そのミュウツーは
『アッセイ!!』
逞しい二の腕!!
『アッセイ!!』
見るものを魅力する、分厚い鍛え上げられた胸板!!
『アッセイ!!』
銃弾どころか破壊光線すら通さない、極限まで鍛えぬかれた腹直筋!!
『アッセイ!!』
太く、逞しく!!女性のウエストよりも遥かに太い脚部!!
『アッセイ!!』
そして全身の動作を行うのに必要な広背筋は、限界まで鍛え上げられてパンプアップしており、殴る!!蹴る!!走る!!跳ぶ!!その全てでフル稼働することが出来るのだ!!
「「「おまえかーーい!!」」」
実況席に居るリンドウ、そして観客席に居るオーキド博士やサトシのこれ迄の仲間達が一斉に叫ぶようにツッコミを入れた。
だって、この伝説のmuscleであるミュウツー(マサラの姿)が来るなんて誰が予想できたのだろうか?多くの観客はてっきり、ギラティナやアルセウスを出してくるのだろうと期待していた。だが、よくよく考えればアルセウス(ミワセウス)はマジもののチートであるし……ギラティナはタイプ相性と戦闘力は完全体に戻ったキュレム・オリジン相手には余りにもパワー不足。だからと言って、この筋肉の英雄であるスパルタクスに憑依されたミュウツー・マサラの姿を出すのはいかがな物だろうか?
『お前がくるんかーい!』
同じく、アルセウスが来るだろうと思って身構えていたホワイトの鬼札であり、保護者のキュレム・オリジンもミュウツー・マサラの姿ことスパさんミュウツーが来るとは1ミリも思っておらず、出てきたミュウツー(マサラの姿)を見て驚いてしまった。
「うわ、筋肉のおじさんだ!」
ピクピクと大胸筋を動かすスパさんミュウツーを見て、サトシの相手である天災少年 ホワイトきゅんは眼を輝かせる。思春期を迎えていない、この10歳の少年には筋肉の化身は輝いて見えてしまったのだろう。
「「「お願いだから、ホワイトはああはならないでね!?」」」
アローラスクール組とヒカリが懇願するように、ホワイトに向けて言う。確かにこの天災少年が頑張って筋トレばかりしてしまったら、こうなってしまう恐れが僅かにあるから仕方がないだろう。
だが、このスパさんは果たして……怒りパワーで戦闘力が限界突破していたとは言え、邪神を一方的にボコボコにしたキュレム・オリジン相手に戦えるのだろうか?
それはご安心を、何故なら……スパさんミュウツーは日頃から激しいワークアウトを繰り返しており、なんとキーストーンやメガストーンの力を介さずに
『アッセイ!!』
「「「メガシンカした!?」」」
メガシンカを使うことが出来るのだ。しかも自力で。
スパさんミュウツーこと、ミュウツー・マサラの姿がメガシンカを果たした姿は、メガミュウツーXであり格闘タイプが追加されて攻撃力の種族値が物凄く上昇しているのだ。
スパさんはメガシンカを果たした。これで準備は完了だ。
『では……これよりアローラリーグ決勝を行います!!
手持ちは特別枠の伝説のポケモン+6体による、エキシビション+フルバトルで行われます!!』
実況がそう叫ぶと、液晶モニターにサトシとホワイトが決勝用に登録した手持ち……特別枠の伝説+6体のパートナー達が映し出された。
サトシ
特別枠スパさんミュウツー。ピカチュウ、リザードン、ゲッコウガ、ジュカイン、ゴウカザル、カビゴン。
ホワイト
特別枠キュレム・オリジン。イーブイ、メガニウム(シンオウ)、コライドン、ミロカロス、色違いカイロス、ウォーグル(シンオウ)。
のフルバトルである。
『アッセイ!!』
最初に動き出したのはサトシであった。メガシンカを果たしたスパさんミュウツーは、地面を蹴って加速する。鍛えぬかれたハムストリングスと広背筋から繰り出された瞬発力は、バトルフィールドを蹴りぬいて瞬間移動にも匹敵する加速力を産み出した。
だが、スパさんミュウツー……否!!メガスパさんが近接戦闘を行うのはホワイトとキュレムも最初から理解しており、キュレムは防壁として……瞬時に絶対零度を用いて氷の巨壁を産み出した。触るだけでも凍りそうな壁であるが、この筋肉には関係ない!!
心臓は全身に血液を送り出す臓器であり、同時に筋肉でもあり発熱器官でもある。当然ながらスパさんミュウツーはどういうわけか?心臓の筋肉もmuscle補正で鍛えぬいており、鍛えぬかれた心筋は莫大な熱量を産み出し……更には全身に血液を送り込む速度を瞬間的に上げて身体能力を上昇させる!!
『アッセイ!!』
『おぉぉぉと!!メガミュウツー!!筋肉の力で絶対零度の防衛を突破する!!冷気なんて、この筋肉には関係なかった!!』
故に、絶対零度や凍り技はこの筋肉の化身には意味をなさない。筋肉の化身は大地を蹴って、氷の防壁を砕いて行くのだ。
やがて、最後の防壁を撃ち破る筋肉の化身。だが、全ての防壁を撃ち破ると……そこには
「キュレム!!出力限界突破!!出力、80、90、出力120%!!レールカノン!!最大出力!!」
口を開け、尻尾の発動機をフル稼働させて赤色と青色の粒子を放出させているキュレム・オリジンが……最大出力で電磁砲を解き放とうとしていたのだ。
「ファイアー!」
『外しはしない』
その距離僅か、5メートル。ほぼ至近距離で放たれた最大出力の電磁砲(初速 亜音速)を避けることが出来るわけがなく、スパさんミュウツーはくのじで吹き飛び、大の字で仰向けに倒れてしまった。
『ふふふ。流石だね。私の腹筋も笑っているよ』
だが、鍛えぬかれた腹筋は様々な攻撃を防ぐ。スパさんミュウツーはアッセイする為に、魔境オーキド研究所で数多のバトルを繰り広げていた。その為に、対人戦闘の経験は豊富であり、毎日のように反逆をしては鎮圧されていた。
その経験から、スパさんは電磁砲が当たる瞬間に真後ろに跳んで、勢いを少し相殺。更に直撃の寸前にありったけの力を腹筋に込めて固めてダメージを最小限に抑えたのだ。しかし、特攻オバケなキュレム・オリジンの電磁砲を至近距離で受けたために多少のダメージを受けてしまったようだ。
スパさんミュウツーは何事もなかったように立ち上がり、使いなれた自己再生で傷を治してしまった。
だが、急加速でキュレム・オリジンがスパさんミュウツーに接近する。その瞬間、発動機から莫大な熱量を帯びた電気がキュレムを覆う。
「キュレム!!アサルトアーマー!!」
アサルトアーマー。それはキュレムがホワイトの寝ている間に、科学のテレビを見たり雑誌を読んで現代知識を蓄えて思い付いた必殺技。莫大な熱量の電気を生み出し、それで氷粒子を一気に爆発させて……プラズマによる爆光による目眩ましと周囲に全体攻撃を行うことが出来るプラズマ爆発の技である。
今、それがスパさんミュウツーに使われようとしているが……
「よし、こっちもだ!!」
『アッセイ!!』
だが、此方もアサルトアーマーを使えばよいのだ。スパさんミュウツーはサトシの言葉を聞いて、目に見えない速度でスクワットを何百と一瞬で行なう……スパさんミュウツーは綺麗な汗を沢山流し、その汗を一気に身体に力を込めることで熱量を上げて水蒸気爆発を引き起こすのだ。
水蒸気爆発によるアサルトアーマー(筋肉)VSプラズマ爆発によるアサルトアーマーは同時に炸裂し、バトルフィールドは莫大な衝撃波と閃光に包まれた。
「なあ、ククイ博士。筋肉を鍛えたら、あんなの出来る?」
「いや、無理に決まってるだろぉぉおお!!」
プロテインを愛好しているククイ博士の言葉が、実況席に響いた。
所で、このリンドウ先生シリーズでは新無印しないの?
しません、外伝主人公とゴウくんなので。アローラ編が終わったら→2年後のキタカミの里→小話→ホワイトに主人公バトンタッチしてリコロイ(イージー&ハードモード+リンドウ先生のWeb授業)の予定です。
見てみたい勝負
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サトシ&白VS青紫&赤
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リコロイ+ぽにお~VSギエピー
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少年リンドウVS少年レッド
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成長リコVSチャンピオンサトシ
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ギエピーのギャグ戦闘傑作選