グレープアカデミーは夜間にも対応しており、昼は社会人として働いたりバイトして生活費を稼いで夜に授業を受ける人達も居るのだ。それに、パルデアではポケモンを保有できる年齢制限が全く無く、その為なのか可愛い幼女と髭の生えたおっさんが同じクラスメートと言う風景も見れるのである。

 

「此処が世界的に名門校!!グレープアカデミーか……前から気になってたんだな」

 

そんなグレープアカデミーの長い地獄のような階段。その階段を登りきると、サグラダ・ファミリアそっくりなグレープアカデミーの校舎が聳え立っている。そんな地獄のような階段の前に1人の男、1人の女、1人の天才少年、1匹のギャグポケモンと自立図鑑が聳えるグレープアカデミーを見上げていた。何を隠そう、リンドウとブルーにホワイト、そしてギエピーとロトムである。

 

「大きいわね。私達が物事を教えてる学校より大きいじゃない!!」

「メレメレ島ポケモンスクールも国立(公費で運営)されているが、流石はパルデア1の学舎だな。スケールが大違いだ、大きさも歴史もな」

 

リンドウ達が普段から物事を教えてるメレメレ島ポケモンスクールも国立であるが、その規模はグレープアカデミーと比べると雲泥の差であろう。別にメレメレ島ポケモンスクールがショボいのではなく、グレープアカデミーが凄すぎるのだ。

大きさ、敷地面積……その全てが規格外。広大なテーブルシティのど真ん中に聳える雄大な学舎は迫力満点だ。

 

「それじゃ、行くか」

 

リンドウがそう告げ、リンドウ達は地獄のような階段を登り始める。エンジュシティのお寺の参道に匹敵する程の果てしない階段はキツいが、普段から動いているリンドウやブルー、ホワイトには全くもって問題ではない。

 

だが、コイツは違った。

 

「ぜは……ぜは……階段が長いっピ」

 

メタボの階段を登るギャグポケモン、ギエピーである。このギャグ漫画からやって来ても違和感が全く無いギエピーは日々の不摂生からメタボの階段をロケットのように登っており、下腹をつまめる程の脂肪が有るのだ。体脂肪%はカビゴンやヨクバリスに匹敵……まあ、カビゴンやヨクバリスは種族の都合上健康には問題ないがギエピーの場合は健康に悪い……ダイエットをしなければ心筋梗塞や高脂血に糖尿病のリスクが有るのだ!!(リアルトレーナーの作者の心の叫び)

 

「ピッピってなんで痩せないの?」

「うぐ!!子供の悪意無き言葉は心に響くっピ!!」

 

ギエピー、階段を苦しそうな顔で登るためかホワイトに心配され、悪意無き言葉を告げられる。

 

「ダメよ、ホワイト。ギエピーはギエピーよ……コイツをピッピ扱いしたら世の中のピッピちゃん達に失礼よ!!ギエピーと呼びなさい!!敬意を込めてよ!!」

「そっか!!うん、ギエピー!!頑張れもうすぐだよ!!」

「いや、敬意処か侮蔑に近くなりそうだな……」

 

そしてブルーお姉さんの導きにより、ギエピーはホワイトくんからもギエピー呼びされる。仕方ないね、ギエピーだもん。

 

 

「ようやく登りきったな。ギエピーのお陰で遅くなったが」

「ごめんっピ……」

 

ギエピーはぜはぜはと息を切らしているが、なんとかリンドウ達は地獄のような階段を登りきり、グレープアカデミーの校舎に到着した。

 

だが、そんな時であった。

 

「やっやめるでござる!!それは拙者の大事な……大事な!!」

「あっ?気持ち悪い趣味しやがってよ。オタクはキモいんだよ!!学校をやめちまえ!!」

 

現役教師として聞き捨てならない言葉が聞こえ、その言葉の直後に殴る蹴る時に聞こえる打撃音が響いたのだ。

 

「リンドウ!?」

「ぜは……まってくれっピ!!」

 

その声と打撃音を聞いた瞬間、リンドウは考えるよりも先に身体が動いてしまった。そして走り出した、リンドウが動くのも無理はなかった。何故なら、身体が反応したのは訳がある。それはいじめを聞いてしまったからだ。

いじめ……教育に関わるなら避けて通れない道だ。これはニホンの学校や自治体は勿論のこと、世界中で問題となっている。いじめとは当該者生徒(大人含む)が何らかの関わりを持つ他者から、心理的または肉体的に或いはその両方の攻撃を受けた事による精神的苦痛を感じるものである。

 

いじめは絶対に有っては成らないことだ。それに被害者の声と打撃音が聞こえた位置からして、場所は近い。

 

「なにやってんだ……?」

 

リンドウは現場に着いた瞬間に、これまでホワイトには一切見せた事がない怒りを込めた目付きと成った。そこでは白髪のイケメンな生徒が複数人の生徒から暴行を受けており、複数人の生徒の代表格と思わしき生徒はアニメの漫画を持っており……そのアニメの漫画を地面に叩き付け……足で踏みつける。その後……

 

「ウデッポウ。水鉄砲だ」

「ポウ!!」

 

代表格はパートナーのポケモン、ウデッポウを出した。そのウデッポウは水鉄砲で漫画をぐちゃぐちゃに潰したのだ。

 

「ああ……拙者の大事な漫画が……」

 

いじめの被害者は余程、その漫画が大切だったのだろう。悲しそうな顔をした。だが、その被害者の顔に容赦ない拳が突き刺さる。

 

「ぐっふ!!」

 

その瞬間、リンドウのなにかが切れた。

 

「おい……何をやってる?何が楽しくてそんな事をしてる?その子の気持ちを考えた事はあるか?なんで人を殴って、大切な物を壊して、いじめて笑ってる?」

 

リンドウは彼等に近付き、そう告げた。だが、帰ってきた言葉は……

 

「なにいってんだよおっさん!!まじウケる!!」

 

「コイツの趣味が気持ち悪いから調教してるんだよ!!」

 

「おいおい、建前はよせよ?純粋に気持ち悪いからいたぶったるんだよ!!弱いやつ、気持ち悪いやつを一方的にいたぶるって気持ちいいからな!!」

 

と帰ってきた言葉はこんな物だった。

 

「おっさん。コイツを庇うのか?コイツはシュウメイって言うオタクでな、気持ち悪いんだよ。コイツを庇うなら」

 

代表格がそう言った。どうやらいじめられている少年はシュウメイと言うようだ。

 

「おっさんも仲間にいれてやるよ!!いじめられる側のな!!」

 

代表格が叫び、代表格に続くようにいじめっこ達はパートナーのポケモンを繰り出していく。

代表格のウデッポウ、そして仲間のハブネーク、ブービック、ワナイダー等々のポケモンが飛び出してリンドウに襲い掛かる。

 

「加減しろよ?ボス、レウス」

 

その瞬間……物凄い衝撃と共にいじめっこ達のポケモンが一瞬で戦闘不能になり、砂煙が晴れるとリンドウの前にはボスゴドラとリザードンがいじめっこ達を睨んでいたのだ。

 

「ひっ!?俺はジムバッジを3つゲットした天才なんだぞ!!才能の塊なんだぞ!!」

「うせろ……このままじゃ俺が体罰を加えそうだ。ロトム、記録したな?」

 

リンドウがそう言うと、リンドウの背後からひょっこりとロトムが現れる。

 

「勿論ロト!!遠くからズームして録画してたロト」

「拡散しろ、博士達と教育委員会にな!!」

 

ロトムは遠くからズーム機能を用いて、いじめの現場を撮影していたのだ。このいじめが教育委員会とパルデアに集っている博士達に広まれば、学校は嫌でも事実を認めなければならず保護者達も間違いなく動き出す。

 

「いじめってまだ居たのね?なに、私も久し振りに怒りそう」

『抉られたいか?ガキども』

 

そしてそこにブルー、ホワイト、ギエピーが合流する。なお、いじめを無視できなかったキュレムが自分の意思でボールから飛び出しており、ブラックキュレムに成ってはいじめっこに殺意を込めた視線を送る。

 

「「「ヒィィイ!!先生に言い付けてやる!!先生は俺達の味方だからな!!」」」

 

そしていじめっこ達は逃げ出そうとした。どうやらこのグレープアカデミーの先生達はいじめっこの言葉を聞く限り、いじめっこの味方でありいじめを黙認していたようだ。

 

「残念だけど……それは無理よ」

 

その瞬間、空間が軋む。すると、これまでに見せた事がない怒りを纏ったサオリ先生が現れたのだ。サオリ先生は眼鏡をかけたイーブイのもふもふリュックを背負った少女、体格が良い筋肉質な美少女を連れて現れた。なお、サオリ先生の両手にはサオリ先生に粛清されたのだろう……2人の男が握られていた。

 

「サオリ先生!?」

「リンドウ君。正当防衛よ、向こうが手を出してきたら手を出したわ。事実、私は攻撃を1度しか出してないし、殺してないわ」

 

なお、サオリ先生が本気(本人の)を出せばグレープアカデミーは倒壊したかもしれない。

 

「この学校は腐ってるわ。いじめは黙認、教師もいじめに参加する者が多々おり、資金の横領も沢山。教頭は事実を隠蔽しようとしており……私の存在に気付いて逃げたわ」

 

サオリ先生は悪徳教師を雑巾のように投げ捨て、教えてくれた。

グレープアカデミーは世界的に名門校であるが、長い歴史と共に腐敗してしまったのだ。いじめは黙認され、教師の一部もいじめに参加するほど、更に教育委員会や理事長に問題が明るみに成らないように教頭が事実を隠蔽してた有り様なのだ。

 

「マトモな教師は?」

「1人だけね。校長もいじめを何とかしようとしてたけど、8割の教師と教頭に敵対されて身動きが出来なかったみたいよ」

 

更にサオリ先生は教えてくれた。マトモな教師は1人だけであり、その教師以外の教員はいじめを黙認していたのだ。そのマトモな教頭の他にも校長もいじめを何とかしたかったが大勢の教師に敵対されて動くことが出来なかったのだ。

 

「嘔吐が出るな……天下のグレープアカデミーも落ちぶれたな」

 

リンドウ……激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームとなる。

 

だが、いじめの問題は大切な事もある。それは被害者と加害者のアフターケアだ。被害者には心の傷を取り除き、加害者には気付きを与えて導く為にだ。

 

「大丈夫か?少年……直ぐに助けてやれなくてすまないな。立てるか?」

「助けてくれてありがとうで御座る。拙者は大丈夫……」

 

リンドウは少年……シュウメイに手を差し出す。シュウメイはリンドウの手をとって何とか起き上がる。

 

「拙者はシュウメイ。スター団に所属している者でござる!!」

「スター団?」

「スター団とはいじめられっこで結成したレジスタンスで御座るよ!!」

 

因みにいじめられっこはいじめられっこ達で団結を組み、スター団というレジスタンスを結成していじめに立ち向かっていたのだ。

 

なお、リンドウはこの時は知らなかった。スター団とホワイト、そしてコライドンの絆がパルデアの大穴に巣くうラスボスを打ち倒す一撃に成ることを。




次回はスター団とマトモな教師が出てくるよ。なお、教頭は命辛々……サオリ先生から逃げれました(笑)

サオリ先生「逃がさないわよ?」

そしてクラベルが一足先に新たな校長に!?

劇場版→アローラリーグだけど、アローラリーグ終わったらどうする?期限は決勝のサトシVSホワイトまで

  • 新アニメの時系列次第
  • 青年白が行く、ゴールデンアルセウス
  • 新無印(夏休み)
  • 新アニメまで7年後を進めてくれ
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