ともっこ粉砕から翌日。
「ええ!!それは本当ですか!?ありがとうございます!!」
電話をしていたブライア先生は物凄く嬉しそうだった。それもその筈、ブライア先生の念願がようやく叶いそうなのだ。
ブライア先生はヘザーの末裔であり、ヘザーはかつてエリアゼロを探索した時に……謎のポケモン テラパゴスと遭遇した。テラパゴスはブライア先生の予想と仮説が正しければテラスタルを司る神に等しき力を持つポケモンであり、同時に理想と願望を叶え、更には運命や因果を書き換える力を持つのでは?と考えているのだ。
机上の空論であるが、ブライア先生はそれが真実だと半ば考えている。運命を書き換える力を持たなければタイムマシンなんて作れないし、どんなポケモンでも使えるテラスタルの力を産み出すなど不可能だ。それにタイムマシンを仮に人類の叡知だけで作れたとして、タイムマシンをポンポンと使えばタイムパラドックスが沢山起きてしまう。しかし、タイムパラドックスが全く起きていない。これは間違いなく、テラパゴスに運命を書き換える力が有ることが有力だ。
そのテラパゴスが眠っていると思われるエリアゼロへの調査、それがついに叶ったのだ。エリアゼロは基本的に立ち入り禁止であり、危険地帯でもある。
2年前のリンドウやホワイトのように「バレなきゃ犯罪じゃないんだよ」と言わんばかりに入らない限り、入るお馬鹿はほとんど居ない……居ても迷惑YouTuber位だろう。
「四天王の護衛と監視付きとは言え、エリアゼロへの探索が出来る!!遂に……遂に私はテラパゴスに会えるんだ!」
あまりの興奮に、ブライア先生は高らかに笑う。周りの人から「あっ、コイツやべーヤツだ」と見られているが、自身の探求心と欲求が抑えられないブライア先生はそんなこと気にしない。
「これは林間学校処ではないな」
ブライア先生はスマホロトムを操作し、スグリとゼイユにメッセージを送った。それは『ブルーベリー学園は林間学校を中止し、直ちに学園に帰還。その後、準備が出来次第にパルデアのエリアゼロに向かいますよ』との事だった。勿論、余りにも突然すぎるので仕方がないが、別によいだろう。
だってブルーベリー学園はバトル専門であり、こんな地方でのフィールドワークはカリキュラムには関係無い、本音を言うと必要ないのだから。
「テラパゴス、私の願いは叶う!必ず、証明して見せるとも!!」
なお、今から3年後……ブルーベリー学園崩壊の原因だとは言わないでおこう。
「俺はブルーベリー学園には帰らないべ……俺、メレメレ島のポケモンスクールに転校する」
「スグ……いえ、スグリが自分自身で悩んで決めた事です。私は弟を尊重します」
ブライア先生の召集連絡を受けたゼイユとスグリの姉弟は、ブライア先生の所に集まった。だが、そこでスグリは自分の意見を伝えた。そう、スグリはリンドウからの誘いも有ったが、バトル専門校であるブルーベリー学園を辞めて、ポケモンスクールに転校する事にしたのだ。
「どうしてかな?あと3年ほど頑張れば、君でもジムリーダーと同じぐらい強くなれるよ?」
「俺、知ったんじゃ。ポケモントレーナーの道はバトルだけじゃないって。ポケモンと一緒に沢山の選択肢が有るって。バトルは好きだけど……俺、自分に何が向いてるのか探すためにも……ホワイトやサトシさんと勉強するべ!!」
「そう……まあ、良いでしょう。ゼイユ、1時間後に出発よ」
ブライア先生はそう告げ、去っていった。
「スグ、やっと自分で道を選べたね」
ゼイユは優しい眼差しでスグリを見下ろして、そう言った。
今までスグリはゼイユの後ろで隠れたり、他人の意見に合わせて動いていた。ブルーベリー学園もゼイユが入学するから一緒に進路を選んで付いてきただけだった。だけど、そんなスグリも林間学校でホワイトやリンドウと出会い、一緒に冒険して成長したスグリは初めて自分で選択したのだ。
「次、何時会えるのか分からないわ。でも、たまにで良いから連絡しなさいよ……」
「うん……」
「私も準備があるから行くわね」
そしてゼイユもスグリの前から去ろうとする。もう、弟は大丈夫だ、いつまでも自分の後ろで怯えて隠れる弱い弟じゃない。自分で道を選んで選択できたのだから。
「そうだ、スグ。これ、鬼面集の方々から」
ゼイユは1つのプレミアボールを取り出して、スグリに手渡した。その中には……
「ダクマ!!」
小熊を武道家にしたような小さなポケモン、ダクマが入っていた。恐らくはユウジロウさんのお家のポケモンなのだろう。
ダクマは非常に珍しいポケモンだが、繁殖で増えることが可能であり(ゲームでは準伝扱いなので卵出来ません)使う人はそこそこいる。武術を極めることでウーラオスと呼ばれる強いポケモンに進化可能で、扱う流派でタイプが変わるとか。
「ダクマ!?なんで!?」
「ユウジロウさんから伝言。強くなりたければ喰らえ!!(ユウジロウの声真似)だってさ。いっぱい御飯食べて、強くなれよって事じゃないかしら?」
託されたダクマ。そして鬼面集最強の男であり、人類最強のヨシダ・サオリのライバルであるユウジロウから託されたのだ。ダクマに恥じぬ、身も心も強いトレーナーになろう。スグリはそう決意した。
「スグリ!!アローラに帰ったら、一緒に暮らすんだ!!さん付けはするなよ?家族なんだからな!」
「うん、サトシ……」
スグリはアローラに着いたら、これからはサトシも暮らしているククイ博士の自宅でホームステイする。
なに、今でもサトシとセレナ、ラティアスが暮らしているのだ。それに新たに産まれたククイ博士の実子であるレイも含めれば三男二女とククイ博士&バーネット博士の大家族と成るが賑やかで良いだろう。
2年後。BGM 青のすみか。
中等部に成長したホワイト。サトシ達はハイスクールに進学し、中等部のクラスはスグリとホワイト+一般学生の混合と成った。中途でポケモンスクールに入学する児童や生徒も増えてきたし、良いだろう。バトルは兎も角、座学のカリキュラムはホワイトのようなイレギュラーでも一般人でも共通であり、問題はない。
「やあ、ホワイト。君もかな?」
「そうだよ、スグリ。朝御飯は食べた?」
コライドンに跨がろうとしたホワイトは声の方を見る。そこでは夏油傑ヘアーとイメチェンし、声変わりを終えてVC櫻井のイケボと成って……身長180cm体重筋肉で90キロオーバーへと長身イケメンへと進化したスグリの姿があった。
スグリはミライドンに跨がっており、このミライドンはパルデア合宿でスグリがリアルファイトで調教して捕まえた個体である。
「朝御飯は勿論食べたよ。筋肉の維持の為に、1日5食は食べたいけどね」
「食べすぎじゃない?」
「その分、鍛えてるからね。君はもう少し食べた方が良いよ?」
ククイ博士やサトシと共に過ごし、内気な性格も改善されたスグリ。あれからキタカミの里には1度も戻れてないが……それでもゼイユにはこまめに連絡しており、ブライア先生に振り回される姉の愚痴は良く聞いているとか。
「アンタ達!!遅刻するわよ!!」
「ぽにおー」
ホワイトの家……と言うかリンドウの研究所兼社宅の扉が開き、エプロン姿のブルーが幼い子供……リーフを抱っこしながら現れた。
オーガポンも出てきたが、子守りを手伝ってるのか……エプロン姿である。
「そうだった!行ってきます!」
そしてホワイトを乗せたコライドン、スグリを乗せたミライドンはポケモンスクールに向かって進んでいった。
スグリ(中等部)の手持ち
オオタチ。カミツオロチ。ウーラオス(連撃)。ガオガエン(ククイ博士から貰ったニャビーが進化)。ミライドン(拳で倒した)。メガヤンマ。控えメンバーとしてメタグロス&アローラゴローニャ(筋トレに役立つ)
である。因みに、スグリはバトルの素質はないとブルーベリー学園の誰からも思われていたのだが……それは内気な性格が関係していたようで、ククイ博士やサオリ先生と共に筋トレや格闘技を頑張って内気な性格が治った瞬間に素質がめちゃくちゃ開花。中等部ではホワイトの次に強い特級レベルと成ってしまった。
その中等部の生徒2人問題児、正し最強。
因みにスグリくんはミヅキちゃんの時代では、身長190cm体重筋肉で100キロに進化してます。
入学してみたい学校は?
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オレンジアカデミー
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グレープアカデミー
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メレメレ島ポケモンスクール
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セキエイ学園
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ブルーベリー学園
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タマムシ大学(オーキド博士の母校)