飛行機が日本に降り立ち、リンドウ達はキタカミ国際空港にやって来た。入国手続きを終えて、更衣室で南国アローラの姿から日本を含めた過ごしやすい気温での活動に適した衣類に着替え終えた。
「日本か、やって来たのは年末の帰省以来だな」
リンドウ、アローラでの姿から日本の姿に着替え終える。南国での活動に適した薄着から、夏を迎えたとは言えシンオウ地方と同じく北国にやって来たならば……他の地方での活動に適した衣類の方が良いだろう。その為か、リンドウは青紫色のコート姿と成っていた。
「此処がキタカミか~結構都会だね!!」
なお、リンドウ家の長男ポジションに収まってしまった、ホワイトくん12歳。リンドウ先生のアドバイスにより、2年の年月で成長期の始まりを迎えた少年は今までの衣類も当然ながら、入らなくなり……灰色のジャケットに中は青色のシャツ姿と成っている。髪質が少しN(と言うか実父であるハルモニア王)に似てきた。
まあ、ホワイトには人間の父親は居ないので、そう考えるとリンドウが人としての父親とも呼べるだろう。
「キタカミか。俺も初めてだな!!」
一方のアローラチャンピオンのサトシくん中学2年生。下は長ズボン、上はTシャツと結構なラフな仕様と成っている。ピカチュウは旅に出てから4年の年月が経過しているが、相変わらずマスコットである。
「俺達は私服だが、他校の参加者は制服姿の筈だぞ」
リンドウがそう言う。そう、メレメレ島ポケモンスクールには制服という概念は存在せず、入学式も卒業式も何もかも私服で行うのだ。
それに対して、今回……共にキタカミの里での林間学校に参加するグレープアカデミーとブルーベリー学園は基本的に制服であり、学校行事で参加している以上はその2校の生徒達は制服姿であろう。
「せんせー!!僕達の制服ないの!?」
制服のないポケモンスクールでは、制服は無縁な代物だ。だからこそ、ホワイトは制服に興味津々であったのだが……此処でリンドウが無慈悲な現実を告げる!!
「ない。制服は確かに憧れるが、学校行事や普段から着っぱなしだから飽きるぞ」
「がーん」
「元気出せよホワイト。制服なくても、俺達は服装自由なんだからさ!」
そしてホワイトを励ますサトシお兄ちゃんであった。因みに今回の林間学校ではサトシとリンドウは一部のガチメンバー以外の、ガチ手持ちはアローラに置いてきており……本人達も「流石に事件は起きないだろう」と思っている。
ロビー。そこでは既にグレープアカデミーの生徒達4人、引率の教員、そしてブルーベリー学園の引率の教員がリンドウ達を待っていた。
「リンドウさん、ホワイトさん。お久しぶりです」
「ウォロ、お前か!元気そうで良かったぞ」
グレープアカデミーの引率は、薬学の教師となったウォロだ。パルデアに来た当初は記憶喪失(恐らくウルトラホールを潜って世界線を越えた)に成っているがそれでもパルデアに順応しており、今では子供達に薬学の事を教えている。なお、元々……商売人だった為なのか、計算も得意である。
余談だが、ボールは明治時代の旧式モンスターボールから、令和のモンスターボールに変わっていた。
「皆さん。メレメレ島ポケモンスクールの皆さんに挨拶ですよ」
「「「おはようございます!!」」」
グレープアカデミーの生徒は4人参加しており、皆は元気いっぱいだ。
ホワイトと同い年だが、ホワイトよりしっかりしていると思われるバイオレット。1年生であるが、入学して僅か2ヶ月程でパルデアチャンピオンランクを保有した天才と、地元では呼ばれている。パートナーはミライドン、グレンアルマ、ウェニーバル+αである。
「バイオレットだ。宜しく」
「アギャッス」
「俺はサトシ、こっちはピカチュウだ」
「ピカピ!」
サトシとバイオレット、ミライドンとピカチュウは早速仲良くなっていた。
「宜しく頼むよ」
2人目は眼鏡をかけた高等部だと思われる少年。なんだか、ツッコミ適正が高そうだ。
「宜しくお願いします!!」
「宜しくお願いします!!」
もう1人は中等部だと思われる黒人の少女。もう1人はホワイトよりも年下で初等部だと思われるショタっ子だった。
「ああ、宜しくな。俺はリンドウ、メレメレ島ポケモンスクールの先生でポケモン博士でもあるぞ」
「僕はホワイト!!宜しくね?」
「アギャッス!!」
そしてリンドウとホワイトもグレープアカデミーの生徒達に挨拶を行う。なお、その最にホワイトのコライドンがボールから飛び出して、完全形態に変化しては腕を組んで堂々と立っていた。
「なるほど……これがコライドンか。コライドンは化石がなかなか見つかってなくてね、現物は初めてみるよ」
フムフムと興味深そうに、コライドンを見上げる金髪爆乳の宝塚美女がそう告げた。
「失礼ですが、貴女は?」
「私はブライア。科学者でも有るが、私はブルーベリー学園の教員だよ」
その宝塚美女はブライア。ブルーベリー学園の教員であり、なんでもエリアゼロをかつて探索したヘザーの末裔なんだとか。手持ちのパートナーは居らず、今時では珍しくポケモンを保有していない。
「そうでしたか。ブライア先生、ブルーベリー学園の生徒達は?」
「林間学校が行われるスイリョクタウン出身でね。もう向こうに居るよ」
今、此処に居るブルーベリー学園の関係者はブライア先生のみ。なんでもブルーベリー学園からの生徒の参加者は林間学校が行われる町、スイリョクタウン出身との事で既にスイリョクタウンに向かっているとの事だ。
だが、リンドウは知らない。ブライア先生の探求心故に、3年後……ボールに登録してなかったとは言え、リコの大切なパートナーが利用され……ブルーベリー学園が大変な事になり、海の藻屑に変わりかける大事件が起きかける事を。
「それではメレメレ島ポケモンスクールの一行も来てくれたことだ。バスを用意しているから、行こうか。片道3時間程かかるが……良いかな?」
「「「3時間!?」」」
「せんせー!!キュレムで飛んで行ったらダメ?」
「移動も学習だ。車酔いしそうなら……コライドンな乗るのも良いぞ。俺も酔ったらミライドン乗るし」
キタカミの都会からキタカミの里ことスイリョクタウンまでは車で3時間かかる。ロングドライブの始まりだ。
「田舎じゃん!!」
「畑と田んぼばっかりじゃん!!コンビニねぇ!?」
「コンビニは!?デパートは!?」
スイリョクタウンに到着した林間学校御一行。バイオレット、眼鏡くん、黒人の少女は驚きながら言う。彼等は基本的に都会で育った為に、こうも田舎とは思わなかったのだ。
「昔のマサラタウン思い出すわ。懐かしいな……」
「マサラタウンを思い出すな……昔のマサラタウンってポケモンセンター無いんだよな」「ピカ」
「カンナギより栄えてるよ?」
なお、マサラタウン出身のリンドウとサトシ、カンナギタウンに本籍がありメレメレ島育ち?のホワイトにとってはこの程度の田舎は懐かしさを感じてしまうのであった。
「うっぷ……気分が優れないよ……」
だが、到着し降車して直ぐにグレープアカデミーのショタっ子が気分を悪くしてしまった。早速トラブル発動である。
次回、田園風景が広がるキタカミの里に到着。
そしてカイロスさん、ゲームでは叶わなかったキタカミの里に不法入国!!
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