カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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セレナのスクールライフ…スタート!!


16時限目

朝礼までの間に転入生であるセレナ、アセロラ、ブラックは職員室にやって来た。

セレナやアセロラは11歳位だが、ブラックは今年で15歳。クラスに馴染むのは違和感が有るかも知れないが、別に問題は無い。何故なら、ポケモンスクールへの入学には年齢は関係無く…幅広い世代の人々を受け入れる。とは言え、多くの生徒は未成年であり…ムコニャと同年代の生徒達は現在在籍していない。

 

「ここが職員室でな。多くの先生は授業が始まる前に、此処で授業の準備をするんだ」

 

担任と成るリンドウは転入生の3人に職員室を紹介する。学校見学を序に希望したムコニャの相手は学年主任であり、ポケモンの技を研究しているククイ博士にお願いしてきた。

 

セレナはテールナーを、アセロラはミミたん、ブラックはレシラムを出している。ポケモンスクールでは基本的にパートナーを出しているトレーナーが多く、セレナ達もそれに習ったのだ。

その証拠にリンドウはリーフィアを出していて、他の先生もポケモンを出して側に控えさせて居る。他の先生の手持ちにはカイリキーやギャロップ等が居た。

 

「他の先生もポケモンを出してますね」

「ポケモンスクールだからな。ククイ博士は滅多にパートナーをボールから出さないけどな」

 

ククイ博士も常にパートナーを連れている。しかし、彼は他の先生と違ってボールから出すことは余りしないのだ。リンドウもたまにしか、ククイ博士のパートナーを見ていない。

 

「それじゃあ、先生方を紹介するぞ。先ずはサオリ先生だ。サオリ先生!」

 

リンドウがそう言うと、日本人系の顔立ちをした筋肉質の女性が立ち上がりパートナーのカイリキーと共に此方にやって来た。

 

「セレナ、アセロラ、ブラック。挨拶」

「セレナです!カロス地方から来ました」

「古代のプリンセス、アセロラちゃんです!」

「ブラックです。イッシュから来ました」

 

リンドウに言われてセレナ達が挨拶をした。すると、リンドウにサオリと呼ばれたmuscleな女性は胸を張って自己紹介を始める。

 

「私はサオリ、ジョウト地方出身の教師だよ。元々はポケレスリングというポケモンと共に戦うレスリングの選手だったけど、色々有ってここの教師に成ったの。

担当教科はポケモン体育よ。体育をする時は先生と学ぶ時が有るから宜しくね。此方は相棒のカイリキーよ!」

「リッキー!!」

「私とカイリキーはカントーリーグにも出た事が有るの。リンドウ君程では無いけど、バトルのアドバイスも出来るわ」

 

彼女は某霊長類最強女子そっくりな外見をした体育教師 サオリ先生である。因みに身体能力の方はスーパーマサラ人に軽く匹敵する。

 

――アンタ、絶対に本人が戦った方が強いだろう。

 

初対面のリンドウは嘗て、こう囁いたとか。

 

「ククイ君やリンドウ君の他にも、君達がお世話に成るかも知れない先生が居る。けーね!」

 

サオリ先生がそう言うと、けーねと呼ばれた白髪の若い女性が席から立ち上がった。彼女は側にズガイドスとギャロップを連れて此方に来る。

 

「サオリ…今は勤務中だぞ」

「相変わらず、けーねは生真面目だな」

「リンドウ!お前もだぞ!げふん!失礼、私はケイネ。生徒指導と文学を任されている。此方はパートナーのギャロップとズガイドスだ。

実は…私はホウエンリーグに優勝したことが有ってな。チャンピオン時代のリンドウと戦った事が有るんだ」

 

けーねこと、ケイネ先生はホウエンリーグに挑戦した事が有り、そこでチャンピオン時代のリンドウと戦った事が有るのだ。

だが、チャンピオン時代のリンドウは公式戦無敗の為に…結果はお察しください。

 

「ボス(ボスゴドラ)だけで勝てたけどな」

「お前のボスゴドラは本当に理不尽過ぎる…」

 

ボスを倒しても、エンペルトやリーフィア、止めにメガリザードンが控えているのだから…尚も理不尽である。

 

「私は別のクラスの担任を持っていてな…生徒指導位でしか関わらないが、宜しくな」

 

何はともあれ、セレナ達はお世話に成る先生方の事を知れたのだった。

 

 

 

職員室の先生方を知れたセレナ達はリンドウの案内で教室に向かう。その道中、やはりレシラムやテールナーはアローラでは珍しいのか(レシラムは当たり前)多くの生徒達がリンドウ達を見ていた。

 

「ここが教室だ。広いからレシラムでも寛ぐ事は出来るぞ。ポケモンスクールはトレーナーは勿論、ポケモンの為の学舎だからな」

 

リンドウ達が教室に着くと、既にブルーが出席を済ませており…サトシ達は律儀に席に座って待っていた。教室には新たな空席が3つ用意されており、勿論…セレナ達の席である。

後ろの空間にはバクガメスやサトシのリザードン、ゲッコウガ、人の姿に変身したラティアスが寛いでいる。

 

「アローラ!諸君!皆、転校生を連れてきたぞ!セレナから自己紹介!」

 

教壇にリンドウが立ち、その隣にブルーが立つ。そして、セレナ、ブラック、アセロラの順番で3人は教壇の前に立った。

 

「セレナです!アローラでのポケモンの事を学ぶ為に来ました!カロスではトライポカロン、ホウエンではコンテストをしてました!」

「古代のプリンセス、アセロラちゃんです!ししょー…じゃなくてリンドウ先生の元でもっと学ぶ為に来ました!」

「ブラックです!普段はレシラムと一緒に旅してばかりで、次期チャンピオンの資格が有るのかも疑わしいけど…ポケモンの事をもっと学ぶ為に来ました!」

「良し!皆、セレナ達の事を頼むぞ!とは言え、アセロラ以外は校外学習の時に知り合ったんだったな」

 

こうして、セレナ達のスクールライフが本格的に幕を挙げたのだった。

 

 

「なんだろう…リンドウのクラスが日に日にヤヴァイメンバーに成ってきたな(ジムリーダー候補、ポケモンマスターの従兄弟、エーテル財団の娘、イッシュリーグ次期チャンピオン…マジでどうなってるの)」

 

ククイ博士はリンドウのクラスの凄さを見て、ムコニャ達と共に唖然とするのだった。

 

「伝説のポケモンまで居るぞ…」

「もう…ジャリボーイに危害を加えるのは止めるニャ」

 

サトシに危害を加える=正体を明かした従兄弟、そして教師が本気で殺しに来る。

 

ムコニャは心の底で足を洗って良かったと思った。

 

 

 

その頃の赤

 

「レッド君!是非とも、君の冒険談を聞かせて欲しイーブイ!」

 

校長室でオーキド校長と話をしていた。

 

「クスッ…」

「レッドが今の駄洒落で笑ったピ!?」

 

 




次回!セレナ、ブラック、アセロラ、レッドの為にリンドウ主催でBBQパーティー!?

しかし、その裏でマオ達の手でサプライズの準備が着々と進むのだった。


えっサオリ先生が某霊長類最強なのかって?彼女、サンムーンのCMに出てたし、カイリキーマジで持ってますよ

剣盾リストラ勢で、サトシの手持ち(新規)に欲しいアンケートを取ります。場合によっては全部採用するかも

  • 準伝説のラティアスたん(アルトマーレ)
  • 600属の卵をグリーンから貰う
  • 吸血強化の元凶 マッシブーン!!
  • あの赤ちゃんロコン貰えば?

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