生徒達が各々、オリエンテーションを頑張っている間。リンドウ達、引率の教員達は公民館で待機しながら各々の学校に関して話し合っていた。
「ほー、グレープアカデミーとブルーベリー学園は姉妹校だったのですね。双方の校長同士が幼少期からのお知り合いで」
「そうよ。それにブルーベリー学園は私の研究の成果で、パルデア以外で唯一……人工的に自然のテラスタル現象を再現しているんだ」
リンドウは外伝主人公やミヅキちゃん(7年後)と違って原作知識は剣楯初期で止まっている。その為に、パルデア地方は勿論のこと、SVのダウンロードコンテンツであるキタカミの里やブルーベリー学園は知らないことばっかりだ。
そんなリンドウに、ブルーベリー学園の教頭でもあり、ゼイユの担任でもあるブライア先生は色々教えてくれた。ブルーベリー学園は昨年度創設されたばかりの、バトルを専門的に学ぶ教育機関。元々はイッシュ地方の近海に作られていたシアノ(ブルベリの校長)が保有する、海上資源を研究および採掘する為の研究施設をブライア先生などの優秀な科学者達が学園に作り替えたのだ。
『面白そうだから、学校にしよう!!』
とシアノ学長の言い出しっぺから始まり、突貫工事で学校に生まれ変わって昨年度に創設された。その為か、保健室等はなく、カリキュラムもバトル専門なので座学の全てはポケモンバトルに関することばかりであり、専門学校に近いだろう。その為にバトルに挫折してしまえば……別の道を歩むことも出来ず、学校を辞めるしかない。グレープアカデミーやメレメレ島ポケモンスクールではバトル以外の事も教えており……生徒の未来の事を案じてくれるがブルーベリー学園にはそれがないのだ。
「しかし、座学やカリキュラムはバトルだけですか?」
「バトル専門の学校だからね。それ以外は必要かね?」
「もし……バトルに挫折したら?バトル以外の道を歩みたくなったら?」
「生憎と、選択の授業はない」
リンドウの疑問に対して、ブライアはそう告げる。
「それに……我が校がバトル専門に成ったのは君のお陰だよ、リンドウ博士」
だが、ブライア先生が言うにはブルーベリー学園がバトル専門に成った一因はリンドウが関わっているとのこと。リンドウには全く心当たりがなく、首を傾げる。もしかしたらウォロなら心当たりが有るのかも思い、ウォロに助け船を借りたいが……ウォロは別件で公民館の人と打ち合わせをしており、近くには居ない。
「俺が?シアノ学長とは接点が有りませんし、ブライア先生とも今回がお初ですが?」
「君はそう思うだろう……だけどね、君は……いや、君の教え子は成し遂げたじゃないか!!」
ブライア先生は興奮するように立ち上がり、少し眼がイって狂人のように高らかに叫ぶ。
「イッシュ神話は知ってるだろう?分離する前のキュレムが人間の子供と共にイッシュを救い、やがてその子供の1人がイッシュ王国の王妃となる物語だ」
「それがどうか?」
「イッシュの子供なら誰もが絵本で読む童話だ。だが、その童話を君の教え子ホワイトは現実にした!!イッシュチャンピオン ブラックやそのライバルであるプラズマ保護団体会長のNでさえ出来なかったキュレムの完全復活だ!!
科学者としてこれほど興奮したことは無かったよ!!そして、そのキュレムを完全復活させた少年とアローラチャンピオンとの決戦だ!!興奮したさ……僅か10歳子供とは思えない!!
それにシアノ学長もバトルはお好きでね……我々は考えたのさ!!バトル専門に導いたら第2、第3のブラックやサトシ、そしてホワイトが出てくると!!伝説のポケモンさえも従えるトレーナーが出てくると!!やがては私が追い求めるテラパゴスを手にする事も出来るのではとね!!」
↑メチャクチャ早口で、リンドウは半分ほど聞き取れていません。
「ブライア先生?落ち着いてくれませんか?早口で何を言ってるのか……てか、テラパゴス?」
「ごほん……失礼。興奮するといつもこうでね。
でもこれだけは言えるよ。あと5年……いや3年すればブルーベリー学園の生徒達の強さは、ジムリーダーの本気さえ凌駕し、地方の四天王さえ届くとね」
確かにブライア先生の言う通りであり、3年後にはブルーベリー学園の生徒達の強さは、普通の生徒でさえジョウト地方のジムリーダー(本気)を制圧する事が出来る強さを誇るバトル専門の超絶エリート校となる。
だが、その反面……バトル以外の道をなかなか学べない所となり……ブライア先生の
「そうか……所でアンタ。生徒の事を見てるか?スグリの奴、随分と思い詰めてるぞ……バトルしか学べない所にいたらきっと心に大きなダメージを受けるかも知れない。
あの子にはもっとバトルだけじゃなく、沢山の事を経験させて見聞を広くさせる必要がある」
リンドウはスグリの持つ、心の弱さを薄々と感じていた。ブルーベリー学園では原則的にバトルだけであり、リンドウはスグリ&ゼイユと戦ってみて分かったことがある。
スグリは学校でバトル以外に触れあえず、更にはバトル専門の学校と言うことと内気な性格のお陰か孤独なスクールライフを送っているのだと。
リンドウはそう告げて、公民館を出る。少し、外の空気を吸いたくなったのだ。
リンドウ個人としてもキタカミの里を自由に冒険したい気持ちもある。キタカミの里ではシンオウ地方では絶滅した、シンオウバスラオ(ヒスイバスラオ)の生息が近年の調査で確認されており、シンオウバスラオはイダイトウに進化する事が可能なのだ。調査も兼ねて、シンオウバスラオを捕まえたかったが……ブライア先生がアレなのでなかなか自由に動けない。
(てか、ブライア先生……研究者としては優秀かも知れないが、先生に向いてないだろ)
「リンドウせんせー!!リンドウパパ!!」
ふと、そんな時だった。ホワイトの声が聞こえてきた。
「ギャァァア!!ホワイト!!アンタね!!飛ばしすぎなのよ!!」
「うっぷ……やっぱり歩いて着いていくべきじゃ……」
その刹那、ホワイトが跨がったコライドンが公民館の前に、ドリフトターンを決めて現れた。ホワイトの後ろにはゼイユとスグリが乗っており、コライドンの余りの速さにゼイユは半分ほど起こっており、スグリは顔面蒼白に成っていた。
(ライドポケモン処か、車などの乗り物にあんまり乗らない子からしたら大型スポーツバイクのような速さで移動するコライドンやミライドンって恐いよな……普通は)
「貴方ね、この子の父親なら注意しなさいよ!!」
「確かに保護責任者だが、父親じゃないぞ。父親は別(キュレム)がいる。
で、どうしたんだホワイト?」
「今日からのオモテ祭りね、ゼイユとスグリが服をくれるの!!」
オモテ祭り。リンドウもそれは知っている。スイリョクタウンの神社で行われる祭りであり、ともっこ様や鬼を祭る人気のお祭りだった筈だ。お面を被って参戦する事が多く、多くの市民も出店を開く青年団やそのOB達も殆どの人がともっこor鬼のお面を被っているのだ。
「服?」
「ええ、私のお古の甚平なんだけど。サイズはピッタリだと思うの」
ゼイユが話してくれた。スグリは勿論のこと、ホワイトはゼイユとも仲良くなっていた。そして今日からオモテ祭りが開催され、ゼイユはホワイトにも折角お祭りを楽しんでほしくて、ホワイトにお古の甚平をプレゼントする事にしたのだ。
「そうか!ホワイト、折角だ……楽しんでこいよ。後で甚平姿をシロナさんやヒカリ、ブルーにも送ってやるからな!」
「うん!!」
ホワイト、オモテ祭りの姿爆誕まで残り4時間。
一方のサトシとバイオレット。
「私はサザレ。フリーのカメラマンだ」
大人のお姉さんであり、美女のカメラマンであり稀少種と成っているシンオウガーディを連れた人物 サザレさんと出会っていた。
次回!!ホワイト、オモテ祭りの姿 爆誕!
因みに此処でのアオイちゃんことスカーレットは、アンナちゃんで行きます。つまり、大型犬(原作通り)と化したコライドンのトレーナー
緊急アンケート スグリくん、マジでどうしよう。④が選ばれると2番目の高さの奴√です
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①闇堕ち√でも蒼の円盤で救済される
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②ホワイトきゅん、助けて
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③リンドウ「ようこそ、アローラへ」
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④ピーチドン?にW地震パンチ(ほぼ確定)
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⑤クラベル「パルデアに来ませんか?」