カントー出身の俺氏、南国で教師をする。   作:静かなるモアイ

216 / 242
ポーラエリアとキャニオンエリアは個人的に、危険だから教員がしっかりと見ておかないといけないと思う。


極寒の大地 ポーラエリア

リンドウと再び別れたホワイト達(ホワイト、タロ、キュレム、リコ、ゼイユ、アカマツ、ギエピー)は極寒の大地ポーラエリアにやって来た。

 

「「「さぶぶぶぶ!!」」」

「貴方達ね……冬の制服着なさいよ」

 

もう吹雪が大地に降り注ぎ、隣接するコーストエリアとキャニオンエリアと比べると寒暖差は驚異の30度以上。先ほどまでホワイト達が滞在していたコーストエリアの平均気温が25度ほどだとすると、ポーラエリアは驚異の平均-18度。余りの寒さに、水に濡れたタオルを振り回せば凍りついてしまう程に寒いのだ。何れぐらい寒いかと言えば、ポーラエリアに落としてしまったオレンの実で釘が打ててしまう程に寒いのだから。

 

「寒い!!本当に寒いんですけど!さっきまで私達、南国みたいな所に居たよね!?どうしてこんなに違うんですか!?」

 

余りの寒さに、あんまり冒険に馴れていないリコが震えながら叫ぶ。普段は内気なリコでも、余りの寒さに話してしまうようだ。スカートの為か余計にブルブルと震えている。

 

「テンガン山より寒いね……へっぷし!!」

 

ホワイトが大きなくしゃみをしてしまう。なんという事でしょう……ポーラエリアは日本が誇る最高峰 テンガン山の山頂より遥かに寒く、ほぼ常に暴風雪が降り注いでおり、氷タイプや寒冷地に生息するポケモンにとっては天国とも言える環境なのだが、人間にとっては余りにも過酷な場所であった。

油断して身軽な服装で行けば、低体温症や凍傷……最悪の場合は凍死してしまう危険もある。こんな場所ですっぽんぽんに成れるのは、ヒスイの大地が産んだ筋肉超人ハマレンゲ先生だけであろう。

 

「どうしよう……持ってきた食材が凍ってる……久し振りにポーラに来たけど、ここ寒すぎだよ!!」

 

料理人でありツッコミ職人のアカマツは持ってきた食材が凍り付き、残念な事にリンゴやバナナが凶器と言って良い程に凍り付いている。

 

「此処は本当に寒いです……早くカキツバタを倒して戻りましょう!」

 

タロの言う通り、ポーラエリアは本当に危険が付きまとう。このままポーラエリアに居たら低体温症の危険が付きまとうし、猛吹雪で視界が悪い状態で遭難してしまえばそれこそ死に繋がってしまう。

 

「ギエピィィイ!!なんでこんなに寒いんだっピ!!てか、ここ学校だっピ!!学校で遭難なんて前代未聞だっピ!!」

 

気温は-を軽く下回り、タオルを振れば凶器の完成、バナナさえハンマーと成り果てる極寒の大地。洗濯物だって振り回してしまえば凍り付き、その氷を剥がせばフリーズドライ方式で乾いてしまう程の極限環境。選ばれた存在でしか生息できない、危険地帯である絶対零度の世界……氷河や氷山を再現したポーラエリア。ここは余りにも過酷な為なのか、伝説キッズの自惚れ生徒や教員としての役割を果たしていない教師達も余程の事がない限り、やって来ない。だって死にたくないもん。

 

「寒いっピ!!あー!!ホワイト!!とっとと、カキツバタってヤツぶっ倒して次のエリアに行くっピよ!!」

 

脂肪たっぷりのボディのギエピーでさえ、このポーラエリアの寒さは身に染みる。事実、冬服を着ているゼイユもかなりしんどいが耐えられているのだが……他のメンバーは春服や秋服のカスタムであり、ギエピーなんて裸……ポーラエリアの寒さは危険領域なのだ。

しかし、雪山で大声を出してならない訳がある。大声を出したり、大きな衝撃を起こすと……雪山では危険すぎる自然災害……雪崩が発生する。

 

ゴゴゴゴ!!氷山の上から山が震えるような音が鳴り響く。その瞬間、危険を感じた野生のポケモン達が我先へと全速力で逃げ出して……ホワイト達の横を通りすぎていく。

 

「これって……もしかして……」

『間違いない……雪崩が起こるぞ』

 

その瞬間!山頂付近から爆発音に近い轟音が鳴り響き、大津波が起きたように斜面の雪が崩れさり、生き物のように動いて全てを飲み込んでいく。そう、雪崩が起きたのだ。

 

「ぎゃぁぁあ!?」

「おわったぁぁあ!!」

 

リコとアカマツが絶望を感じるように大きな声を出してしまう。

 

「お仕舞いよ!」

 

ゼイユは北国であるキタカミの里出身であり、雪崩がどれほど危険な物なのか理解している。雪崩に巻き込まれると雪の重みで身動きが取れず、最悪の場合は15分程で窒息死してしまう危険もあるのだ。

 

「大丈夫、大丈夫。奥の手使うから」

「ホワイトさん?」

 

だが、ホワイトが前に出る。しかし、奥の手とはなんなのだろうか?炎タイプの技で溶かすのだろうか?ダメだ、雪崩は雪が溶け出す時……もっと大きな雪崩が発生するし、それほどの巨大な雪崩も溶かしてしまうと今度は洪水となって津波のように押し寄せる。

 

「ホワイトさん!!雪崩は溶かすと、津波のように洪水となって襲ってきますよ!」

「うん。知ってるよ、だから……吹き飛ばす」

 

右足を前に出して構えをとるホワイト。所で皆さんは覚えているだろうか?我らがスーパーマサラ人でありアローラチャンピオン サトシ、そして岩の妖精でポケモンドクターのタケシはポケモンの技 高速移動を生身で使うことが出来るのだ。

つまり、人間も訓練次第ではポケモンの技を使うことが出来るのである。そして、ホワイトはコライドンと古代ウルガモス(中の人 東方不敗)から訓練を受けており……流派東方不敗を修めている。

 

「流派東方不敗が最終奥義」

 

「「「お仕舞いだ(っピ)!!」」」

 

リコ、アカマツ、ギエピーは最悪を想定してキュレムにしがみつく。

 

ホワイトは掌を合わせると……掌に気で出来たエネルギーの球体が現れた。

 

「「「あれって……まさか」」」

「石破!!天驚拳!!」

 

ホワイトは石破天驚拳を解き放ち、なんという事でしょう。石破天驚拳を受けた雪崩は一気に吹き飛んでしまったのだ。これにはリコ達は勿論、野生のポケモン達も開いた口が塞がらない。

 

「よし」

「人間って鍛えたらこんな事出来るの!?いや、マジでどうなってるの!?」

『カントーの人間は高速移動も使うし、飛び膝蹴りでゴーリキーを倒すぞ』

「そうだっピ」

「カントーの人どうなってるの!?てか、日本人怖すぎなんですけどぉお!!」

 

雪崩が吹き飛び、平和が戻った雪山にアカマツのツッコミが響いた。

 

「私はそんなこと出来ないからね!?ホワイトやスグ、リンドウ先生やアローラチャンピオンが可笑しいだけよ!?」

 

そしてアカマツのツッコミに対して、ゼイユが反論をあげるのだった。

 

 

 

 

ポーラスクエア。

 

そこではカキツバタ、そしてスグリがホワイト達を待っていた。

 

「やあ、ホワイト、姉ちゃん」

「おーす、未来のチャンピオン。待ってたぜブラザー」

 

では、此処でカキツバタとの勝負のルールを説明しよう。

ルールはテラリウムドームで捕まえたポケモンだけをしよう。それはカキツバタも同じであり、カキツバタはドーム内でゲット1ヶ月未満のポケモンを扱い、チャレンジャーはテラリウムドームで捕まえたポケモンならどれも使っても良い。但し、パートナーポケモンに同意して一度逃がして即ゲットしたのは禁止である。

 

「このルールなら伝説も糞もないよい。純粋にトレーナーの腕前だけで勝負出来る。パートナーと早く信頼関係を結ぶこともな」

 

「だね。良いよ、僕は3匹捕まえてきたから」

 

両者は笑みを浮かべ、カキツバタはフライゴンとドサイドンを繰り出した。フライゴンとドサイドンも進化前及び本種がサバンナエリアに生息している。

 

「よし!!コータス&キマキィ!!ARE YOU READY!?レッツSHOWTIME!!」

 

ホワイトはコータス、そしてキマワリを繰り出した。コータスの特性 ひでりで日差しが強くなる。その瞬間……キマワリは覚醒する!!

 

「キマキィィィイ!!」

 

特性 サンパワーが発動、更に持ち物の命の玉がキマワリの体力と引き換えに絶大な力を授けるのだ。

 

「「「へ?」」」

「ソーラービーム!!」

 

キマワリ……いや、伝説さえワンパンで吹き飛ばす太陽神キマキィの降臨である。

 

「キマキマ……キマキィ!!!!キマァァァア!!エルデンリィィィイング!!」

「「「エルデンリングってなに!?」」」

 

解き放たれたソーラービーム。それはソーラービームと言うには強すぎた、余りにも太く……高出力で最早……メガ粒子砲を飛び越えて波動砲と成ったのだ。

故に太陽神。その力は100超えの特殊攻撃力種族値を1.5倍に引き上げ、命の玉で更に1.3倍に上昇してタイプ補正を受ける。全てを文字通り破壊する。

 

「ドサイィィィン!?」

「ふらぁぁぁ!?」

 

その破壊力は一撃でドサイドンとフライゴンをノックアウトし、まだ威力を衰えずに突き進む!!そしてテラリウムドームの天井にぶら下がる……ブライア博士お手製の秘密テクノロジー テラリウムコアさえも木っ端微塵に打ち砕いてしまった。

 

「…………………………サレンダーするよい」

「「「ですよね」」」

 

VSカキツバタ、ホワイトの勝利で決まった。

 

 

 

 

 

 

そしてキャニオンエリア。

 

「私はネリネ。初めまして、次期シンオウチャンピオンホワイト。

私は部外者である貴方がブルベリーグに参戦するのは反対です……規則ですから。ですが、周りが認めたからネリネも貴方の挑戦を認めます……あと私はスグリの嫁です」

「へー……へ?嫁?」

「違うからね!?本当に違うからね!?」

 

ホワイト、恋を拗らせて更に拗らせたネリネと出会う。普通にホワイトは勝ったのだが……

 

「タロ。恋はハリケーンです。先手必勝です……私と貴方は良き友として協力しましょう」

「ネリネ先輩!?はっ!?ネリネ先輩……もしかしてスグリさんの事が……」

 

恋はいつでもハリケーン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ、何億すると思ってんじゃ!!あのヒマワリ!!」

 

ブライア先生、テラリウムコアを破壊されて御立腹!!そしてスグリも普通に四天王を突破し、台パンするのは内緒だ。

 

まあ、最終的な物損被害はテラリウムコア処に収まらない事は言っておこう。

 




次回!!ラクツ降臨。

ブルベリ崩壊(物理)まで残り2日

タロちゃんのライドポケモン

  • 今流行りのミライドン
  • モトトカゲ進化?ゲンダイドン
  • ホワイトさんの後ろに決まってるだろ?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。