カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

157 / 242
コライドンのお兄ちゃん再び!!


ゲルマン忍者……再び

テーブルシティの城門を抜けてスター団とペパー&ウォロ、そしてホワイト&ブルーお姉さん序でにギエピーは各々の目的地に向かうために城門を飛び出し、ホワイト達は南二番エリアにやって来た。パルデア地方は他の地方と比べても道路という区切りはされておらず、エリアという名称で区切られており、エリア毎に自然豊かな景色や景観……更には古代の遺跡だと思われる代物が残されている。

 

「うわ……凄いな。へっへへ、この景色をお姉ちゃんやお母さんにおーくろ!!」

 

そんな自然溢れるパルデアの大地の冒険は始まったばかりであり、基本的に全寮制(テーブルシティ在住の生徒は実家から)のグレープアカデミーに通う生徒達は自由に冒険出来ると聞いてか……嬉しそうに各々の宝物を見付けるために目的地に向かう。

スター団の子供達(1人、明らかにおじさんが居るが)は自分達の宝物や大切な経験をする為にも旅立ち。ペパーはウォロの付き添いが有るとは言え、秘伝スパイスを探すために冒険に繰り出し、ボタンも父親が側に居るが……引きこもりを脱して外への冒険を楽しんでいる。

 

「良い景色ね。カントーやジョウトは指定された所以外は開発が進んでるし、クチバも私達が子供の頃とはうって変わってしまったもんね」

 

自然が残っている事は良いことだ。人にも、そこで暮らすポケモン達にとっても。そんな昔から残る景色を楽しみながら、ブルーはどんどん変わっていく祖国を思い浮かべ、ホワイトは母と姉に景色の写真を送るためにスマホロトムで撮影を行う。

 

「ふっふふ、次の町には美味しいケーキ屋さんがあるっピ!!博士から貰ったお金でたらふく食べるっピよ!!」

 

ギエピーは笑みを浮かべながら公共ライドポケモンであるモトトカゲの上で涎が垂れそうに成っている。まあ、ギエピーの気持ちも分からなくは無いだろう。

ホワイト達が一先ず向かっているのはセルクルタウン。虫タイプのジムがある町であり、ここのジムリーダーは凄腕のパティシエでも有るのだ。お陰様か、セルクルタウンのケーキ屋さんは大評判であり、美味しいケーキが食べれるのだ。

 

「ギエピー。先に行くわよ」

 

だが、ギエピーが涎を垂らしている間にブルーは景色を堪能し終え……ホワイトは写真を撮り終えた。その為か、ゆっくりめにコライドンは走りだし、ミライドンはホイールを回転させて動き出した。

 

「おさき」

「まってくれっピ!!」

 

遅れるわけにはいかない。ギエピーはモトトカゲを走らせて、コライドンとミライドンを追い掛けた。

 

 

 

「一先ず休憩としましょう」

 

南二番エリアにはガソリンスタンドのような感じのポケモンセンターが存在しており、休憩したりパートナーを回復させたりする事が出来るのだ。

パルデア地方のポケセンは基本的にガソリンスタンドのような姿をしており、宿泊施設は備え付けられていない。出来るのはポケモンの回復、フレンドリーショップでの物品の購入や不要品の売却、そして他の地方では見れない技レコードの製作マシンだけである。他に有ることを強いて上げれば……敷地内に置かれたテラス席で休憩することが出来る位だ。

 

「僕、まだ大丈夫だよ?」

「僕も行けるっピ」

 

しかし、旅は始まったばかり。ホワイトもギエピーも元気たんまりであり、道中で野生のポケモンとの戦闘やトレーナーとのバトルも無かった。ではどうして休憩が必要なのか?

 

「私やミライドン、ホワイトやコライドンは元気だけど。ギエピーが乗っているモトトカゲちゃんよ!」

 

ブルーはそう告げ、ギエピーが乗っているモトトカゲを指差す。モトトカゲは走る速度ならミライドンやコライドンに匹敵し、更に戦闘の速さならミライドンとコライドンを上回る。だが、ギエピーはメタボだ、メタボの階段を登るフェアリーだ。

その重さは従来のピッピを上回り滅茶苦茶重い。本当にピッピなのかと疑う程に重く……モトトカゲの普段はかなり大きいのだ。その証拠にギエピーが乗っているモトトカゲは少し疲れており、汗をかいているし……表情も疲れが出ている。

 

「あっ本当だ。ギエピー降りなよ」

「早く降りなさい、メタボ」

「そんな事を言われてもっピ!!」

 

ギエピーはモトトカゲの負担を減らすためにもモトトカゲから降りて、一先ずホワイト達はポケモンセンターのテラス席で休憩を取ることにする。

 

「ギエピー。痩せろ……私が令呪で命ずる!!自害せよ、ギエピー!!」

「そんな事を言われても急に出来ないっピ!!」

 

ギエピーが痩せれば、モトトカゲはいつも通りに移動できる。そうなれば直ぐに町から町へと移動できるだろう。しかし、ギエピーが痩せなかったらモトトカゲの負担は減らず……パルデアの旅路の終盤では蓄積疲労で動けなくなってしまうかもしれない。

 

「じゃあ、お前はケーキ無し!!私とホワイトで美味しく頂くわ!!」

「うん!!それが良いかも!!」

「ギエピィィイ!!堪忍だっピ!!」

 

もし、ギエピーに痩せる意志が無ければセルクルタウンのケーキはギエピーだけお預けである。

 

「あっ!!そうだ!!」

 

ホワイトが何かを思い付く。

 

「ソリにしたらどう?公共ライドポケモンのビーダルもある程度は出来るし、パワー凄いんだよね!!」

 

そう、車輪つきのソリを即席で作り……そのソリの上にギエピーが乗る。そのソリをモトトカゲとビーダルで牽引するのだ。そうすればモトトカゲの普段はかなり軽減する。

 

「それよ!!いや、このメタボにソリは勿体ないわ!!走らせる!!」

「へ?あの……ブルーさん?僕はどうなるっピ?」

 

ブルーはニヤリと笑みを浮かべ、穴抜けの紐を取り出す。今ではすっかりと見なくなってしまったそのアイテムを用いて、ギエピーのお腹とモトトカゲの鞍と万能ビーダルさんの鞍とくくりつける。これでモトトカゲの普段はへり、嫌でもギエピーは走って体脂肪を燃焼出来るのだ。

 

「これでよし。良かったわね、痩せるわよ」

「ギエピィィイ!!嫌だっピ!!」

 

因みにモトトカゲはスタミナの事を気にしなかったら最大200キロ程の速度で走ることが出来る。これは競技用のバイクが出せる速度であるが、もしモトトカゲがその速度で走ればギエピーは時速200キロで引き摺られる事に成るのだ。そうなれば、死ぬ気で走らなければ引き摺られて大変な事に成るだろう。

 

そんな時だった。突如……コライドンが何かの気配を感じる。

 

「アギャッス?(兄さん?)ギャッス(兄さんだな)グルルギャッギャス!!(兄さん!!俺だよ、出てこいよ!!)」

 

コライドンが感じた気配は懐かしい兄……古代キルリアの気配だったのだ。コライドンはその気配は感じた所に顔を向ける。

 

「兄さん?えっ?此処は平成だっピ。ジュラ紀じゃ無いっピ」

「お兄さん見つかったの?」

 

ギエピーはポケモンなので、コライドンの言葉を理解できる。そしてホワイトはコライドンの事情……行方不明の兄の行方を探している事も知っている。故に、2人はコライドンが顔を向けた方を見る。

 

「いや、まさかな……」

 

ブルーは思い出す。あのゲルマン忍者な未来エルレイドと共闘した時だった。未来エルレイドは「四代目シンオウチャンピオンに伝えてくれ。弟を頼む」とブルーに伝えていた。

その時、シロナさんは無敗のチャンピオンであり四代目シンオウチャンピオンが誰なのか分からなかった。しかし、ホワイトはシロナさんを倒して殿堂入りを成し遂げた。その為か、四代目チャンピオンはホワイトなのだろう。その上、コライドンは古代キルリアの兄を持ち、ゲルマン忍者はジュラ紀産まれだと言っていた。という事はコライドンの兄はゲルマン忍者な未来エルレイドなのだろう。

古代キルリアから未来エルレイドに成ったのは……リージョンフォームの進化と同じだ。ガラガラもカントーとアローラで違うし、そう言う事であろう。

 

「…………」

「…………」

「…………」

 

まさかと思い、ブルーは彼等の視線の先を見る。そこではドイツ国旗の覆面マスクを被った未来エルレイド。未来エルレイドと共に行動するミライドン、古代ムウマ、古代ウルガモス、そしてミライドンと古代ムウマに古代ウルガモスを治療するポケセンの医療スタッフが居たのだ。

 

「なんか、変な覆面居るよ!!」

「ドイツ国旗って主張が激しいっピ!!」

『私は怪しい物ではない。私はネオドイツのポケモンファイターでゲルマン忍者のエルレイドだ。宜しく頼む』

 

と自己紹介をする未来エルレイド。その為か、余計に怪しい。

 

「アギャッス!!(誰だお前は)ギャウギャウ(そのマスクを脱いでみろ)!!」

 

兄と同じ気配を感じた為か、コライドンは未来エルレイドに覆面を脱ぐように要求する。しかし、未来エルレイドからの返答は……

 

『それは出来ん!!』

「アギャッス!!(何故だ)」

『この覆面はわけあって、着けているのだ!!決して、趣味ではない!!』

「アギャッス!?(その訳は)」

『話す訳にはいかん!!いかんのだぁぁあ!!(というか、弟よ……お前とホワイト少年をパルデアの事件に巻き込みたくないのだ!!だから言えん!!)』

 

覆面を脱ぐ事を拒否であった。

 

「まあ、その変にしなさい。あなたにどんな事情があるのか分からないけど。彼は別に悪いポケモンじゃないわ」

 

と別のミライドンと古代ムウマ、古代ウルガモスの治療を行っていた医療スタッフの女性が告げた。彼女はジョーイ一族では無いようだが、ポケセンで働く医療スタッフのようである。

 

「貴女は?」

「私はミモザ。養護教論の試験に落ちちゃった残念なスタッフ」

 

ミライドン達の治療を行っていたのはミモザ。ジョーイ一族ではないが、ポケセンでの回復スタッフとして働く人物である。

 

『ミモザ君、この子達を頼んだ。そしてホワイト少年、コライドン。絶対にパルデアの大穴には近付くな』

 

そして、未来エルレイドは大地を蹴って忍者のような身のこなしでその場から消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そこの者。何をしている?』

「別にただ、私は()()()()()の提案に乗っただけですよ」

 

未来エルレイドは()()()()()()()()()()()()ヘアースタイルをしている()()()()()()()()()()()()()()()人物と向かい合っていた。

 

「かのアルセウスは言いました。白い少年の存在を消すのに力を貸せば……世界を目の前で作ってくれるとね。

私もプレートを未来に持っていかれ、少し腹がたっているんですよ。どうして()()()()()()()()()()は異世界人の救援に白い少年を送り込んだ?お陰で、私とアルセウス……どちらの目的も潰れました」

 

この男はウォロなのだろうか?声も同じだ。だが、ペパーと共に行動するウォロではない。ウォロは現在、ペパーと共に旅を楽しんでポケセンでコーヒーを優雅に飲んでいる。

 

『だから……なんだ?』

「簡単ですよ。私とアルセウスは考えた。()()()()()()()()()()と違い、アルセウスはレジェンドプレートが健在だ。私は時を超えれば良いだけだが、アルセウスは世界の壁を超える必要がある。世界の壁を超えればこの世界のアルセウスにばれる。

だから遠い未来でアルセウスは世界の壁を超え、タイムマシンを掌握してこの時代に来た。この時代なら白い少年はまだ弱い!!確実に倒せるとね!!」

『狙いはホワイト少年か…それに未来の暴走の犯人は貴様等か…させんぞ!!』

 

未来エルレイドは両手のブレードを起動させる。

 

「ギラティナ……打破せよ!!」

 

次の瞬間、黒い影が出現し……未来エルレイドに襲い掛かった。

 

『バカな……ギラティナだと!?ギラティナはアローラチャンピオンの』

「知らないのですか?このギラティナは()()()()()()()()()()()が新たに産み出したのですよ!!」

 

1時間後……騒ぎを聞き付けたリーグ職員が駆け付けると、現場は無数の斬撃の跡と抉れた大地があり、その場には誰も居なかった。




黒幕……発覚!!ところでなんでランセ地方(この世界での四国)はなんでアルセウスの形をしていると思う?劇場版を最後まで見たら分かるよ(愉悦)

劇場版→アローラリーグだけど、アローラリーグ終わったらどうする?期限は決勝のサトシVSホワイトまで

  • 新アニメの時系列次第
  • 青年白が行く、ゴールデンアルセウス
  • 新無印(夏休み)
  • 新アニメまで7年後を進めてくれ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。