「分かってたけど、雑魚寝か」
林間学校に参加した野郎共(児童は除く)は公民館で寝泊まりだが、生憎と人数分の個室は用意できる訳がなく、公民館の大きな会議室を宿泊部屋として使うことと成ったのだ。
食事に関しても朝と夕食はスイリョクタウンの方々が用意してくれるが、お昼は自分達でなんとかしなければならない。オリエンテーションとしてキャンプ場を用いたBBQやカレーライス作りも有るので、問題はないだろう。それにポケモンスクールの生徒や児童達も、やがてはトレーナーとして旅に出る。多少のサバイバルを学ぶ良い機会だ。
「リンドウ先生、お風呂はどうするんですか?」
「確かに、公民館って流石にお風呂はないもんな」
サトシがリンドウに問い、バイオレットも公民館には流石にお風呂が付いてないので気になるようだった。
別に今ほど、トレーナーへのサポートが充実している現代と違ってリンドウの世代はインスタント食品はあんまり美味しくないし……ポケセンの数も少なかったし、トレーナーズホテルもそこそこ値段がした。なのでリンドウはぶっちゃけ野宿で2~3日程ならお風呂に入らなくて平気だ。なんなら、川の水をそこら辺のドラム缶に入れてリザードンに沸かしてもらって入った事もある。
「安心しろ。風呂はあるさ。但し、公民館じゃなくて銭湯のお風呂だけどな。料金はもう払ってるから、何回入っても良いぞ。
朝風呂、夜も入って良いし、昼に入って汗を流しても良いしな」
風呂は問題ない。現代っ子はお風呂に毎日入りたいのだ。
サバイバル経験豊富なサトシは別にお風呂に入らなくてもへっちゃらだが、残念な事にグレープアカデミーやブルーベリー学園の子達は毎日お風呂に入りたいのだ。
そんな子達の為にリンドウは既に手を打っており、公民館から少し離れた銭湯でお風呂に入ることとなったのだ。お金は既に払っており、何回でも入っても問題はない。
荷物の整理も終わった事なので、リンドウ達は公民館の外に出る。これから先ほど組んだペアで、オリエンテーションの始まりなのだが……
「初めましてお姉さん。私はポケモンドクタータケシ!此処には技術支援で派遣された医師です!」
「あっ……そうなの……」
表で待っている筈のスグリとゼイユ姉弟、ブライア先生率いる民宿宿泊の女子チームが居るのだが……ブライア先生はリンドウとサトシが非常に見覚えのある男に軟派されていたのだ。
その軟派男は糸目であり、今年で19歳の二十歳間近の男だ。ポケモンバトルの腕はそこら辺のエリートトレーナーをフルボッコにし、メガシンカ……そして今ではテラスタルとZ技さえ使いこなし……なんなら岩ZのZ技を石破ラブラブ天驚拳にしてしまった男である。もう、お分かりだろう……彼は岩の妖精の非公式二つ名をもつ男 タケシである!!
「「タケシ!?きとったんかわれぇぇ!?」」
「タケシだ!!やっほー!!」
リンドウとサトシはタケシが来ていた事に驚き、リコロイorXYZの作画から、サンムーン御用達の顔芸を見せて驚きながら叫んでしまう。
なお、純粋なホワイトきゅんはタケシが来ていた事に嬉しそうで、タケシに手を振っていた。
「ケケ……」
だが、その時……当然ながらタケシのお仕置き係が降臨する。カスミもマサトも居ない今、このポケモンだけが頼りである。
そう、タケシのグレッグルである!!
「ケケ……ケケ(正義、執行!!)」
そして解き放たれる毒手による毒づき!!タケシは倒れた!!
「しびれびれ」
「ケケ」
そしてお約束として、タケシは足を引っ張られてフェードアウトした。
オリエンテーションの課題としてはキタカミの里に伝わる歴史、ともっこ伝説を巡るものだ。
スイリョクタウンやその近辺に、ともっこ伝説の詳細が記された看板が置かれており、その看板全てを巡って写真を撮ればOKである。看板巡りをしている間だが、自由に冒険をしてもよし、新しいパートナーを育てるのもよし、キタカミのポケモントレーナーとバトルするのもよし。なんでもありだ。
「さあ!!スグリ、乗りな!!」
なお、移動手段はなんでもあり。ライドポケモンに乗るのもよし、キタカミ周辺はパルデアと比べると農家さんのトラックやバイクが通るためなのか……道は整備されており、自転車に乗って移動するのもよし、なんならシンプルイズベストに歩いて行くのも良いだろう。
コライドンもOKであり、ホワイトはコライドンを出しては背中に跨がった。2年前と比べて技術は進歩しており、他の化石ポケモンと同じく……コライドンも部分的な化石や普通の化石で完全な復元が可能となったが……コライドンは生息の絶対数が少なく、なかなか化石が発見されない。なので、コライドンはミライドンと比べると数が物凄く少ないのだ。しかも、ライド出来るとなればもっと少なくなる……と言うのも、化石復元での復活で増えて分かった事だがコライドンは肉食恐竜のように狂暴な個体が多く、ホワイトのコライドンは例外中の例外だったのだ。
「いや……俺は良いべ。少し、離れて歩くから大丈夫だ」
「そう?そんじゃ先に行くよ。えーと、何処から行けば良いの?」
「この先のりんご農園、アップルヒルズを越えたらともっこプラザがあるけん。そこで集合じゃ」
「ともっこプラザね!!オーケー!!先に行くよ!!」
ホワイトの合図を受けて、コライドンは走り出して物凄い速さで、りんご農園……アップルヒルズを通りすぎて、ともっこプラザの曲がり角で直角ドリフトを決めてともっこプラザに向かった。
「ホワイトはまるで……物語の主人公のようじゃ。特別だから強いんだ……俺も特別に成りたいな……」
スグリはあっという間に見えなくなったホワイトとコライドンを見て、小さくそう告げて近道でともっこプラザに向かった。
「フハハハ!!我らは鬼面集!!」
「そこの若きトレーナーよ!!」
「我々の挑戦を受けないかな?」
一方、自由にオリエンテーションを満喫してたサトシとバイオレット。暇をもて余した凄腕トレーナー集団、キタカミ青年団+OBorOGの選抜チームである鬼面集からの挑戦を受けていた。
「良い写真が撮れそうだ!!コライドンに乗った可愛い男の子も撮れたし、スランプを抜け出せるかも」
シンオウガーディを連れた1人の若い美女が遠くから、サトシとバイオレット、ミライドンを撮影していた。
次回!!オモテ祭りのお知らせ
ホワイト「オモテ祭り?」
ゼイユ「そっ。今日からだから、家に来なさい。私のお古で良いなら、じんべえあげるわ……サイズもピッタリだと思うしね」
「「「ふふふ!!彼は鬼面集の中でも最強!!……あれ?なんで最強が真っ先に倒されたの!?」」」
サトシ&バイオレット「俺じゃねーよ!!」
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