メガコライドン。それは本来なら有り得ざる存在である。
コライドンの生きた時代はメガ進化という存在が誕生する遥か古来、ジュラ紀の時代だ。基本的にメガ進化は全てのポケモンに例外無く存在すると言われているが、石を介して行うメガ進化は例外だ。何故ならメガ進化に必要な石は限りが存在しており、そのどれもが現在の野生化で現存しているポケモン達であり……プテラに関しては不完全な蘇生で現代に適合したリージョンフォームと言えるだろう。
「バカな……お前はそうやって誕生したのか!!メガコライドン!!」
邪神アルセウスは過去を思い出し、悔しそうな声をだす。明治時代、ショウの苦しむ様を見たくてショウの保護者?であるホワイトを始末するためにディアルガを派遣した。しかもキュレムが別行動中の時を狙ってだ。だが、あろうことかホワイトはコライドンを繰り出し…………メガ進化させてディアルガを瞬く間にフルボッコ!!その際に「ホワイト!!コライドン!!やりすぎ!!ディアルガ様泣いてるから!!もう暴走止まってるから!!」とセキが言っていたのは内緒だ。
「コライドン!!爆裂パンチ!!」
「アギャッッシャ!!」
機械仕掛けの翼を展開し、ブースト+脚力で一気に加速したメガコライドンの爆裂パンチが邪神の腹部に直撃する。メガコライドンは特性による強化を含めて素の攻撃力が万能特化過ぎるアルセウス一族を上回る。
メガコライドンのメガ進化によりパワーアップした強力な一撃が、邪神アルセウスに絶大なダメージを与えたのだ。
「ねえ、悪い神様。1つ教えてあげる。確かに神様と同じ存在な悪い神様は最強で万能かも知れない。でも、そんな万能でも極めた1つには太刀打ち出来ないよ。
強いポケモン、弱いポケモン、それは関係ないんだ。たった10年しか生きてないけど、それだけは分かるよ」
孤児院で過ごした寂しい10年。キュレムやイーブイと出会ってトレーナーに成ったあの日。旅先で姉となったヒカリと出会ったこと、サトシとピカチュウ、そしてリンドウや手持ちに入れたパートナーとの日々が1人の少年を立派なトレーナーとして強くしたのだ。
「バトルが苦手な子も、バトルは好きだけどコンテストはいまいちな子でもそれは変わらないんだ!!」
「この…………ガキがぁあ!!どれだけ神である私を愚弄すれば気が済むのだ!!明治時代と良い、今と良い……この異世界出身の孤児がぁあ!!」
邪神は裁きの礫を解き放つ。アルセウス一族が解き放つ、必殺の一撃であるが。
「コライドン!!ギアチェンジ!!」
ホワイトの指示に従い、メガコライドンはギアチェンジを発動し、素早さと攻撃を上昇させてその場から文字通り圧倒的な加速で消える。
次の瞬間、メガコライドンは再び邪神の眼前に現れる。そして再び解き放たれた爆裂パンチは邪神に絶大なダメージを与え、邪神は端まで吹き飛び……悶絶したように足がガクガクと震える
「くっ!!自己再生だ!!」
不死性が無くなったとは言え、技が使えない訳ではない。邪神は自己再生を行い、ダメージを回復させる。だが、邪神はホワイトへの憎しみですっかり忘れていた。コライドンが誇る専用技は効果抜群の時に与えるダメージが上昇するとんでも格闘技だった事を。
「コライドン!!アクセルブレイク!!」
ホワイトの指示に従い、メガコライドンの機械翼と頭部の羽が全開に広がる。メガコライドンは飛び上がり、胸部のエネルギホイールが電気を放ちながら高速で回転し、エネルギーが高まる。
そしてメガコライドンは身体を高速で回転しながら、神速で邪神アルセウスを轢いた。
「ぐぁぁあ!!」
邪神アルセウスに絶大なダメージが入る!!だが、終わりではない。アクセルブレイクを終えて、ホワイトの前に戻ったメガコライドンはホワイトの一言奥の手を発動させる。
「コライドン!!レッツ……フィニッシュターイム!!気合いだめ!!」
気合いだめ。それは気合いを貯めて、はりきらせて攻撃が急所に当たりやすくなる技だ。だが、コライドンを含めて流派東方不敗の担い手や一部のポケモンがそれを使うと……
「「なんか、知らないけど……金色になったぁぁあ!!」」
金色に輝く!!
ブルーとペパーのツッコミが響き、リンドウは「あっ、これ中の人は間違いなくドモンだな。ドモン・アギャッシュだな」と心の中でぼやいた。
「よし…………超!!究極!!石破天驚拳!!」
ホワイトが叫び、メガコライドンの全身を覆っていた黄金の輝きが掌に集まり……圧倒的エネルギ-密度を誇る石破天驚拳が構築され、メガコライドンはそれを解き放った。
「アギャッッシャ!!」
解き放たれた石破天驚拳は邪神を一撃で粉砕し、テラスタルを解除させて邪神は倒れた。もう自己再生でも追い付けない程のダメージを受けた邪神は成すすべき事は出来ず、勝負は終ったかと思った。だが……
「まだだ!!」
邪神は気合いだけで立ち上がる。
「ならば……私の命と引換に大爆発を使ってこの銀河もろとも消し飛ばしてやる!!」
邪神は自分の命と引換に全てを滅ぼそうとする。しかし……
「此処はお前の世界ではない。私達の世界なのだ!!神を名乗るなら、人の旅路に介入するではない!!」
空間に裂け目が入り、神様としてのアルセウスことミワセウスが降臨した。それもアローラに飛ばされた筈のキュレム・オリジンを連れてである!!
「この世界のアルセウス!!」
『言った筈だ……俺はお前を殺すとな』
キュレムが絶対零度を発動させ、邪神の自爆を防ぐ。それと同時に…………
「皆、あの邪神から離れて。タイムマシンの起動が終ったわ」
オーリム博士が指示を出して、ミワセウス、キュレム、メガコライドンはホワイトやリンドウ達の側に下がる。
「座標は四十四億年前のホウエン地方!!時空閉鎖弁解除!!タイムホール展開!!」
「えっ?それってまさか……」
ミワセウスは悟った。邪神の末路を。
タイムマシンが発動し、邪神は呑み込まれて過去に飛ばされた。
四十四億年 ホウエン地方
「ここは……は!?ここは不味い!!不味い!!ふざけるな!!レジェンドプレート無しで此処だと!?間違いなく死ぬ!!」
そこは大地が産まれた所だ。そして邪神アルセウスを見下ろすのは全長100メートルを越えるグラードン……いや、素の状態がメガゲンシ状態となった終末神ゲンシグラードンであった。
「グラァァァシャァァア!!」
邪神アルセウスは終末神ゲンシグラードンに勝てるわけがなく、あっという間にフルボッコにされた。そして邪神はランセ地方と成ったのだった!!死にたくても死ねず、日本国の一部と成ったのだった!!
一方の現代。
「おまたせ」
教頭を半殺しにしたサオリ先生が合流。だが……なんとサオリ先生はフトゥー博士を連れていた。しかし、そのフトゥー博士がフトゥー博士では無いことはリンドウ達は知っている。
『はじめまして。僕はフトゥー博士の残したアンドロイド、フトゥーAIだ。結論から言おう、博士は既に死んでいて肉体はない』
フトゥーAIはペパーとオーリムに『博士からの遺言だ』と称してデータ渡す。恐らく、有事に備えて遺していたのだろう。
『チャンピオンリンドウ。ミライドンを導いてくれてありがとう。ミライドンのボールだ』
そしてリンドウにはミライドンのモンスターボールである、マスターボールを手渡した。
『ありがとう。今とこれからの未来を守ってくれて』
フトゥーAIはそう告げ、機能を停止させた。どうやら動いているのがやっとの状態だったのだろう。
午前7時。パルデア上空。
「動いたらお腹減ったな」
キュレム・オリジンの背に乗り、パルデアの大穴に突撃したリンドウ達は無事に脱出した。リンドウのベルトにはミライドンのボールであるマスターボールが新たに提げられている。因みに邪神が過去に飛ばされたお陰か、ホワイトの手持ちは元に戻った。
「ねえ、リンドウ。ホテルの朝食って何時から?」
「7時半だな。あと、突撃した事は内緒だぞ」
その後、リンドウ達はホテルに戻り……朝食でオーキド博士やサクラギ博士から怪しまれる事はなくしれっとご飯を食べたのだった。
翌日。
「こんな……ことって」
オモダカさん(本気)、覚醒を果たしたホワイトの手でフルボッコにされる。なお、キラフロルが伝説のポケモンと未だに勘違いしているリンドウ達のアドバイスで、メガコライドンが降臨したのは内緒だ。
「エルレイドくん……史上初、ポケモンでありながら先生と成ってくれませんか?」
『構わんさ』
そして未来エルレイドことゲルマン忍者。世界初、ポケモンでありながらグレープアカデミーの教員となる。
キタカミの里、何処から見ても我が家です。いや、本当に作者の実家あんな感じ!!
次回からアローラに戻るよ!!パルデア編の小ネタや駆け足で飛ばしたら所は幕間な感じで出します
劇場版→アローラリーグだけど、アローラリーグ終わったらどうする?期限は決勝のサトシVSホワイトまで
-
新アニメの時系列次第
-
青年白が行く、ゴールデンアルセウス
-
新無印(夏休み)
-
新アニメまで7年後を進めてくれ