エリアゼロ。パルデア地方の中心に大きく穴の空いた空間は幻想的な景色が広がっていた。
ジュラ紀より遺された古代の自然は勿論のこと。古代の時から姿を変えずに生き延びている古代のパラドックスポケモン達は勿論のこと、他にも地上では珍しいポケモン達が生息していたのだ。特に、パルデアの地上では蛮族デカヌチャンに羽を狩られる運命にあるアーマーガアの皆さんが自由に空を飛べる数少ない世界となっており……アーマーガアの皆さんはデカヌチャンに怯えなくて良いエリアゼロの空間を自由に飛んでいたのだ。
エリアゼロの上層部はデカヌチャンに狩られる心配の無い、アーマーガア達のパラダイスであり同時に古代ポケモン達のオアシスと化していたのだ。事実、生きた化石として現存している古代ウルガモスや古代プリン達が自由に伸び伸びと生きていたのだ。
「しかし、此処はへんな所ね。地面の一部が結晶化してたり、木にも結晶が着いてるわね」
エリアゼロ上層部を探索しながらリンドウ達が落ちていった最下層目指して、ホワイト、ブルー、ペパー、オーリム博士、そしてサオリ先生は進む。だが、道中は地上の景色とは違い、一部の木々が結晶化してたり、幻想的な光景が広がり何処か気味が悪い。更には道中で出会ったポケモン達は何かに怯えているようであり……エリアゼロ突入時にミライドン50体が全速力で逃亡した事実が有ることから間違いなく何かが起きたのは間違いない。
「野生のミライドンが何十匹も大急ぎで逃げ出した。此処は我々の常識が通用しないのは間違いない、細心の注意で行かなければな…」
オーリム博士が告げる。
エリアゼロは何処も全てが元から危険地帯なのは変わりがない。だが、ミライドンが何十匹も大急ぎで逃げ出したと成れば、エリアゼロは間違いなく大きな異変が起きているのは間違いない。特にフトゥー博士のミライドン…狂暴な個体として有名だった彼が命辛々最下層から逃げ出した程だ。地下では一体、何が起きているのだろうか?
「キラフロォォー!!」
そんな時だった。一行の前に花弁と結晶思わせる謎のポケモンが現れた。しかし、ホワイトは勿論のことブルーさえもそのポケモンを見たことはなかった。
「なに?このポケモン」
「図鑑で見てもデータがないや」
ホワイトがポケモン図鑑でスキャンしてみるが、残念ながら結果はerror。見たことがない未知のポケモンであった。しかし、パルデア在住のオーリム博士とペパーは違った。何故なら、パルデア在住でパルデアのチャンピオンリーグをテレビ中継でも見たことがある人なら、この未知のポケモンがなんなのか分かるのだ。
「これ、トップチャンピオンのポケモンちゃんじゃんかよ!?」
「キラフロル……まさか、エリアゼロのポケモンだったとはね」
そのポケモンはキラフロル。パルデアリーグのトップチャンピオン オモダカの切り札であり、絶対的なエースとして君臨するポケモンだ。キラフロルを現在、手持ちに加えているトレーナーは全世界を見回してもオモダカ1人であり、研究データも圧倒的に不足している。オモダカが何処で捕まえたのか、一切詳細は不明だったのだ。
そんなキラフロルがエリアゼロに生息していた。これでキラフロルの生息地がエリアゼロだと判明したが、分かるまでは本気でキラフロルはポケモン研究者の間で……探せばトレーナーが見付かるラティアスやラティオスそしてヒードラン等の珍しいポケモンと違って、本気で幻のポケモンだと思われた程なのだから。
「キラフローー!!」
キラフロルは襲い掛かってきた!!道中の護衛を担当する師匠ウルガモスとキュレムが飛び出した!!
「キラフロォォー!?」
だが、空から何かが降ってきて、一撃でキラフロルを粉砕してしまい…師匠ウルガモスとキュレムの出番は無かった。何故なら、空からは……
『突如現れたミライドンの群れの対処のお陰か、遅くなってしまった……急がなくてはな』
少しボロボロと成ってきたドイツ国家のマスクこと、ゲルマンマスクを被ってゲルマン忍者と成った未来エルレイドが降ってきたのだ。未来エルレイドは着地と同時に、サイコカッターの一撃でキラフロルを粉砕してしまい…キラフロルは見事に倒されてしまったのだ。
「あっ!忍者だ!!」
『久し振りだな少年。悪いことは言わん、君は速やかに此処から戻ることを勧める。ではな!!』
未来エルレイドはそう告げて、煙玉を用いてその場から消えた。多分だが、一足御先に最下層に向かったのだろう。
「でも、僕行っちゃうよ!!」
だが、此処まで来たら引き返す訳にはいかない。ホワイト達は地道にコツコツと40分ほどかけて、最下層に進む。道中で機械仕掛けで動く殺人ロボットのスクラップが大量に転がっていたが、多分…未来エルレイドがぶっ壊して進んだのだろう。
「よぉ…やっと来たか。悪いが……俺は戦力に数えない方が良いぞ。ミライドン(実質借り物)と出してるグラードン以外、封じられた」
「何があったのよ!?リンドウ、グロッキーじゃない!!」
そして最下層ではフトゥー博士のミライドンに跨がり、体力を使い果たしてグロッキーと成り果てたリンドウ、少し疲れを感じるグラードン、少し衣類が汚れたウォロ、そしてギエピーと合流した。
「此処がフトゥーの研究施設よ。タイムマシンもこの中にある筈だわ」
全員揃った所で、移動してタイムマシンがある筈のフトゥー博士の研究施設の前にやって来たご一行。だが、その入口は鋭利な刃物で切り裂かれたように開かれており、恐らくは未来エルレイドが強行突破したのだろう。入口から奥を覗いてみると、未来ハリテヤマや未来サザンドラ等のパラドックスポケモンと殺人ロボットが戦闘不能で放置されている。
「必ず戦闘で使うポケモンは出していた方が良いぞ。相手はボールを封じる手段があるからな」
「へー、もしかしてリンドウ貴方……」
「主力を封じられた。グラードンでTウォロ…悪い方のウォロを倒した後、気絶してな。目が覚めたら出していたグラードン以外のパートナー全員が封じられた」
だが、リンドウは場に出していたグラードンと借り物であるミライドン以外は使うことができない。フトゥー博士が構築し、邪神アルセウス一派が使ったボール封じのシステムのお陰で主力は勿論のことサブメンバーであるバンギラスとウルガモスも封じ込められたのだ。
「へー、だったら私もだそ………てっ!?なによこれ!?」
だが、時既に遅し。ブルーはボールが封じ込められており、パートナーを出すことが出来ない。使えるのはライドポケモンとして出していたミライドンだけだろう。
「私もね…くそ」
「俺もだ。マジかよ…」
同じくペパー、オーリム博士もそのようだ。
「私は拳でなんとかするわ」
なお、サオリ先生は本人がパートナーより強いので問題なし。まあ、サオリ先生は最悪の場合は本人がなんとかするだろう。
「僕はなんともないよ?」
しかし、ホワイトは問題なくパートナーを使うことができる。これは恐らくだが、邪神がホワイトを自身の力で殺したいという我が儘が関係しているのかも知れない。
つまり、この場での戦力はリンドウのグラードンとミライドン、ブルーのミライドン、ホワイトとそのパートナー達と師匠ウルガモスそして旧式モンスターボールの為にパートナーを封じられなかったウォロそしてギャグポケモンのギエピーだけである。
「フフフ、これならホウエンチャンピオンも非力な物だな」
すると、施設の奥から1人の人物が現れた。その人物はウルベ・イシカワこと隠蔽教頭である!!教頭はエリアゼロに逃げ延びており、あろうことか持ち前のネット知識でフトゥー博士の防衛システムを改良して邪神アルセウス一派と協力関係を結んでいたのだ!!
「だが、私は神に用済みとされてね…私の手持ちも封じられたのだ」
「いや、知らんがな」
だが、教頭も手持ちが封じられたようだ。しかし、教頭は
「私は捕まりたくないのでね……此処で君達を倒させてもらおう。何故なら…この日の為に鍛え続けたこの身体!!がある!!」
服を脱ぎ捨てた。そこにはどうやって着痩せしてたんですか?と言いたげなmuscleボディーが有ったのだ!!そう、教頭はハッカーやポケモントレーナー以前にファイターだったのだ!!
「ほう、だったら私が相手ね。リンドウ君、ブルーさん。先に行ってて。彼を倒したら、直ぐに合流するわ」
そして勃発する人類最強VS極悪教頭のリアルファイトが始まった!!
「まあ、サオリ先生は大丈夫か…行くぞ」
サオリ先生なら問題はない。リンドウ達は研究施設の中に突撃する。その最中、フトゥー博士のミライドンのボールであるマスターボールを確認して、リンドウは大事な所入れにしまった。
最深部……そこは巨大なタイムマシーンが存在する空間であった。そこではアルセウス……いや
「遅かったですね。白き少年。まさか、貴方から来るとは好都合です」
邪神アルセウスが居たのだ。邪神アルセウスは戦闘不能に成った未来エルレイドを足蹴にしており、戦闘不能と成った未来エルレイドをまるでゴミを蹴るように蹴り、未来エルレイドをリンドウ達の前に転がす。
「アギャッス!?(兄さん!?)」
未来エルレイドは素顔が丸分かりと成っており、その素顔を見たコライドンは自身の兄だと理解する。
「喜んで殺してあげましょう……先ずわ」
邪神が権能を使う。すると、ホワイトの手持ちの中でもキュレムとコライドン以外が卵に戻ってしまったのだ。
「えっ?何が起きたの?」
「神の力を使えばこの程度、朝飯前です」
ニッコリと邪神は笑みを浮かべ、異空間から何かを取り出してホワイトの前に転がす。それは人の生首と50センチ程の炭の塊、ライトストーンとダークストーンだ。
「なによ……これ?」
「ええ、白き少年の実の家族の成れの果てですよ?この生首は伯父、炭の塊は母親、ライトストーンとダークストーンは母親と伯父のパートナーだったレシラムとゼクロムですね」
ブルーの言葉に対して邪神アルセウスは平然と答える。
「安心しなさい。君も両親の所に行かしてあげましょう。神は寛大ですから」
邪神アルセウスは手持ちが封じられたリンドウ達もろとも消すために、破壊光線を放とうとする。
『お願い…お父さん。世界が違うけど…私達の子供を助けて』
『親父!!親父が本当の力を取り戻せばこんな神ごとき、倒せるだろ!!ゼクロムとレシラムを吸収しろ!!じゃなきゃ、今度こそ守りたい物守れないぞ!!』
そんな時だった、ホワイトとキュレムの前に幽霊としてか、双子の英雄が現れる。だが、ホワイトとキュレムはそれが見えていない。しかし、1度死を経験した者は見れるのだろう……
(ホワイトのお母さん、トウコそっくりだなおい!!)
転生者のリンドウには見えていた。
『キュレム、私を吸収しろ』
『同じくだ。今こそ、オリジンに戻れ』
霊体としてのゼクロムとレシラムまで現れる。
『確認したい。どうして並行世界とは言え、俺の子供を殺した?』
静かに怒りを燃やし、キュレムが邪神に問う。
「神の戯れを邪魔したからですよ」
『そうか…お前は殺す』
キュレムがノーマル状態に戻る。すると、ホワイトは遺伝子の楔をキュレムに投げた。
「キュレム!!」
キュレムは遺伝子の楔を飲み込む。次の瞬間…キュレムの羽から紫色の触手が出現し、キュレムはライトストーンとダークストーンを取り込んだ。
「なっ!?だが、それがどうした!!」
ライトストーンとダークストーンの吸収。それはつまり、真のキュレムの復活を意味している。アルセウスはチャージがまだ終ってないが、破壊光線をキュレムに解き放つ。だが、その瞬間…雷撃と炎の合わさった柱が出現して破壊光線を防ぐ。破壊光線をかきけして、柱が消えると……
『お前に此の世で最も恐ろしい生き物を教えてやる。それは子を守る親だ』
ゼクロムとレシラムを吸収して、本来のトゥルーキュレムへと戻ったキュレム・オリジンが現れたのだ。
完全体キュレム・オリジンVSレジェンドプレート健在邪神アルセウスファイ!!
オーガポンが可愛いんじゃ!!
次回…邪神、レジェンドプレート破壊されるってよ
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