カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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ゲーフリさん…マジでエンペルトはよ


2時限目

「美味しそう!てか、リンドウって料理出来たのね。カントーを旅していた時、非常食やカップ麺で過ごしていた貴方が」

 

翌日、同居人と成ったブルーとそのポケモン達の為に料理を作り、朝食を振る舞うリンドウ。勿論、自分の分と大切なパートナー達の分も忘れない。

とは言え、ブルーはオーキド研究所にポケモン達を預けて来たのか、今の手持ちはピッピとカメックス、メガニウムだけのようだ。

 

本日のメニューはスクランブルエッグ、サラダ、そしてフレンチトーストだ。ポケモン達には木の実の盛合せとポケモンフードである。

 

「流石にカップ麺だけじゃ、マサラタウンで教師をしてる親父に怒られてさ。それで、覚えたんだよ」

 

流石にカップ麺や非常食では最低限の栄養しか補えず、栄養は良いとは言えない。木の実の種類が豊富なホウエンに来た際に、改めて料理を覚えたのだ。

 

「ブルー。飲み物は?コーヒーと牛乳、木の実ジュース位だけど」

 

続けて今度は飲み物の段取りを行うリンドウ。

 

「そうね…コーヒーで」

「おけ、油は入れるか?」

 

一瞬、ブルーは目眩がした。今、リンドウは何と言ったか?確かにコーヒーに油を入れるか?と言った筈だ。生粋のカントー人であるブルーは文化の違いか、目頭を押さえて問う。

 

「ねぇ…私の聞き間違いじゃなかったら油を入れるの?コーヒーに?」

「入れるぞ、アローラじゃ普通だしな。MCTオイルっていう、消化に良い油を入れるんだ。この油は消化吸収に良く、ダイエットや美容にも良いぞ」

 

このMCTオイルを入れたコーヒーは、現実世界でアローラのモデルに成ったハワイでも定番であり、最近では日本でも広まりつつ有るのだ。

 

「えっ!?美容に良いの!?試しに飲むわ!」

 

そして、この現代っ子であり、女性として美容に欠かせないと知るや…ブルーはコーヒーに油を入れる事を決意した。

 

「そい、お待たせ」

 

待つこと、約3分。ミルクと砂糖が少々入ったコーヒーをマグカップに注いだリンドウが、テーブルに戻ってきた。ブルーの前に1つのマグカップを置き、リンドウはブルーの向い側に座る。

 

「頂きます」

「頂きます」

 

いざ、ブルーは料理の前にコーヒーを一口飲む。すると、想像以上の美味しさの為か、笑みを浮かべた。

 

「なによこれ!滅茶苦茶美味しいじゃない!リンドウ!アンタ、飲食店やりなさいよ!」

「絶対にしんどいから、俺には無理だ。マジで飲食店を経営する人は凄いよ、俺には向いていない」

 

そう…飲食店で働くのは勿論、それを経営するのは大変なのだ。リンドウは前世でのバイトから、それを身をもって知っている。

 

「てか、メガニウムなんか持ってたか?」

「カロスで捕まえたのよ」

 

カロス地方のサファリパークのような所は様々なポケモンと出会えるそうだ。中には珍しい特性を持つポケモンや、初心者向きの御三家の誰かと出会える事も有る。

なお、リンドウはカロスには少ししか足を運んで無いので、そのサファリパークには一度も行っていない。

 

「カロスか…そこの四天王とエキシビションマッチをチャンピオンだった頃にしたな」

「どうだったのよ?」

「ボスゴドラ1体で、半数は倒せた」

 

――あのボスゴドラか…とブルーは苦笑いを浮かべてそう言った。リンドウのボスゴドラは一撃に特化したようなポケモンだった。もろはのずつき…岩タイプ最強クラスの攻撃を無反動で放ち、相手を一撃で粉砕する。

 

「そのボスゴドラを倒しても、控えにボーマンダやペンペンちゃん、リーフィアちゃんがいて、トドメにメガリザードンXでしょ?」

 

あの時は本当に挑戦者が可哀想であった。もろはのずつきを連発するボスゴドラを倒しても、控えにボーマンダやエンペルト、一番練度の高いリーフィアが出てくる。彼等を気合いで倒しても、今度はメガリザードンXが出てくるのだ。悪意しかなかっただろう。

 

「しかも、その時代は水タイプ絶対倒すマンと成った、フリーズドライを覚えたラプラスも居たからな。今はオーキド研究所でのんびり過ごしているが」

「ラプラスは世界的に絶滅危惧だもんね…ご馳走さま!」

 

この世界のロケット団は運が良かっただろう、もし…オーキド研究所に攻めていたら…例のボスコドラとボーマンダ、ラプラスの手で返り討ちに遇ったのだから。

 

「ご馳走さま。片付け位は手伝ってくれよ。皿洗いは出来るだろ?」

「当たり前よ!」

 

その後、食後の片付けを終えて着替え終えたリンドウとブルー達はポケモン達をボールに戻し、戸締まりをして外に出る。

 

「ブルー。お前はどうするんだ?」

「言ってなかったけど、私もポケモンスクールの臨時講師として働くから」

 

―へ?今…なんつった?

 

「助手の仕事はどうした?」

「博士からさ、序にリージョンフォームの事を直接見てくれって言われたの。オーキド校長からも許可を貰ったわ!」

 

ブルー先生、ここに爆誕したのだった。

 

 




次回!サトシの入学。そして…ムコニャがアローラに上陸する。

サトシの昔のポケモンを合流させるか否か。もしかすれば、2つ以上採用するかも

  • 合流無しで、アニメ通りに
  • 良し!ゲッコウガ呼ぼう!
  • 良し!リザードンを呼ぼう!
  • いや、此処はジュカインだ!
  • 違う!マグマラシを呼んで、何時かバグフーンに!!
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