カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

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リンドウ「どうやって行政機関にリークするか」
紫のカイロス「ハッキング、マカセロス」


メンツは揃った……いざ行かん!!

「いやー、さいなんだったピ」

「なんで空を飛ぶタクシーの紐が切れるの!?普通は切れないよね!?君、どんだけ重いの!?」

 

パンツ一丁となったアカマツとギエピー。2人は無事に、問題児生徒を粉砕という名の実技授業で粉砕したリンドウ、そしてキュレムの手で救助され、コーストエリアの浜辺で焚き火を焚いて暖をとっていた。此処が温暖なコーストエリアだったお陰か、アカマツとギエピーは風邪を引かなくてすんだが……もし、此処がカキツバタの根城 ポーラエリアならばマイナス何度という氷河期のような気温で一瞬で風邪を拗らせる処か……最悪は凍死してしまう恐れだってあっただろう。

しかし、ブルベリの教員達はいざとなれば生徒を助ける準備は出来ているのだろうか?コーストエリア、サバンナエリアは比較的温暖で強いポケモンが生息していること以外は比較的に安全だろう。だが、山岳地帯であるキャニオンエリアと氷河期であるポーラエリアは環境だけでも危険だ。現実でも山岳地帯では事故が起きているし、ポーラエリアでは一歩間違えれば凍死してしまう恐れもある。

 

「しかし、なんで空から降ってきたんだ?」

 

そんなパン一となり、服を乾かしているアカマツとギエピーを案じてかリンドウが問う。そりゃそうだ、問題児達を粉砕していた時に、空からギエピーとアカマツがスカイダイビング真っ青でパラシュートも無しで飛んできたのだから……いや落ちてきたのだから。

 

「タクシーの紐が切れたんですよ……」

「そんなアホな……いや、有り得るな」

 

本来ならギエピーの体重がどんなに重くても空を飛ぶタクシーの籠紐が切れる訳がない。いや、切れるかもしれない。

過去、今から5年前。ギエピーはリンドウ、ウォロと共にミライドンに跨がったさい……ギエピーの体重が余りにも重すぎて、ミライドンのエンジン出力を上回る速度で落下エネルギーが発生。3人を乗せたミライドンは真っ逆さまにエリアゼロの最下層に落下したのだ。空を自由に飛び回る力を持つミライドンが空を飛べず、あろうことか真っ逆さまに落っこちる……この事からギエピーの体重はミライドンのエンジン出力より高いのだから。

 

「ギエピー、お前そろそろダイエットしろよ。お前のせいでブレイブアサギ号が沈没したらどうするんだ?そうなったら、地震パンチの刑だからな?」

 

リンドウの言葉に反応するように、ボールからリオレウス……レウスが飛び出してゴキゴキと指の関節を鳴らした。メガシンカして攻撃特化のメガリザードンXの攻撃力+龍の舞+かたいツメから放たれる地震パンチ……ギエピーもその破壊力は知っており、ぶっちゃけ食らいたくない。

 

「嫌だっピ!!」

「じゃあ、痩せろ」

「断るっピ!!」

「仕方ない……ミライドン、フォトンブラスターだ」

 

リンドウが指パッチンすると、リンドウのミライドンはバトルフォルムことコンプリートフォームに変形した。

 

「痩せるっピ」

 

ギエピー、ミライドンの超必殺技 フォトンブラスターは受けたくないので速攻で土下座を決める。

 

「土下座はや!?さっきの態度はどうしたの!?」

 

そしてすっかり、ツッコミ係になったアカマツくんであった。

因みにこの場にホワイト達は居らず、居るのはリンドウとギエピーにアカマツだけである。と言うのも、ホワイトとコライドンは無事に軽く寝て更にリンドウが持ってきたお弁当&サンドイッチを食べて完全回復。カロリーも補給し終え、ブルベリ四天王の1人でもあるタロとバトルする為にコーストスクエアに向かった。恐らく、今頃はタロとホワイトが戦っている頃だろう。

 

「てか、リンドウ。そっちの調査はどうだっピ?」

「ああ、ハッキング関係はホワイトのカイロスに任せたが、ぶっちゃけるぞ?此処は教育機関じゃない、教育機関の皮を被った研究施設だよ。子供達を利用したな……」

 

ギエピーの言葉に返事をしたリンドウは、静かに怒りを見せてそう告げた。そう、ブルベリ学園は教育機関ではない……形上は教育機関と成っているが、此処は生徒達に仮想通貨であるBPや伝説のポケモンと出会える&楽に捕まえられるオヤツをエサにしてタスクをこなしてもらい、莫大なデータを収集する研究機関だったのだから。

 

「バトルに挫折した生徒の事は全く関係無し。生徒が道を踏み外しても自主性を尊重すると言い訳を述べて、子供達に干渉しない教師の風上にも置けない奴らばかりさ。

こんな話を、ブルベリの生徒であるアカマツくんの前で話す事じゃ無いんだが……悪いな」

「いえ、俺も思うところは有ったんで」

「そうか。確かに此処は研究施設としては合理的だ。おやつ親父とかいう訳がわからんおっさんの協力で、沢山の伝説のポケモンを確保して生徒達に戦わせる。他の研究機関や研究者では先ず、集めるのが不可能に近い莫大なデータを集めることが出来る。それだけじゃない、伝説のポケモン以外にも戦闘データや捕獲のデータは沢山集まり、研究が捗る。更にパルデアでしか確認されていないテラスタルも再現し、生徒全員にテラスタルオーブを支給して使わせることでパルデアでも進んでいないテラスタルの研究も一気に進む。だが、子供達を出汁に使うのは気にくわないな」

 

それに水温-や低体温の危険がつきまとうポーラエリアでさえ、生徒指導や他の教員達は常に見ておらず……最悪の事態が起きれば生徒達は命の危険があるのかも知れない。

本当に学舎なら、危険な所なら常に教師達が目を輝かせているがブルベリではそう言う事はない……つまり、最悪の場合は生徒が学内で遭難……そこから死亡という危険さえも有るのだから。

 

「このテラリウムドームは研究施設としては非常に魅力的だ、それは認める。

しかし、生息しているポケモンのレベルは非常に高い……いや高すぎる。初心者用と一般的に言われるヒトカゲやアチャモもレベルが高いためか、初心者の言うことを素直に聞くかどうかさえも怪しいぐらいだ」

 

テラリウムドームのポケモン達はどれもが非常にレベルが高い。ヒトカゲやワニノコ等の初心者向けポケモンでさえも「お前、本当に初心者用!?」と言いたげにレベルが高く強い個体が多いのだ。つまり、魔境 白銀山まではいかないが、ポケモンに襲われて大怪我をしてしまうケースも有るだろうし、最悪のケースは苦労して捕まえた強力なポケモン(メタグロスやオノノクスとか)に殺される……食い殺されるケースも有るのだから。実際に白銀山では多々起きている。

 

「なにそれ恐い!?」

「ポケモンは信頼関係を結べば、どんな時でも力を貸してくれる。だが、信頼関係が無ければ……そう言うことだ。

伝説のポケモンを捕まえ、自惚れた子達はオヤツの加護が無くなった時……どうなるんだろうな?スワマとかいうヤツは一ミリも信頼関係無かったしな(む?スワマ……どっかで聞いたこと有るような……見たこと有るような)」

 

リンドウから語られる白銀山で実際に起きたデンジャラスな事件、そこから考えられるブルベリで起きるかも知れない最悪のケースを話されたアカマツは顔がどんどん白く成っていく。

 

「えっ……本当ですか?」

「まあ、間違いないっピ。だいたい、オノノクスが野生として闊歩するなんて白銀山に匹敵するっピよ?キャニオンエリアとポーラエリアの危険度は普通の子供が関わっちゃいけない位だっピ」

「仮に捕まえても、仲良くなるのが失敗すれば良くて大怪我、最悪は食い殺される。ポケモンは頼りに成るが、危ない生き物でもあるんだ」

 

ポケモンは危ない生き物です。明治時代にラベン博士も仰っていました。

 

と、その時だった。アカマツのスマホロトムに通知が来た。それは四天王のタロがホワイトに敗亡、四天王のネリネがスグリに敗亡したという知らせだった。

 

「タロ先輩もやっぱり勝てなかったのか……」

「学園四天王とリーグチャンピオンの差は歴然だっピよ」

 

 

 

「オーガポンちゃんは本当に可愛いですね!可愛くて強くて素敵です!!」

「ぽにおー!!」

「ぽにちゃんはコンテスト向けだけどね」

 

四天王戦を終えたホワイト達が此方に戻ってきた。タロはオーガポンと早速仲良くなっており、手を繋いでいる。

 

「てか、ホワイト。カキツバタのチャレンジはドームの中で捕まえたポケモンだけよ?此処でポケモンは捕まえたの?」

 

ゼイユが告げる。そう、カキツバタのチャレンジはドームの中、現地調達したポケモンしか使えないのだ。つまり、今までのパートナー、そしておやつ親父のオヤツでゲットした伝説のポケモンは使えないのだ。だからこそ、伝説のポケモンの力に酔った自惚れた子達はカキツバタに挑むことは不可能である。

 

「勿論!沢山、友だち作ったよ!!」

 

しかし、ホワイトはカキツバタとの戦いに備えてドームの中で新たなパートナーを捕まえていたのだ。

 

「よし、みんな……でてこーい!」

 

ホワイトがドームの中で捕まえたポケモンは……

 

「ガァオー!」

 

サバンナエリアで捕獲したヒトカゲが速攻で進化したリザード。

 

「キマキィ!!」

 

力に溺れたトレーナーが逃がしたキマワリ。因みに特性がサンパワーである。つまり、太陽神である。命の玉を持たせて、日差しが強ければ全てを破壊する。

 

「コー!!」

 

そして太陽神キマワリの力を最大限発揮してくれるコータス。勿論、ひでりである。

 

 

「そう、なら行くわよ!ポーラエリアへ!!」

 

役者は揃った。次はポーラエリアに向かう、試された大地……今、太陽神キマキィの力が解き放たれる!!

 

 

 

 

 

 

「スグリ!!何処に行ったのですか!?私と一緒に食堂に行きませんか!?スグリ!!」

 

一方のスグリはネリネに追い掛けられ、電気石の岩窟に隠れていた。

 

「ネリネさん……何が有ったんだろう?」

 

そりゃあ、思い人が長身イケメンになればこう成りますよ。

 




次回、ブリザードが吹雪くポーラエリア。

カキツバタ「おーす、未来のチャンピオン。良く来たなブラザー。つばっさんとの戦いじゃ、現地調達のポケモンだけだよい。勿論、オイラもだ」
ホワイト「オーケー!!行け、キマキィ!!」
キマワリ「キマキ……キマキマ……オォォォオエルデンリィィィイング!!」←命の玉+サンパワー+ひでり+ソーラービーム

アカマツ「ソーラービームの破壊力じゃねぇぇぇえ!!」

タロちゃんのライドポケモン

  • 今流行りのミライドン
  • モトトカゲ進化?ゲンダイドン
  • ホワイトさんの後ろに決まってるだろ?
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