「見てみて~これ、僕が暮らしているメレメレ島。自然が豊かでしょ?
そんで、これがお婆ちゃんや曾婆ちゃんが暮らしているカンナギタウン」
リンドウが管理人さんにウォロから貰った薬のメモを手渡し、歩いて20分ほどかかるバス停から公民館までの距離を考慮してか……管理人さんや地元の青年団の有志運転でのハイエースや軽トラで、サトシ達を迎えに行っている間。ホワイトは公民館前で待機しており、さきほどマルチバトルで戦ったゼイユとスグリにスマホロトムでメレメレ島の風景やカンナギタウンの町並みの写真を見せていた。
「わやじゃ……海外はこうも違うんじゃな」
スグリは純粋に目を輝かせて、ホワイトが撮影した風景の写真を見る。スグリはキタカミの里出身であり、現在は姉のゼイユと共にイッシュ地方のブルーベリー学園に通っている。安くない学費を遠方で働く両親に出して貰い、海上研究施設としての側面ももつ人工島のブルーベリー学園で普段は過ごしており、学園の仕組み上……海外に居ると言う実感が無いのだ。
「へー……貴方も田舎から来たのね」
スグリは興味深そうにメレメレ島やカンナギタウンの写真を見ているが、ゼイユは一歩引いて眺めていた。
と言うのもゼイユはぶっちゃけ言うと、この少し閉鎖されたと言っても過言ではない田舎であるスイリョクタウンが大好きだ。その大好きなスイリョクタウンに、林間学校とは言え余所者が来るのが嫌だった。
それはブルーベリー学園の仲間でも同じであり、2つしかない林間学校の参加枠を弟と共に頑張ってゲットしたのは内緒である。だが、こう見えて弟思いであり……学園では友人の出来なかったスグリが余所者とは言え、ホワイトと仲良く話していて少しほっとしている。
(スグにも友達が出来るなら、余所者が来るのも悪くないわね)
ブルーベリー学園には部活があり、スグリとゼイユはリーグ部と呼ばれる学内リーグを行う部活に所属している。ゼイユはそこそこ友人は居るが、残念な事にスグリは友人が1人も出来なかった。ゼイユの友人である鋼使いのネリネ、リーグ部長でソウリュウジムのジムリーダー シャガの孫であるカキツバタはスグリの事を気に掛けてくれているが、ホワイトのように話せる人物は誰も出来ず……教室でも孤立していたのだ。
「待たせたな」
そうすると数分後。薬を届け終えたリンドウがミライドンに乗って現れた。リンドウの後ろでは乗り物酔いで気分が悪くなったショタっ子が乗っており、乗り物酔いに成っていないサトシ達+ギエピーは地元の青年団や管理人さんが運転するハイエースや軽トラに乗せてもらって現れた。
「よし、全員整列したな。これから林間学校を始めるぞ」
学校ごとに整列し、今から林間学校を行う。
メレメレ島ポケモンスクールからの参加者は引率リンドウ。生徒はサトシとホワイトの2人。
グレープアカデミーからは引率ウォロ。生徒はバイオレット、ショタっ子、黒人の女の子、眼鏡くんの4人。
ブルーベリー学園からは引率ブライア先生。生徒としてはキタカミの里出身のゼイユとスグリの姉弟である。
「これから皆には2週間の林間学校を行ってもらうぞ。
この町は自然豊かだし、更には興味深い伝承も残っている。勿論、珍しいポケモンも居る。オリエンテーションとしては2人1組に成ってスイリョクタウンの歴史を学んでもらう。折角、3校の生徒達が参加するんだ……出来れば別の学校の子達とペアを組むことをお勧めするよ」
リンドウが引率代表として告げた。これから林間学校が始まるのだが、折角別々の学校の生徒達も参加しており、どうせなら他の学校の生徒とペアを組むのも良いだろう。
因みに宿泊する場所は公民館であり、現地出身のゼイユとスグリは実家であるが……他の参加者は基本的に公民館の大部屋を借りて宿泊だ。当然、野郎共(リンドウ、サトシ、ホワイト、ウォロ、眼鏡くん、バイオレット)は大部屋、女子+児童(ブライア、黒人の女の子、ショタっ子)は民宿である。
「それじゃあ、今からペアを組んでオリエンテーション開始だ!!但し、ギエピーは残れ」
「なんでだっピ!?さっき、ウォロからお仕置き受けたっピ!?」
なお、密入国のギエピーはリンドウからガチ説教である。
(よし……私がスグの友達に成れるか、見定めちゃおう!)
ゼイユお姉さん。ホワイトに声を掛けようとする。しかし……
「ゼイユさんですよね!?僕とペアを組んでくれないかい!?」
眼鏡くんが高速移動でゼイユに話しかけた。しかも、鼻の下を伸ばして自棄に興奮気味である。パルデアにも美女は多い筈だが、早い話……眼鏡くんはゼイユに一目惚れしてしまったのだろう。
(だるー……なんとか断ろう)
断ろうと探るゼイユ。しかし……
「ホワイト……俺とペアを組んでくれべ」
「オーケー!!良いよ!!」
ゼイユが組もうとしていたホワイトはスグリが組んでしまった。
「バイオレット!ミライドン!!俺達と回ろうぜ!!」
「良いぜ、サトシにピカチュウ」
「ピッカ!!」
「アギャッス!!」
サトシとバイオレットはペアを組んでしまった。この他にもショタっ子と黒人の女の子は同じ学校同士であるが、ペアを作成。その結果、ペアを組んでいないのはゼイユと眼鏡くんだけとなり、必然的にゼイユは眼鏡とペアを組まなくては行けなくなってしまった。
「はあ……仕方ないわね」
「やったー!!頑張れるぞ!!参加して……良かったぁぁあ!!」
眼鏡くんのやる気がくぐーんと上がった。ゼイユのやる気はがくーんと下がった。
「さあ!!しゅっぱーつ!!」
「その前に荷物を整理しろよ」
ホワイト、いざオリエンテーションを始めようとしたが……リンドウに止められる。なお、リンドウの背後にはギエピーをボコボコにしたボスが立っており……ボスの手には顔面が潰れたあんパンのように変形したギエピーが握られていた。
だが、キタカミの里は知らない。オモテ祭りの屋台を食い荒らすピンクの悪魔をォォオ!!
次回、各々のペアで看板巡り!?
眼鏡くん「ゼイユさんどこ行った!?」
サザレ「いい写真だね……おや?あれは後の英雄ホワイトさんかな?我が家の書物に記された」
ギエピー「屋台が楽しみだっピ!!」
ペパー「俺も行きたかったぁあ!!」
鬼面集「「スタンバってます」」
見てみたい勝負
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サトシ&白VS青紫&赤
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リコロイ+ぽにお~VSギエピー
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少年リンドウVS少年レッド
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成長リコVSチャンピオンサトシ
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ギエピーのギャグ戦闘傑作選