カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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遂に…あのお方がアローラに飛んで来る。


14時限目

アローラ…メレメレ島の沖合い。

 

ライドポケモンに乗ってやって来たリンドウ、ブルー、ククイ博士の教師陣とサトシを筆頭とした生徒達は各々準備した釣竿を使って課外授業を行っていた。

 

しかし、今日の課外授業は水ポケモンを釣らなければ本格的に始まらない。水ポケモンをつり上げて、仲良くなり水ポケモンや海に生息するポケモンの事を勉強するのが目的なのだ。

 

「リンドウ…釣れないんだけど」

 

だが、ブルーはともかくリンドウも当たりが来る気配が無い。落ち着いて水ポケモンや魚がやって来るのを静かに待つしか無いだろう。

 

「いや…俺に言われてもな」

 

中々当たりが来ない。この辺はママンボウやラブカス、川から海にやって来たミロカロス、ギャラドス、ランターン等が生息している。しかし、運が悪いのかリンドウとブルーの竿には当たりが掛かってこない。

 

すると、スイレンの竿に当たりがかかり…スイレンはママンボウを釣り上げた。

 

「「おぉ!?」」

「すげー!」

「おう!ママンボウか!」

 

ママンボウを釣り上げたスイレンは馴れた手付きで疑似餌をママンボウの口から外し、頭を撫でる。そして、ポケモンフードをママンボウに挙げた。

 

「釣れたら、スキンシップしてポケモンフードを挙げて仲良くなるの!」

 

それから次々とスイレンはポケモンを釣り上げていくが、残念ながらリンドウとブルーの竿には当たりは一切来ない。悲しい位に当たりが来ない。

 

「あれ…可笑しいな釣れないな」

「私も全然釣れないんですけど」

 

リンドウとブルー、残念ながら坊主(一匹も釣れないこと)確定である。

だが、今度はサトシの竿に当たりがかかった。

 

「良し!!」

 

サトシは一気にリールを回して巻き取るが…タイミングが遅すぎたのか、掛かった魚は逃げてしまった。

 

「ありゃ?」

『タイミングが遅すぎるロト!』

 

だが、今度はマオの竿に当たりがかかった。だが…

 

「うっうわ!?」

 

今度は巻き取るタイミングが速すぎたのか、かかった魚は逃げてしまった。

 

『タイミングが速すぎるロト!』

 

失敗した為か、両者はロトムからダメ出しを喰らう。だが、それがサトシとマオの癪に障ったのか…マオとサトシはロトムをギロッと睨み…

 

「「いちいち…うるさーい!!」」

『ロト!?』

 

ロトム…完全に沈黙。この釣りを行う課外授業で口を出すことは多分、無いだろう。

 

「リンドウ、カキとマーマネも当たりが来ないみたいよ」

「そうみたいだな」

 

カキとマーマネも釣糸を垂らしているが、全然当たりが来ない。

だが、ここに当たりが来た生徒が居た。それはなんと、宇宙服のような防護服を纏ったリーリエである。

 

「うっうわ!?」

 

リーリエは慌てて釣竿を強くもち、リールを回す。すると、リーリエの釣竿に装備された疑似餌を加えたポケモンが跳び跳ねた。

そのポケモンはなんと、ミロカロスである。御存知、ホウエン地方を始めとして様々な地域に生息するポケモン ヒンバスが進化するポケモンであり、かなり美しくそして強いポケモンだ。

 

「みっ…ミロカロス!?」

「初めて見た…」

 

まさかのレアなポケモンがリーリエの釣糸に掛かった為か、サトシ達は驚く。直ぐにサトシとスイレンが助けに向かおうとしたが、ミロカロスは釣糸を引きちぎり…海の中に消えていった。

 

「そろそろ、休憩にするか」

 

リンドウはふと、腕時計を見る。時計が示す時間は釣りを初めてから大体一時間程の時間が経った頃を示しており、休憩するには良い時間だろう。

 

「時間が来たから、15分休憩を取ろうか。そこに小島が有るから、その小島で休憩な」

 

リンドウは笛を吹き、サトシ達の注意を此方に向けてそう告げた。

プライベートの釣りならともかく、今日は学校の授業の一環で来ているのだ。休憩は体力の限界が来たらではなく、時間の経過で取った方が良いのである。

 

 

 

その頃のムコニャ。

 

「おまちど!マラサダ、抹茶フレーバーです!」

 

キテルグマの絵柄が書かれた移動式販売の車でマラサダを売り捌くバイトで、コジロウとニャースは働いていた。

 

「コジロウ、働くのは良いけど…どうするニャ?」

「恩人の居るアローラでの悪事は辞めよう。恩を仇で返す事に成るしな。

しかし、どうやってジャリボーイ達に俺達が足を洗ったっと説明するかだ」

 

ムコニャは足を洗った。いや、洗わざるをえなくなったのだ。ロケット団は壊滅し、後ろ楯は無い。ロケット団が健在だった頃は窃盗等で逮捕されても、ロケット団と内通していた警察の手で逃がされた。しかし、今はそれも出来ない。

その上、ムコニャ達の根は誰が見ても善人だ。悪役だとしても心からポケモンを愛しており、ポケモンを虐待する者が居れば同じロケット団だとしても激怒する。

 

「ロケット団とはもう名乗れないしな…」

「でも、当分の生活は大丈夫ニャ」

 

ムコニャはキテルグマの住みかでお世話に成ってるし、バイトは探せば探すほど、メレメレ島に沢山有る。ナマコブシ投げとか店のバイト、探せば探すほどに沢山有るのだ。

 

「キテルグマの巣も、住みやすいようにリフォームしたしな!」

 

風呂有り、ウォシュレットトイレ有り、冷暖房有りとムコニャはキテルグマの巣穴もリフォーム済み。これも今までサトシのピカチュウや他のポケモンをゲットする為に培ったメカニックの経験が活きた物だ。

 

ふと、ニャースはアローラの太陽を見る為に空を見る。すると…アローラの上空を赤い何かが通過する。

 

「どうしたニャース?」

「気のせいかニャ?滅茶苦茶早い速度で何かが通ったニャ」

 

コジロウもニャースの言葉を受けて空を見るが、既に赤い何かは見えなくなっていた。

 

――ギエピー!!

 

しかし、細やかなだが、特徴的な悲鳴が空から聞こえた。

 

 

 

その頃の青紫と青、ジャリボーイ。

 

リンドウ達は小島で休憩を取っていた。だが、最初に異変に気付いたのは浜辺でゆっくりとしているライドポケモンのラプラスであった。

ラプラス達は耳が良い。何かを感じたのか空を見る。空からは何かが一瞬光り、高速で何かが此方に向けて飛来する。

 

「どうした…む?」

 

ふと、ラプラスの異変に気付いたククイ博士もラプラスと同じ方向を見る。ククイ博士に続き、リンドウとブルー、それにサトシ達もその方を見る。

やがて、肉眼でも何かが此方に向かってくるのを感じて、その何かは急に高度と速度を落とした。高度を海上から20メートル程の所まで落としたが、速度はそれでもライドポケモンを上回る速度で飛行している。

 

「なんだ?鳥ポケモンか?いや…」

「ねぇ…あれ…人が乗ってない!?」

 

その何かを確認したカキとマオは指を指すが、その何かは白い体が特徴の3メートル程のドラゴンタイプだった。

 

「……おい、ブルー。アレ、レシラムだよな?」

「間違いなくレシラムね。良く見なさいよ、ブラックの後ろに女の子2人が乗ってるわ。アノ子、何時からハーレム野郎に成ったのよ…えっ?リンドウ!レシラムの尻尾を見なさいよ!悪魔が居るわ!!」

 

その高速で飛来するのはレシラム。その背にはブラック、セレナ、茶髪の少女、レッドとバグチュウが跨がっており、尻尾の部分にはギエピーが捕まっていた。

 

「ブラックにセレナ!?おーい!!」

 

サトシはカロスを共に旅したセレナ、そしてカロスで出会ったトレーナーのブラックを見たためか嬉しそうに手を振る。

 

「ギエピー!?」

 

ギエピーはレシラムの尻尾から落ちてしまい、ライドポケモン達の側に落下する。

だが、そんな事を知らずにレシラムは小島の中心に緩やかに着地した。

 

「おいおい…マジかよ!?確か、2年前に復活した伝説のポケモンだよな!?」

 

ククイ博士もレシラムの事は知っている。と言うのもブラックがレシラムに選ばれ、レシラムが復活したのは多くのポケモン業界の中で話題に成った。

 

だが、レシラムのインパクトが強すぎた為か…彼等はその人物に気付くのが遅れた。

レシラムの背に乗っていた人物達はその背から降りて、小島に足を着ける。

 

「えっ!?あの人って!?」

「ポケモンマスター!?」

 

そう、ポケモンマスターのレッドである。

 

「ハハハ…なぁ、リンドウ。これって夢だよな?」

「おもいっきり、現実ですよ。ククイ博士」

 

イッシュ地方の神話に伝わる伝説のポケモン、そして最強のポケモンマスターの登場の為かククイ博士は軽く放心状態に成ってしまっていた。

 

「やあ…君が幼子の時以来だな…」

「サトシ!」

 

放心状態のククイ博士は置いといて、やって来たレッドとセレナはサトシに話し掛ける。

 

「えっ?セレナは兎も角、俺とポケモンマスターが!?」

 

サトシが疑問に思うのも無理は無い。サトシはレッドと会った事が無いのだから。すると、レッドは懐から1枚の写真を取り出してサトシに手渡す。

その写真には未だ物心着く前の幼いサトシ、そのサトシを抱っこするサトシママことハナコ、そしてチャンピオンに成り13歳位のレッドが写っていた。

 

「これ…幼いサトシ!?」

「可愛い!」

「私にも見せてください」

 

幼いサトシを見るためか、マオやスイレン達…サトシのクラスメートはサトシが持っている写真を覗き込む。

 

「ブルー…」

「どうしたの?リンドウ…」

 

――あー…アニポケ最大の秘密をレッドは暴露するのか

 

「レッドの奴、言うぞ」

「そうね」

 

そして…セレナと茶髪の少女がサトシとの再会を喜ぶ前にレッドは超ド級の爆弾を投下した。

 

「ハナコさんは伝えてないと思うけど、俺と君は従兄弟の関係だ。それに…一時期一緒に暮らしてたよ」

「「「「なんだって!?」」」」

 

ここに超ド級の爆弾が投下された。

 

これには先程までレッドと共にホウエンに居たブラックとセレナも唖然として言葉が出てこない。

 

「えっ!?サトシとレッドさんが従兄弟!?」

「あぁ…ロケット団を完全に根絶するまでは人質に取られる可能性も有ったから、言えなかった」

 

ロケット団…レッド様の手で完全に根絶された模様。

 

すると、レッドはセレナと茶髪の少女の肩を軽く叩く。

 

「さあ、次は君達の番だ。俺は…ピッピを回収してくる」

 

レッドはそう言うとピカ様と共に海に向かって歩く。海では溺れないように泳ぐギエピーが浮かんでおり…レッドはラプラスをボールから出してギエピーを回収に向かった。

 

ギエピーの事はレッドに任せ、サトシは目の前のセレナと茶髪の少女を見る。

 

「うん、久し振り…セレナにカノン。セレナはともかく、まさかカノンが来るなんてな…」

 

カノン。嘗てサトシがスーパーニビ人とスーパーハナダ人と旅をしていた頃、アルトマーレで出会った少女だ。

しかし、目の前のカノンは頬をプクーと膨らませて、不機嫌そうだ。

 

「えっ!?それじゃ…ラティアス!?」

 

するとカノン?はとびっきりの笑顔を見せて、眩い光を放つ。すると、カノンは赤と白のドラゴン・エスパータイプのポケモンに変化した。

 

そのポケモンはラティアス。伝説のポケモンだが、フリーザーやレジ系列と同じく探せば普通に?居るポケモンであり、持っているトレーナーも居るのは居る。

 

ラティアスは嬉しそうにサトシとじゃれ合い、ピカチュウともじゃれ合う。

 

「でも…どうしてラティアスが?」

『テレパシーを使えない彼女の代わりに私から説明しよう』

 

ふと、サトシ達の心に声が直接響き、レシラムが歩み寄る。

 

「話せるの!?」

『私がテレパシーで伝えるのは基本的にブラックだけだ。それ以外は余程の緊急事態か、必要性が有ると判断した時だけだ』

 

レシラムは女性のような声でサトシ達に告げる。

 

『彼女はサトシ、君と共に居たいそうだ。モンスターボールに入れてゲットすると良い。

あぁ…安心したまえ。アルトマーレには新たなラティオス達がやって来て…彼等に引き継ぎも済んでいるそうだ。つまり、彼女は完全なフリーだ』

 

ラティアスはサトシの仲間に成りたそうで、つぶらな瞳でサトシを見る。

 

「ラティアス…お前、俺達と来たいのか?」

「クーン!」

 

そして、サトシはバックからモンスターボールを取り出してラティアスに近付ける。すると、ラティアスは自分からモンスターボールに入った。

 

その日、ラティアスは再び運命に出会った。

 

現在のサトシの手持ち ピカチュウ、リザードン、ゲッコウガ、ラティアス、モクロー。アローラ控え 無し。

 

 

 

「リンドウ…ブラック、手伝ってくれ」

「おら、ギエピー!なんで溺れてんだ!!」

「早く引き上げてくれっピ!」

「仕方無い!俺も手伝おう!てか、このピッピ…普通のピッピよりも重いな!?」

「ピッピ…お前…またポフィンとか勝手に食っただろ」

 

ギエピーはレッド、リンドウ、ブラック、ククイ博士の手で無事に救助されました。

 

 




次回!セレナとブラックの転入!?そして…ムコニャ、足を洗った事を伝える!?

剣盾リストラ勢で、サトシの手持ち(新規)に欲しいアンケートを取ります。場合によっては全部採用するかも

  • 準伝説のラティアスたん(アルトマーレ)
  • 600属の卵をグリーンから貰う
  • 吸血強化の元凶 マッシブーン!!
  • あの赤ちゃんロコン貰えば?
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