ホワイトがギエピーと共にサバンナエリアのサバンナスクエア……四天王アカマツの居城に攻め込んでいる頃。リコはキュレムの護衛の元で、ゼイユとタロと共にコーストエリアを冒険していた。
「しかし、ホワイトが兄貴分になるなんて、時の流れは早いわね」
『おい、弟の成長(物理)から目を背けるな』
ゼイユは軽く放心状態と成っていた。昨日、リンドウ達が寝泊まりするゲストルームに来たのは良かった。久し振りにリンドウやホワイト、そして弟であるスグリと再会できたのだから。しかし、数年振りに再会した弟は身長180cmオーバーの筋肉の化身と成り果てたのだ。
「だって、私より大きくは兎も角……何食べたらあんなにデカクなるのよ!!私なんて、デブらないように食後のジョギングが大変なんだから!!」
ゼイユは残念ながら自炊技術がない。その為か、ブルベリに居る時は基本的に食堂やリーグ部の部員仲間であるアカマツが作ってくれた辛い食事を食べている。しかし、ブルベリの食事は御存知の通り、カロリーお化けな料理ばかりだ。野菜は基本的に使われてないし、チーズたっぷりの分厚いピザ、全部のせの学生定食、1番ヘルシーなのがハンバーガーという時点で栄養が偏っている。
事実、ブルベリ学園は世界中の名門校の中では最も肥満率が高いのだから。
「で、リコ。君は料理できるの?」
「私達のご飯、基本的にマードックやホワイトさんが作ってくれるんです。たまにオーガポンも手伝ってくれますけど……」
「ホワイト、料理できるの!?なによ、完璧超人じゃない!!」
ゼイユはリコから現在のホワイトの様子を色々と聞いており、ホワイトのチート具合に軽くドン引きしていた。
(まあ、確かにアイツは料理も出来るように成ったが……昔から変わらず自由人で、目を離すと何をしでかすか分からん)
と心の中でキュレムが溜め息を吐き出すように告げた。そう、ホワイトはどんなに強くなっても自由人である事は全く変わっておらず、保護者が目を離せば何をするのか分からない。相変わらず、ヤヴェー代物を拾ってくるし、なんならトラブルに巻き込まれて自力で解決して何事もなく戻ってくるし……そこは変わっていない。
と、そんな時だった。タロとゼイユのスマホロトムにブルブルと通知が来る。
「あっ通知だ。えーと、2件ですね。えっ!?ホワイトさん、もうアカマツくん倒したんですか!?」
タロが驚きながらスマホロトムをリコとゼイユに嬉しそうに見せた。そのスマホロトムの通知には、ホワイトがブルベリ四天王の1人アカマツを倒した事が書かれていたのだ。
「当然でしょ?……ねえ、タロ……もう1つの通知、教員からだわ」
「えっ?」
だが、もう1つの通知を見た瞬間、タロとゼイユはお互いに顔を見合わせた。何故なら、それは学校からの通知で『特別留学生であるカラシナ・ホワイトを倒した者には一万BPをプレゼント。次期シンオウチャンピオンに、ブルベリの強さを見せつけよう!!』と書かれていたのだ。これを出したのがブライア先生なのか、それともブルベリの生徒の強さがチャンピオンに匹敵すると思ってきた教師達なのかは分からないが……まあ、随分と無謀な事である。
「ホワイトさん大丈夫かな!?」
「リコちゃん。大丈夫ですよ、多分……」
「取り敢えず、BPに目が眩んだ哀れな生徒に合唱ね」
通知が届く20分前。
料理人風に制服をカスタマイズした少年、ブルベリ四天王の一角であるアカマツ。
そして異世界出身、メレメレ島育ちの我らが天災児ホワイト。
両者はサバンナスクエアのバトルコートで対峙しており、お互いに2つのモンスターボールを取り出した。
「さっきのは辛かったよ!!俺でも辛かったよ!!」
「うん、ゼイユちゃんからアカマツくん?だっけ?君は辛いのが好きって聞いたからね」
「限度が有るんだよ!?てか、そこのピッピ大丈夫!?唇がまだプルプルに腫れてるよ!?」
これから行うのはブルベリ四天王アカマツVSホワイトのバトルであり、アカマツはファイアローとヒートロトムを繰り出した。
ファイアローの機動力を活かして、素早く日照りを展開。その後、ヒートロトムを含めた炎ポケモンや日照りに有利なポケモンで相手を一方的に倒すのだ。
「さあ、どうする?先輩で留学生だとしても、俺はいつも通りするだけさ!!」
ダブルバトルは戦略がかなり広がる。単独ではバトルに活かすのが難しい技やポケモンでも、サポートに徹して相方のポケモンで相手を蹂躙したりと様々な戦いかたが出来るのだ。
「ごめん……タロちゃんと約束したから。だから、僕もパートナーも手加減は一切出来ないよ」
だが、ダブルバトルはホワイトの
「ARE YOU READY?準備は良いかな?僕達は出来ている!カメックス!ミロカロス!オンステージ!!」
「ガメガァ!!」
「ミローン!」
ホワイトはガメラカメックス、ミロカロスを繰り出した。炎には水、これは鉄則と言えるだろう。
「やっぱり水だよね?ファイアロー!!日照……へ!?」
その瞬間、莫大な量の波乗りが展開された。ホワイトは言葉で指示を行っていない、トライポカロンやパフォーマー部門等のコンテストでは演技力も必要であり言葉以外での指示も必要不可欠。ホワイトが出した指示は右足のステップ、それだけで言葉を出す前に『波乗り』の指示を与えたのだ。
そして波乗りの産み出した波は、ミロカロスのサイコキネシスで生き物のように動き出し、それの後押しを受けてからを破るを積んだ高速アタッカーと化したカメックスが迫る。
「不味い!?ロトム!!十万ボルト!!」
「知ってる?僕も授業で知ったけど、水って本当は電気を受け流すんだよ」
放たれた十万ボルト。だが、ミロカロスが操る水が電気を受け流す。
「カメックス!!しおふき!!最大出力!!」
「ガメガァ!!」
放たれたしおふきは……ファイアローとヒートロトムを粉砕した。だが、ファイアローは気合いの襷を装備しており、なんとか踏ん張る。だが、そこに無慈悲にミロカロスが操った水が全方位からレーザーとして襲い掛かる。
「ファイアロー!?」
「ア゛ーー!?」
「ギエピー!?なんで僕も巻き込むっピ!!」
序でにギエピーが巻き込まれたが、気にしてはいけない。バトルフィールドは水に包まれた。
「僕言ったよ?全力で行くって……ミロカロス……ネクストステージ!!」
ホワイトが叫んだ瞬間、ミロカロスが光に包まれる。それと同時にホワイトのキーストーンが光輝いた……間違いない、これはメガシンカだ。しかし、ミロカロスはメガストーンを装備していない。
「バカな!?これは……なんだ!?」
モニターを見ていたブライア先生が台バンの如く、机を叩いた。そう、これは……
「ミロカロス。ドレスアップOK?さあ、行くよ」
光が砕け散ると……そこには天女のような美しい羽衣を彷彿させるヒレを持つ、キズナ進化を果たしたミロカロスが漂っていた。
「キズナ進化だって……それじゃあ、君はメガシンカを一度のバトルで2回使えるのか!?」
アカマツだってバトル専門学校であるブルベリで優秀な成績を修めている。当然ながらキズナ進化やメガシンカの事も理解しているし、キズナ進化とメガシンカは同じバトルで共に使えることも理解している。なので、ホワイトがこの後にメガコライドンさえも降臨する事が出来ることを理解し、呆然としてしまう。
「ミロカロス、雨ごい」
その瞬間、警報レベルの豪雨が降り注ぐ。だが、何故かホワイトは濡れない……と言うかミロカロスがホワイトに雨が当たらないようにしてるのだろう。
「カメックス!!しおふき!!しおふき!!しおふき!!ドロポ!しおふき!!ハイドロカノン!!」
攻撃をしようにも、キズナミロカロスが水を楯にしてガメラカメックスを守り、ガメラカメックスがしおふきを乱射……たまにハイドロポンプやハイドロカノンがとんでいるが。
「これが……本物のリーグチャンピオン……」
アカマツくん、実力の差を見せられて敗北する。
「で、どうするんだっピ?君はそのままで良いんだっピ?」
そんなアカマツにギエピーは声をかけた。
一方のスグリ。スグリはキャニオンエリアにやって来ていたが……
「お久しぶりですね、スグリ」
「ネリネさん!お久しぶりですね!」
そこでスグリはブルベリ四天王の1人でゼイユの親友であるネリネと再会した。
「スグリ(すっっっっっっっっっうぅぅぅぅぅぅぅぅきぃぃぃぃぃぃい!!)」
しかし、スグリは知らない。ネリネはスグリ好きガチ勢だった事を。
リンドウ「コンテスト&バトルを両立してるトレーナーがダブルやったら、ヤバくね?」
次回!!ホワイトに合流した(された)ツッコミのアカマツ。
ホワイト「お腹空いた……襲ってきたトレーナー撃退したらカロリーが……ガクゥ」
コライドン「ガス欠アギャッス」←完全形態カロリーの消費増加+メガシンカ連発。
アカマツ「よし、サンドイッチ作ろう!!ってちょっとぉぉおおまてぇぇ!!」
タロちゃんのライドポケモン
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今流行りのミライドン
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モトトカゲ進化?ゲンダイドン
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ホワイトさんの後ろに決まってるだろ?